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2018年03月02日
誤嚥性肺炎について
皆さんこんにちは。
言語聴覚士の桃の助です
言語聴覚士についての説明は、こちらから
このページでは、「誤嚥性肺炎」についてお話したいと思います。
誤嚥性肺炎は最近テレビなどでも話題になっている病気の1つですね。
結論から言うと、誤嚥性肺炎は飲み込みの機能が低下した人がなる肺炎です!
ここでは、どういった方がなりやすいのか、どういった症状が出るのか、予防方法などについてお話ししたいと思います!
嚥下障害を詳しく知りたい方は、こちらから
誤嚥性肺炎は、嚥下機能障害のため唾液や食べ物、あるいは胃液などと一緒に細菌を気道に誤って吸引することにより発症します。
吐物を大量に吸引した場合には胃酸による化学性肺炎を起こすことがあり、メンデルソン症候群と呼ばれます。
嚥下機能の低下した高齢者、脳梗塞後遺症やパーキンソン病などの神経疾患や寝たきりの患者に多く発生します。
肺炎球菌や口腔内の常在菌である嫌気性菌が原因となることが多いとされます。
高齢者や神経疾患などで寝たきりの患者では口腔内の清潔が十分に保たれていないこともあり、この場合、口腔内で肺炎の原因となる細菌がより多く増殖してしまいます。
また、高齢者や寝たきり患者では咳反射が弱くなり嚥下機能が低下します。その結果、口腔内の細菌が気管から肺へと吸引され、肺炎を発症します。
また、栄養状態が不良であることや免疫機能の低下なども発症に関与してきます。
その他に、嘔吐などで食物と胃液を一度に多く誤嚥して発症する場合もあります。
この場合は重症肺炎になる事があります。
肺炎では発熱、咳、膿のような痰が典型的な症状です。
しかしこれらの症状がなく、なんとなく元気がない、食欲がない、のどがゴロゴロとなる、などの症状のみがみられることが多いのが誤嚥性肺炎の特徴です。
また、微熱が続く事も誤嚥性肺炎の1つのサインとなります。
誤嚥が明らかな場合や嚥下機能低下が確認されている患者では胸部エックス線写真で肺炎像を確認することで診断できます。
主に誤嚥性肺炎の場合は肺の右下に炎症が起こりやすいです。
白血球増加や炎症反応の亢進も重要な所見です。寝たきりの高齢者など誤嚥性肺炎の高リスク患者で肺炎が発症した場合には、誤嚥性肺炎を考えます。
抗菌薬を用いた薬物療法が基本です。
呼吸状態や全身状態が不良な場合は入院して治療を行います。
同時に口腔ケアの徹底、嚥下指導・訓練も重要です。
嚥下指導・訓練は医師又は言語聴覚士が行います。
また、嚥下機能に悪影響を及ぼす薬物を内服していないかチェックし、その上で、嚥下反射を改善する効果が確認されているACE阻害薬などの適応を検討することがあります。
喫煙で気道粘膜の浄化が抑制され、細菌が付着しやすくなるとされるため禁煙は重要です。また誤嚥防止のリハビリも有効とされています。
介護者は、患者の食事の際に十分に上体を起こし、ゆっくりと咀嚼・嚥下するよう指導することが大切です。
最近テレビなどで周知されている肺炎球菌のワクチンも受けておくべきでしょう。
高齢者や中枢神経系障害などで寝たきりの患者に発症し、慢性的に繰り返し発症する場合もあるので、予後不良の場合も少なくありません。
日々病院で勤務をしていると、以下のような経過を数年でたどる方がいます。
(1)脳梗塞や加齢によって嚥下機能が低下する
(2)肺に食物や細菌が入ってしまう(誤嚥性肺炎)
(3)入院し治療を行う→退院
(4)入院によって体力や咳の力が弱まる
(5)再び誤嚥性肺炎で入院をする
(6)入院によって体力がさらに低下し、十分な食事量を摂れなくなる
(7)免疫力が低下する
(8)誤嚥性肺炎を繰り返す
(9)さらに嚥下機能低下、体力低下、咳の力が弱まる
(10)口から食事を摂れなくなる
これは一例ですが、誤嚥性肺炎が寿命を縮める要因ともなり得ます。
肺炎は、悪性新生物、心疾患についで3番目に死亡率が高い病気です。
普段から予防を心がけて一年でも健康に生活したものですね。
そのためには今からの禁煙をお勧めします!
今日からいきなり禁煙は難しいと思うので、口寂しさを紛らわすためにまずはリキッドタイプのニコチンなし、タールなしタイプから始めてみてはいかがでしょうか?
