アスペ嫁と苦悩夫の奇妙な冒険

コミュニケーションがとれずに毎日毎日過ごしていると、
次第に自分の忍耐の器があふれてしまって、現状が
良くならないのは、アスペである配偶者のせいだと
思う日が非常に多くありました。

アスペ当事者の人からすれば、わかってくれない
健常者の人がおかしいと感じるみたいなところもあるようです。

しかし結局上手くやっていこうと思うなら、
お互い自分の方が頑張っているだの、
相手の方が悪いだのしているうちは絶対に
関係が良くなることはないのだと思います。

アスペのパートナーになるような人は、
自己犠牲を厭わなかったり、被害者意識が高い
自分に自信が無い人が多い様な気がします。

もっと掘り下げれば、小さい頃から親に良い子を
演じるような家庭環境で育ったことも起因して、
自己肯定力が上がらない。自分を認めることができない
未熟な親に育てられて、自分も未熟な親になっている
ことも上手くいかない要因ではないかと思います。

自分が未熟だから、相手を自分の思うようにコントロール
したいという欲求が抑えられないのでしょう。

そして、相手のアスペも同等に未熟です。

これは育て方が悪いとかでなく、生まれつき成長が
未熟なわけです。

未熟同士が、ぶつかってもいい方向にいくわけないのです。

何となく自分でも理解していたことですが、深層心理では
自分も悪いかもしれないけど、相手の方が悪い、周りの
理解してくれない人たちが悪いという気持ちの方が大きく、
言葉だけでしか理解していないんだと実感。

自分は相手より秀でているとか、相手が劣っているとか、
そういう序列対象で物事を見ていると感じました。

やはり未熟なんだなぁ。

子供に対しても、自分の思ったとおりにならないと
怒り散らしている自分がいます。

これも未熟なんだろうと思います。

アスペの配偶者を持って苦しい思いを毎日重ねている人は
たくさんいると思います。

大抵は、周りの目線が気になる人が多いでしょう。
世間体が気になる人が多いでしょう。

だって、いままでそうやって多数派が常識で普通だ！
と親に教えられて育てられ、生きてきているわけですから。

多数派に身を置くことを意識して、努力して
まわりに評価されてきた人が、今はまさに世間から見たら
少数派のスタイルに属し苦しめられているという現実。

一緒にやっていくには、自分たちの家族が少数派の位置
　にいることを理解して受け止めるのが先でしょう。

受け止められれば、時間がかかっても受け入れるという
ことが出来るかもしれません。

過去と相手は変えられないってこういうことなんだ。

逆を言えば、変えられるのは、未来と自分だけ。

それがわからない自分自身の未熟さに今年は卒業したいです。


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