▼2022年良作フリーゲームランキング総合1位は「決戦前のヒトリ 〜主人公以外全員『カップル』がいるアドベンチャー〜」ですわ。
いきなりッ!?
新年のあいさつとかないの!?
…と言われそうだが、まあそれは総括で
▼話を戻すが、いやーすごいよこれは、マジ凄い。
フリーゲームだけでも数万タイトルが存在するというのに、見たこともないもん。
大勢いるキャラクターの中から、誰と誰が付き合ってるか当てるゲームなんて。
もうその時点で、数万分の1のオリジナリティといえるわな。類似品が、無いんだよ。
とはいえ世の中に完全に新しいものなどそうは無いため、もしかすると「決戦前のヒトリ」のようなゲームも過去にあったかもしれないし、そもそも元ネタがあるかもしれないが、だとしてもこれだけ新鮮味がある題材で、これほどのクオリティを生み出したのは凄いでしょ。
ただ思いつくよりそれを高度なレベルで形にするほうが難しいなんてのは、言うまでもないしね。
作画の細かさやどんでん返しを連発するストーリーも評価点で、2022年総合1位に選んだ。
▼んじゃーテンポ良く、2位を発表しちゃおっか。
2位は「Clone」だね
オープニングからラストまでの全部が面白い良作で、「バイオハザード」、フリゲ的には「のびハザ」のリスペクトだね。
非常に懐かしい「昔のフリゲ」を思い起こさせる。難易度もそこそこ高いため、緊張感も抜群
EASYモードもあるので、アクションが苦手な人にも、ぜひやって欲しい
▼続いて3位、「ヒカリノチハレ」
古き良き恋愛SLG。
最近の恋愛ゲームはゲーム性皆無のノベルが大半なので、数字や計算を多用したSLGは稀有だろう(選択肢が無い作品すらある。それって一方的に見せられてるだけで、もはやゲームですらないじゃん。俺は自由に恋愛したいんだよ)。
複数の作者による合作のため、ヒロインによって絵やストーリーの雰囲気が違うんだけど、難易度も大きく違うことが、最たる特徴かもしれない。
「ときめきメモリアル」は藤崎詩織が少し難しいだけで後は同程度の難易度だが、本作はヒロインによって攻略法そのものが違ったりするから、面白かったね。
私はゲーム性が高い、頭を使うゲームが大好物なため、相当やりこんだ。
クリアと関係ないところで最高でどこまで主人公のステータスを上げられるか…なんてやりこみまでできるのは、ゲーム性の高い「ヒカリノチハレ」ならでは。
今時珍しい歯応えある難易度なので、正月休みにでも腰を据えて攻略して欲しい
▼では、4位。
「彼岸花に蜘蛛」
「文章がとても綺麗なゲームだな……」が第一印象だったが、このゲームの評価そのものだろう。
文章が非常に美しい。それが世界観を作ってる。
文章力が高い、文章が上手い、文章が読みやすいなど文章を評価する語彙は数あれど、文章が綺麗は、あまりないんだよね(他のレビューにも書いたが、文章が好き、も)。
この文章でラブレターを書けば、どんな異性でも落とせるだろう。
流れるように次々と出てくる言葉を、すらすら読んでしまった。
これが小説でも、きっと同じだろう。
そんな文章たちが織りなす耽美な世界を、皆さんにも見せたいね(どっかの棋士みたいな事を言ってしまった)
▼そして最後に、5位…
「もう1人、いる」
トリックに定評のある作者だが、今回もやってくれた。
完全に騙された。
このゲームに関しては、「主人公=自分」でやって欲しい。
感情移入度が違う
【水準を超えた、次点の良作(順不同)】
メタの神様
Bad Life 〜或る虫の一生〜
朝露の花に冀望を
ゆめみなじかん
森の中の檻
明日、初めて彼女と
わだつみのこだま
しぃずごぉん
人生にXXは必要なのだろうか?
写るんです
悲劇なんていらない
チョコでアナタを溶かしたい!