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それではまた。
桃の助でした
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言語聴覚士の桃の助です
言語聴覚士についての説明は、こちらから
このページでは、「誤嚥性肺炎」についてお話したいと思います。
誤嚥性肺炎は最近テレビなどでも話題になっている病気の1つですね。
結論から言うと、誤嚥性肺炎は飲み込みの機能が低下した人がなる肺炎です!
ここでは、どういった方がなりやすいのか、どういった症状が出るのか、予防方法などについてお話ししたいと思います!
誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)
誤嚥性肺炎とは
物を飲み込む働きを嚥下機能、口から食道へ入るべきものが気管に入ってしまうことを誤嚥と言います。嚥下障害を詳しく知りたい方は、こちらから
誤嚥性肺炎は、嚥下機能障害のため唾液や食べ物、あるいは胃液などと一緒に細菌を気道に誤って吸引することにより発症します。
吐物を大量に吸引した場合には胃酸による化学性肺炎を起こすことがあり、メンデルソン症候群と呼ばれます。
原因
嚥下機能の低下した高齢者、脳梗塞後遺症やパーキンソン病などの神経疾患や寝たきりの患者に多く発生します。
肺炎球菌や口腔内の常在菌である嫌気性菌が原因となることが多いとされます。
発生のメカニズム
高齢者や神経疾患などで寝たきりの患者では口腔内の清潔が十分に保たれていないこともあり、この場合、口腔内で肺炎の原因となる細菌がより多く増殖してしまいます。
また、高齢者や寝たきり患者では咳反射が弱くなり嚥下機能が低下します。その結果、口腔内の細菌が気管から肺へと吸引され、肺炎を発症します。
また、栄養状態が不良であることや免疫機能の低下なども発症に関与してきます。
その他に、嘔吐などで食物と胃液を一度に多く誤嚥して発症する場合もあります。
この場合は重症肺炎になる事があります。
症状
肺炎では発熱、咳、膿のような痰が典型的な症状です。
しかしこれらの症状がなく、なんとなく元気がない、食欲がない、のどがゴロゴロとなる、などの症状のみがみられることが多いのが誤嚥性肺炎の特徴です。
また、微熱が続く事も誤嚥性肺炎の1つのサインとなります。
診断
誤嚥が明らかな場合や嚥下機能低下が確認されている患者では胸部エックス線写真で肺炎像を確認することで診断できます。
主に誤嚥性肺炎の場合は肺の右下に炎症が起こりやすいです。
白血球増加や炎症反応の亢進も重要な所見です。寝たきりの高齢者など誤嚥性肺炎の高リスク患者で肺炎が発症した場合には、誤嚥性肺炎を考えます。
治療
抗菌薬を用いた薬物療法が基本です。
呼吸状態や全身状態が不良な場合は入院して治療を行います。
同時に口腔ケアの徹底、嚥下指導・訓練も重要です。
嚥下指導・訓練は医師又は言語聴覚士が行います。
また、嚥下機能に悪影響を及ぼす薬物を内服していないかチェックし、その上で、嚥下反射を改善する効果が確認されているACE阻害薬などの適応を検討することがあります。
生活上の注意
喫煙で気道粘膜の浄化が抑制され、細菌が付着しやすくなるとされるため禁煙は重要です。また誤嚥防止のリハビリも有効とされています。
介護者は、患者の食事の際に十分に上体を起こし、ゆっくりと咀嚼・嚥下するよう指導することが大切です。
最近テレビなどで周知されている肺炎球菌のワクチンも受けておくべきでしょう。
予後
高齢者や中枢神経系障害などで寝たきりの患者に発症し、慢性的に繰り返し発症する場合もあるので、予後不良の場合も少なくありません。
経過の一例
日々病院で勤務をしていると、以下のような経過を数年でたどる方がいます。
(1)脳梗塞や加齢によって嚥下機能が低下する
(2)肺に食物や細菌が入ってしまう(誤嚥性肺炎)
(3)入院し治療を行う→退院
(4)入院によって体力や咳の力が弱まる
(5)再び誤嚥性肺炎で入院をする
(6)入院によって体力がさらに低下し、十分な食事量を摂れなくなる
(7)免疫力が低下する
(8)誤嚥性肺炎を繰り返す
(9)さらに嚥下機能低下、体力低下、咳の力が弱まる
(10)口から食事を摂れなくなる
これは一例ですが、誤嚥性肺炎が寿命を縮める要因ともなり得ます。
肺炎は、悪性新生物、心疾患についで3番目に死亡率が高い病気です。
普段から予防を心がけて一年でも健康に生活したものですね。
そのためには今からの禁煙をお勧めします!
今日からいきなり禁煙は難しいと思うので、口寂しさを紛らわすためにまずはリキッドタイプのニコチンなし、タールなしタイプから始めてみてはいかがでしょうか?
女性に大人気のフレンバー!新しいライフスタイル&ファッションスタイルとして愛用されています
それではまた。
桃の助でした
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