2016年06月22日
自閉症の原因は殺虫剤?!農薬?!アメリカでの研究では発生率が25%上昇。
米国小児科学会は、新たな知見を発表した。飛行機による殺虫剤散布をしている地域で出生した子どもは、自閉症リスクが約25%も上昇しており、自閉症の発症に大きく影響しているというのだ。
保健当局は毎年夏に、東部ウマ脳炎ウイルスを媒介する蚊を駆除するため、ピレスロイド系殺虫剤の飛行機による散布を実施している。
研究グループは、ニューヨーク州中央部にある沼沢地域に住む小児と、他の方法で殺虫剤を散布している地域に住む、小児の自閉症スペクトラム障害、または発達障害(DD)の発生率を比較した。
その結果、2003年から殺虫剤の空中散布を行っていた地域に住む小児は、ASDとDDの2つの障害の発生率が約25%も上昇していた(※3)。
引用元:CIRCLE
自閉症スペクトラムなどの自閉圏の子どもが日本だけでなくアメリカでも
増加傾向だそうです。
自閉症増加の原因については過去からさまざまな研究がなされてきています。
しかし、確定的な理由はいまだに謎のままというわけです。
このまま世界各国で自閉症の人が増加していくといったいどうなってしまうのでしょうね。
自閉症の人が一般的!で今までの定型の人がマイノリティになるなんて世の中も
決してオーバーな表現ではなさそうです。
■飛行機による殺虫剤散布が原因?
米国小児科学会の研究がどこまで信憑性が高いかという問題もありますが、
ピレスロイド系の殺虫剤の飛行機による散布を実施している地域の子どもの
ほうが、実施していない地域よりも多かったそうです。
このピレスロイド系がなんらかの原因を生んでいるのでしょうか。
日本でも空中散布で農薬をまいているということはあります。
もしこれもひとつの原因だとするならば、国が散布方法を制限したり、
抑制をしていかないといけないでしょう。
■高齢出産や、遺伝子的な問題という話もある。
ただ、自閉症や発達障害に関しては脳の機能障害ということですが、
原因がいまひとつ確定できないために対処方法もまちまちです。
現在の主流は、SST(ソーシャルスキルトレーニング)など療育を
おこない、定型の感覚を学習訓練するというもの。
私は以前からいっているように、遺伝子は間違いなく関わっていると思っています。
高齢出産でもリスクが上がるという面もあるそうですが、これも紐解いていくと、
遺伝子異常の問題につながります。
ただ、現実的な話では、仮に遺伝子という目では見えない情報のなかで
発達障害や遺伝子の問題が分かったとしても、そこから改善を促すまでは
かなりの時間を費やすことになるでしょう。
■ダウン症の原因は高齢による卵子の劣化という説。
発達障害とはまた異なりますが、ダウン症という先天性の遺伝子の問題があります。
ダウン症になってしまう原因はいまのところ母胎の高齢による卵子の劣化によって
遺伝子異常となる確率が上がっているそうです。
一般的に人間の染色体は23対あります。つまり46本全部であるわけですが、
ダウン症はこの染色体の21番目が3本あるということは分かっていることです。
そこまで原因がわかっていたとしても、ではダウン症にならないようにという
ところまで現代医療がすすんでいるかというと、できませんね。
もちろん産む前に検査で知ることができますが、産まれる前にダウン症と分かって
産むか産まないかは、賛否両論ある問題だと思います。
自閉症についてももし、染色体のどこかに異常となる因子を見つけたとしても
すぐにどうこうと対策ができるものではありません。そして、出産前に自閉症かも
しれないということがわかる技術が出来たとしても、それはそれで賛否があります。
ダウン症と同様に、障害と分かっているのだから産まない人。
障害があると分かっても尊い命だから産むという人。
人権的な問題も絡んできて、わかったから解決と簡単にいかない問題にも
なるでしょう。
それゆえ、今を生きている私たちからすれば、いろんな研究がすすんでくれることは
頼もしいことですが、それに淡い期待をするのはちょっとお門違いなのかと思います。
今ある辛いかもしれない、大変かもしれない現実は目を覆いたくなります。
ときには逃げ出したくもなることでしょう。
しかしそれらを自分自身で受け入れて、その子どもの特性だと理解してあげる方が、
どんなむずかしい研究よりも簡単な方法なのかもしれません。
そうなれればと、自分の許容範囲を広げていきたいと日々思っています。
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