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2018年03月29日
顔面神経疾患について
皆さんこんにちは。
桃の助です
このページでは顔面神経の疾患についてお話ししたいと思います。
途中に専門的な内容を含みますので、働きや症状などを知りたい方は、スキップして読んで下さい
(脳卒中による顔面神経麻痺は別ページで説明します。ここでは突発的な症状を書きます。)
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顔面神経は主に顔面の運動を司っています。
顔面神経に損傷があると、顔面に麻痺などが生じ、運動が難しい状態になります。
その他にも、副交感神経の働きや知覚、味覚にも関与しています。
副交感神経の働きとしては、涙腺、鼻腺、小唾液腺、顎下腺、舌下腺の分泌などを行っています。
知覚は耳介、耳後部皮膚、外耳道、鼓膜などの知覚を担っています。
味覚は、舌の前2/3、口蓋の味覚を顔面神経が担っています。
顔面神経核に始まる神経線維は脳幹を出てから、知覚と副交感成分である中間神経と合流して、上下の前庭神経、蝸牛神経と一緒に内耳道へと入ります。
内耳道内の前上部を通過して膝神経節に至り、鼓室に入ってアブミ骨のすぐ上を走ります。
第2膝部で向きを変えて、乳突部を茎乳突孔まで走ります。
この間にアブミ骨筋枝と鼓索神経が分かれます。
茎乳突孔から出ると側頭骨外区域となって、耳下腺に入り、まず側頭頬骨枝と頸顔面枝に分かれ、ここから複雑な分岐をして顔面に分布します。
顔面神経が麻痺をすると表情運動や咀嚼、発語、味覚、目の保護作用が侵されます。
症状が重度の場合は顔面の左右対称性が著しく崩れ、社会生活にも支障が出てしまう場合もあります。
原因として多いのは、脳卒中後、ベル麻痺、Hunt症候群があります。
その他にも耳や耳下腺の手術後の後遺症、中耳炎、耳下腺悪性腫瘍などがあります。
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急性に発症した麻痺の中で原因となり得る明らかな病変が特定できない麻痺の場合がベル麻痺と言います。
突発的に発症することが多いです。
原因不明ではあるものの、最近では単純疱疹ウイルス感染再活性化が最有力視されています。
抹消性の麻痺の内60~75%をベル麻痺が占めます。
ベル麻痺になると、顔面表情筋の左右どちらかに麻痺症状が出現します。
主な症状は、目が開けづらい、水分が口からこぼれる、上手く話せない、口角や目尻が下がるといった症状がみられます。
薬での治療とともにリハビリが有効と考えられています。
ベル麻痺に次いで頻度が多く、10~15%を占めます。
原因は帯状疱疹ウイルス感染再活性化です。
症候群の症状は、①外耳道・耳介の疱疹、②顔面麻痺、③内耳障害(感音難聴、耳鳴、めまい)となります。
まぶた、口角などがけいれんする病態です。
小脳橋角部において、前下小脳動脈によって顔面神経が圧迫されて起こる場合がほとんどです(神経血管圧迫症候群)。
脳外科手術による圧迫の解除、ボツリヌストキシンの注射などが治療として行われます。
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いかがだったでしょうか?
これら顔面神経の疾患は予防することは難しいため、早期発見、早期治療が最も大切になってきます。
朝起きて鏡を見た時に、顔が歪んでいたり、けいれんが起きていた時には一刻も早く病院を受診しましょう。
私の経験では、「そのうち治るだろう」と考えて病院受診が遅れた方は、治るまでの期間が延びたり、障害が残ってしまうケースが多かったです。
逆に、1日~2日で病院を受診した方は、治療期間も短く、完全回復する方が多いという結果となっています。
大切なのでもう一度言いますが、
早期発見、早期治療は覚えておいて損はないと思います!
最後まで読んでいただきありがとうございます!
それではまた。
桃の助でした
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桃の助です
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このページでは顔面神経の疾患についてお話ししたいと思います。
途中に専門的な内容を含みますので、働きや症状などを知りたい方は、スキップして読んで下さい

