2016年11月09日
発達障害児が増加中?実は診断できる医者や世間的認知が向上しているのでは?
鳥取県教委は、9月1日時点で県内の幼稚園や保育所、小中学校、高校に通う発達障害と診断された子どもの人数をまとめた。小中高は、調査を開始した2000年度以降いずれも過去最多で
引用元:日本海新聞
引用元:日本海新聞
こういう統計表をそのまま鵜呑みにするのは少々危険です。
発達障害に関して図を見るとどうしてもうなぎ登りになっているという
印象は誰が見ても分かる話。
しかし2000年時点で世間はどのぐらい発達障害にたいして認知があったでしょうか?
私自身は発達障害という障害があることすらまったくしらなかったですし、そういう障害で
苦しんでいる人がいるとももちろん思ったことはありません。
単純に発達障害の児童が増えたという見方もできますが、
発達障害と診断できるお医者さんが増えてきたことも背景にあります。
そして世間的認知が増えたことから、「もしかしたらうちの子は発達障害かもしれない」
という認識の親御さんも増えたことから、子育ての中で病院へ受診するという選択肢も
身近になったとも言えます。
勘違いしてしまいがちなのは、最近になって突如発達障害児が増えたという
認識は個人的にはちょっと疑問を感じます。
今思えば、昔から発達障害かもしれないなぁという子どもはクラスに
何人かはいたものです。
学校の先生はいまでも発達障害に対する知識が乏しい人もいますが、
昔の先生に比べれば、全く知らないという認識の先生はいないでしょう。
そう考えると、増えたと言うよりも、いままでは見過ごされていた子ども達が
診断されやすい世の中になってきたとも言えます。
発達障害の人が増加していって怖いという人も私の知人ではいます。
犯罪と発達障害が頭で繋がってしまっているひとなのでしかたがありませんが。
発達障害当事者や家族の人からすれば、着実に対応できる手段は
増えていますので、自分一人で抱えきらず、さまざまな情報を共有することが
選択肢を増やすきっかけになるかもしれませんね。
【はじめての方限定!一冊無料クーポンもれなくプレゼント】ぼくはアスペルガーなお医者さん ...
【このカテゴリーの最新記事】
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/5605577
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック
いつも当事者のご意見をいただきありがとうございます。
にぼし様は3歳で自閉症の診断をうけたのですね。随分早いですね!
普通学級にしたというのは親が一方的に決めたのでしょうか?
たしかに、単に学級や学校を分けても目先の解決にしかなりませんよね。
最終的に社会がどのように障害を受け止めていくかもありますが、
障害をもつ人も社会とどのように融合して調整をとっていくかと言うことが
大切になってきます。
身体障害の方と自閉症などの見えない障害の方を比較すると
圧倒的に異なるのは、どんな支援が必要なのか周りの人が
パッと想像できないことです。
そうかんがえると、自閉症スペクトラムがどのような障害なのかが
いかに社会に認知されていくかはこれからも大切ですね。
近年、発達障害の診断が幼い内に出来る様になった反面、安直に普通学級から特殊学級へ移したり、特別支援学校への転校、あるいは入学を進めない、受け付けない、などの問題が起きているみたいですね。
昔に比べると教育の選択肢は増えたと思いますが、方法を間違えると社会に出たとき困るのは結局、障害者や社会的弱者です。
障害に限った話では無く、社会問題の当事者を非難や忌避するだけでは解決への道筋が立たず、問題が起きる度に事態を矮小化するだけで本質に辿り着けず、問題を解決できる力の無い社会はいつか成長を止め、縮退していくでしょう。
長文失礼しました。