漠然とした不安というものほど、手に負えないものはありませんね。
そんな不安と向き合っていくときにも、何が足りないのか、と視点を向けてしまうことで、泥沼に入り込んでしまう感覚もあるでしょう。
もちろん、自分に足りていないところがあるのだからこそ、危機感も感じられてしまうもの。
その時に、どこに自分の本音があるのか、を取り違えないことが大切です。
例えば、今、お金が足りていないから、将来が不安だ、という漠然とした悩みだとしたら、客観的に問題を捉えなおしていきます。
お金が足りていないのであれば、どれだけあれば、不安は解消されるのでしょうか。
給料が1万円増えれば、次は2万円増やしたいし、次は3万円といったように、1つ満たされると、次を満たしたくなるものです。
あればあるほど、嬉しい、というのでは、いつまでも満たされない気持ちになってしまいます。
将来の不安をかき消すために、どこまでも満たされない気持ちを満たし続けることに、労力を重ねていくことになります。
逆に、自分がどんなことにお金を使いたいから、これだけ必要だと線引きがあって、そんな気持ちに歯止めをかけることにもなります。
心の持つ欠乏感の埋め合わせという視点ではなく、渇望感を満たしていく、という視点に切り替えていくことから、理想やゴールもあり方も変わり出していきます。
自分が心から期待できることに、未来を見出していくこと。
他人のレールのうえを歩んでいくのではなく、自分の手でレールを引いていく、という方向にシフトさせていくことから、人生の選択肢も見出していきたいものです。
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