(脳卒中による顔面神経麻痺は別ページで説明します。ここでは突発的な症状を書きます。)
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顔面神経の働き
顔面神経は主に顔面の運動を司っています。
顔面神経に損傷があると、顔面に麻痺などが生じ、運動が難しい状態になります。
その他にも、副交感神経の働きや知覚、味覚にも関与しています。
副交感神経の働きとしては、涙腺、鼻腺、小唾液腺、顎下腺、舌下腺の分泌などを行っています。
知覚は耳介、耳後部皮膚、外耳道、鼓膜などの知覚を担っています。
味覚は、舌の前2/3、口蓋の味覚を顔面神経が担っています。
顔面神経の走行
顔面神経核に始まる神経線維は脳幹を出てから、知覚と副交感成分である中間神経と合流して、上下の前庭神経、蝸牛神経と一緒に内耳道へと入ります。
内耳道内の前上部を通過して膝神経節に至り、鼓室に入ってアブミ骨のすぐ上を走ります。
第2膝部で向きを変えて、乳突部を茎乳突孔まで走ります。
この間にアブミ骨筋枝と鼓索神経が分かれます。
茎乳突孔から出ると側頭骨外区域となって、耳下腺に入り、まず側頭頬骨枝と頸顔面枝に分かれ、ここから複雑な分岐をして顔面に分布します。
顔面神経麻痺
顔面神経が麻痺をすると表情運動や咀嚼、発語、味覚、目の保護作用が侵されます。
症状が重度の場合は顔面の左右対称性が著しく崩れ、社会生活にも支障が出てしまう場合もあります。
原因として多いのは、脳卒中後、ベル麻痺、Hunt症候群があります。
その他にも耳や耳下腺の手術後の後遺症、中耳炎、耳下腺悪性腫瘍などがあります。
ベル麻痺(bell 麻痺)
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急性に発症した麻痺の中で原因となり得る明らかな病変が特定できない麻痺の場合がベル麻痺と言います。
突発的に発症することが多いです。
原因不明ではあるものの、最近では単純疱疹ウイルス感染再活性化が最有力視されています。
抹消性の麻痺の内60~75%をベル麻痺が占めます。
ベル麻痺になると、顔面表情筋の左右どちらかに麻痺症状が出現します。
主な症状は、目が開けづらい、水分が口からこぼれる、上手く話せない、口角や目尻が下がるといった症状がみられます。
薬での治療とともにリハビリが有効と考えられています。
Hunt 症候群
ベル麻痺に次いで頻度が多く、10~15%を占めます。
原因は帯状疱疹ウイルス感染再活性化です。
症候群の症状は、①外耳道・耳介の疱疹、②顔面麻痺、③内耳障害(感音難聴、耳鳴、めまい)となります。
顔面けいれん
まぶた、口角などがけいれんする病態です。
小脳橋角部において、前下小脳動脈によって顔面神経が圧迫されて起こる場合がほとんどです(神経血管圧迫症候群)。
脳外科手術による圧迫の解除、ボツリヌストキシンの注射などが治療として行われます。

いかがだったでしょうか?
これら顔面神経の疾患は予防することは難しいため、早期発見、早期治療が最も大切になってきます。
朝起きて鏡を見た時に、顔が歪んでいたり、けいれんが起きていた時には一刻も早く病院を受診しましょう。
私の経験では、「そのうち治るだろう」と考えて病院受診が遅れた方は、治るまでの期間が延びたり、障害が残ってしまうケースが多かったです。
逆に、1日~2日で病院を受診した方は、治療期間も短く、完全回復する方が多いという結果となっています。
大切なのでもう一度言いますが、
早期発見、早期治療は覚えておいて損はないと思います!
最後まで読んでいただきありがとうございます!
それではまた。
桃の助でした

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