ポメおじさん
僕と君と彼女の話
リフトピア
どうぶつエデン
キミはボクを
A-line
サキュバスちゃんはおもらししたくない
宿り木に口づけを
…全部おすすめだが……
「キミはボクを」「メタの神様」「人生にXXは必要なのだろうか?」「A-line」「僕と君と彼女の話」あたりは記録より記憶に残る的なゲームじゃないだろうか。
今風の言葉でいうと、「刺さる」という奴。
…というかこの次点の良作たち、大半がそのような「刺さる」系ゲームだね。
衝撃展開で、プレイヤーを振り回す
…全くの偶然でそれを基準に選んだのでもないが、2022年の良作の傾向が見て取れる気はする
【総括】
▼告知の通り、2022年はパターンを少し変え、1位からの発表、かつ、1年分を選考対象にしました。
それだけに精選された良作ばかりなので、どれも自信を持ってお勧めできます
5年一纏めということもあり、過去のベスト5はレイアウトから割愛しました。
記事が無駄に長文になるので、私の主義に合わないしね(だらだらした冗長な記事は世界で最も無駄なものの1つだと、ある本を読み改めて思ったのだが、このエピソードは、また次の小話で)。
▼1位「決戦前のヒトリ」は久しぶりに”オリジナリティ”の項目を満点評価しました。
私はフリゲに商業のようなクオリティやボリュームは求めておらずフリゲでしか出来ない作品を望んでいますが、本作はその理想に近かったので、私と同じ考えの方は、ピタリとハマるかもしれませんね(余談ですが、以前書いたように各項目の満点評価が最も少ないのが”オリジナリティ”で、一番多いのが”グラフィック”)
【おわりに】
▼改めまして、あけましておめでとうございます。
2022年もご愛読ありがとうございました。
2月にブログ立ち上げ6周年を迎えますが、ここまで続けられたことは、ひとえに皆様のお陰です。
「俺の文章スキルのお陰で伸びた」…
「どうせ他にあてにできるレビューブログが無いから、適当に書いてもみんなここを見るしかない」…
「読者の大半がキッズだから、ちょっと感情を刺激すれば「このレビュー、エモい」とか勝手に感動してくれるからちょろい」
「作者も単純だから、ちょっと高評価で自尊心が満たされると「素敵なレビュー、ありがとうございました!」と尻尾振ってついてくる(えっ?(笑)えっっ?(笑)。素敵っていったい何が素敵なの?レビューに素敵も素敵じゃないもないでしょ?(笑)。どうせ同じ文章力でも、低評価したら素敵じゃないんでしょ?(笑))」……
…
…なんてことは…
これっぽっちも思っていません!
私はめちゃくちゃ謙虚な好青年!
ドモホルンリンクルなみに誠実!
全盛期の石川遼くらい控え目です!
ここが繁盛しているのは、全部あなたのお陰です!!
ありがとうっ…ありがとうっっ…!
……うっっ…うっ……感動です…!!(嗚咽)
うわぁぁあっぁーーーん……!!(号泣)
(´;ω;`)
(´ฅω•ฅ`)チラッ
▼2022年も様々なフリーゲームニュースがありましたが、やはり一番はゲームアツマールのサービス終了発表でしょうか。
アツマールから多くの良作が生み出されたし、思い出深いです。
ふりーむ!などはある程度整えられたフリゲが投稿されていますが、アツマールはVIP系のような粗削りな作品が多かったので、明確に棲み分けされていたといえます。
それらの技術は無くとも勢いある作品たちが発表できる場は、ほかにあるんでしょうか…?
気になってます。
スタッフさん、長い間お疲れさまでした。
しかし……
今だからこそ言いますが、私……
名物のコメント機能が邪魔で、常にオフにしていました
唐突にネタバレされるし、雰囲気が壊れるし、画面も見づらいし…
あれって本当に必要な機能でしたかね?
ゲーマーのニーズに合ってなくね?
ニコニコや実況が好きな人は、あれでいいのかな…
…ゲームと関係ないエフェクトがゴチャゴチャと画面に出てくるのも、鬱陶しくない?
そもそもニコニコ生放送と違い全員が同じタイミングでプレイしてるわけではないので、意味もなくない?
…そうこう疑問視しているうちに、サービス終了が決まりました。
改善の余地はあったかもしれません
2023年は何か、フリーゲーム始まって以来の出来事が起こりそうな気もしますね
▼このブログの2022年の主な変化は……ブログ村を退会したことですかねえ。
あれは本当に効果が薄かった。入会して、アクセスが下がったくらい…。
退会以降は初期コンセプト通り、一切の宣伝行為無し、SEO対策無し、SNS無し、YouTube無し……だがフリーゲームへの愛だけは有り余るほどに有る……
そんな昔ながらの純喫茶ならぬ「純レビューブログ」として、運営していきます。
2023年もフリゲをビシンバシンとガンガンにレビューしますので、皆様、本年もよろしくオネシャス!
ブログのお引越しも、今年こそはやりたいです(フリーブログにしてはアクセスが多いので、本来ならとっくにやっているべき)。
なお…
延期に延期を重ねておりました「おちんちんがふっくらするフリゲヒロイン、ベスト10」は、今年も中止となりました
管理人が「カナダのオ〇ン湖に行きてぇなあ…湖の水、どんな味がすんのかなぁ…」と夢想しているうち、折角選んだ10キャラクターを忘れてしまったことが原因です
5年前の企画立案からお待ちいただいております読者さまに、謹んでお詫び申し上げます
【このカテゴリーの最新記事】
まさにそのような背景があったんではと
あとやってないの2位のゲームでした
打ちミスしてました
モーニング娘。の「LOVEマシーン」という古い曲に
日本や日本の未来を過剰にポジティブに表現した歌詞がありますが、
曲のリリース当時はまだ景気がよかった……
……からではなく、既に国が衰退期で暗くなっていたため、
つんくは敢えて明るい歌詞を書いたなんて話を聞いたことがありますが、その派生パターンかもしれないですねえ。
個人的にはあの時代は日本の全盛期の1つなんですが、おじさんたちに言うと驚かれそうです。
作者の気持ちが世の中に影響されたのかもしれない
3位だけ知らないのでやらせてもらいます