アスペ嫁と苦悩夫の奇妙な冒険

もうすぐ2014年も終わりですね。
小さい頃は、家族総動員で、年末大掃除をよくしました。

私自身も掃除は好きな方ではありませんが、
やり始めると、止まらなくなってしまうタイプです。

アスペ嫁と一緒になってからは、大掃除というものは、
ほぼしなくなりました。

まあ、普段の生活から清掃、片づけ、整理整頓、管理は
大幅に苦手ですので、大掃除をしようものなら、
結果的に私一人がしこしことやることになるからです。

普段から大掃除をしなくてもいい程度に、掃除を心がけてます。

アスペ嫁は、【大掃除】という言葉自体はもちろん知ってます。
どういうことなのかも理解していると思います。

しかし、1度も自らやったことはありません。

テレビで、各地の年末の大掃除なんかがやっていれば、

嫁「今年も、もう大掃除の時期なんだぁ。はやいなぁ」

なんて、大掃除というワードを使う割に、
何もせず、年を越してしまうのが通例です。

ある年の年明けに、こう質問したことがあります。

私「年末に大掃除やったことあるの？」

嫁「お父さんとか、おじいちゃんとか、みんなはやってたよ！」

私「だから、自分が自らやったことあるかってことだよ」

嫁「えーっ、邪魔だから手伝わなくていいって言われてた」

私「・・・・。やはり。」

まあ、教えてもらっていたとしても苦手なものは苦手ですから、
できるようになってはいないでしょうけどね。

アスペ嫁からすると、自分の親から言われた通り、
手伝わなくていいって言われたから手伝わないわけですが、
日本の社会に出るとこういったことが通用しない場合があります。

会社であれば、失敗して怒られて、上司に
「お前、もう帰っていいよ！」なんて言われると、

「はい、わかりました」って帰っちゃうタイプです。


上司がアスペに理解があれば、こんな表現はしませんが、
上司の「お前、もう帰ってもいいよ」には、いろんな気持ちと意味が
含まれていることにアスペは理解できるはずもありません。

これで帰ろうとすれば、余計に上司の癇に障り
再度怒られることでしょう。

しかし、アスペ嫁は、
「なんで、帰っていいって言うから帰ろうとして怒られるのかわからない！」
ということしか考えず、とても自分の行動を省みるということはできにくいわけです。

親族や知人でもこういうニアミスはあります。
相手が好意にしてくれて、手土産を持参してくれたとします。
「お返しはいいから、みんなで食べてね！」

なんて言われて受け取った場合、

アスペ嫁の場合、間違っても、お返しはしません。

まあ、建前でお返しはいいからなんていう人も確かに
みみっちいなぁと思いますが、日本人は結構こういう
ひと多いですし、私もその一人。

日本って、わびさび、本音と建前などアスペにはより
難しい社会環境なのかもしれません。

いわゆる、おもてなし精神を重んじる日本ですと、
ろくでなし！といわれてしまうのでしょう。

結局、言葉から背景や未来を憶測してくれることに
期待してはいけないですね。

アスペの配偶者を持った方に気持ちが楽になる本。

バカの壁 (新潮新書)

養老さんの本は、飛躍した表現も多いですが、
読むと気持ちが少し安らかにさせるものがあります。

個人差はあるでしょうが、きりきりしている人は、
立ち読みでもしてみてください。