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joker1960
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2008年09月22日
攻めの原采配ピタリ!10連勝で虎捕まえた
ついに虎を捕まえた!巨人は21日、阪神との首位攻防戦に3連勝。チーム16年ぶりの10連勝で首位タイに浮上した。5回に1点差に追い上げたところで原辰徳監督(50)は先発の上原に代打・大道を起用。積極的な采配が一挙8点のビッグイニングにつながった。96年メークドラマを超えるセ界最大13ゲーム差をひっくり返しての逆転Vへ、このままゴールまで突っ走る。

 開幕から131試合目で、阪神をとらえた。92年以来16年ぶりの10連勝。7月9日の時点で巨人が39勝37敗2分けの3位。阪神は51勝23敗1分けの首位。実に13ゲームの大差をつけられていたが、そこから奇跡のロングスパートを見せ、約2カ月半、53試合で追いついた。会見場に姿を見せた原監督は気持ち良さそうに、おしぼりで顔を覆った。

 「(阪神戦を)3つ取るという気持ちで来て、結果的に取れたことは大きい。全員で戦う。一戦一戦そうやってきた。この勢いを持ってしっかり戦っていきたい」

 攻めの采配に迷いはなかった。0―2の5回。谷の適時打で1点を返し、1死一塁から坂本の右前打で一、二塁となったところで指揮官が動いた。5回まで2安打2失点の上原に代打・大道を送った。死球で満塁となり鈴木尚の右中間2点二塁打で逆転。その後も李スンヨプの3ランなど打者11人攻撃で8得点を挙げ、試合を決めた。「(岩田が)いい内容で放っていた。あそこは勝負だと思った。勇人(坂本)がよくつないでくれた。2死一塁なら上原を(打席に)いかせていた。それぞれがいいものを出してくれた」

 阪神を追いかける立場で、じわりじわりと差を詰めてきた。そんな中、原監督はチーム全体を見渡しながら指揮していた。昨年のクライマックスシリーズに腰痛で出場できなかった高橋由を、若手の亀井やベテラン・谷と併用しながら使った。我慢の起用法で、勝負の秋をにらんでいた。13ゲーム差の7月。松尾育成ディレクターが作成した、2軍選手の育成状況のファイルを手にすると「よくまとめてくれた。オレの手元にも置いておきたい。もう1セット用意してくれ」と依頼した。1軍だけでなく2軍選手にも目を配って戦った。

 逆転打を放った鈴木尚は、珍しく二塁ベース上でガッツポーズした。「上原さんを代えたということはベンチが勝負に出ているということ。大道さんが身をていして出て、積極的にいこうと思った。ベンチで上原さんがガッツポーズしてくれたので、僕も自然と出ました」。攻めの気持ちはナインに浸透していた。

 「まだ振り返るのは早い。チームの目的は1つですから。振り返って多くの話を出すのは正しくない」と原監督は語気を強めた。まだ通過点。22日からは8勝11敗1分けと苦手にしている広島との4連戦が控える。残り13試合。セ界最大の逆転Vへ、原監督は攻め続ける。

Posted by joker1960 at 09:44 | ニュース | この記事のURL
2008年09月22日
「サイコーっす!」スンヨプ口火安打&トドメ弾
思いのすべてを流ちょうな日本語で絶叫した。「サイコーっす!絶対に優勝しまーす!!」。鈴木尚とともに上がったお立ち台。オレンジ色に染まる右翼席から大歓声を浴び、李スンヨプは最高の笑顔をふりまいた。

 鮮やかな逆転劇の口火を切った。5回、先頭で岩田の外角スライダーを左中間にはじき返す二塁打。4回の攻撃前、ベンチ前の円陣で篠塚打撃コーチが「詰まってもいいからセンター方向へ」と指示した通りの一打だった。

 これで打線にスイッチが入った。鈴木尚の逆転二塁打で岩田をKO。さらに2死満塁からラミレスが中前へ2点打。そして締めは再び李スンヨプ。2死一、三塁で回ってきた、この回の2度目の打席で右翼2階席の上の壁にぶち当てる超特大の135メートル3ラン。「打球は見えたけど、あそこまで飛んだのはファンの応援のおかげ」と感謝した。

 開幕から14試合で中軸を務めたが、絶不調で4月14日に出場選手登録を抹消された。以降3カ月以上の2軍暮らしを支えてくれたのは表舞台にはい上がろうとする若手だった。降格当初は精神的にもふさぎ込んでいたが、円谷、会田らが親しみを込めて韓国語で「兄貴」を意味する「ヒョン」と呼んでくれた。徐々に明るさを取り戻し、逆にドミニカ共和国出身で頭部に円形脱毛ができるほど落ち込んでいたオビスポを、なじみの韓国料理店へ連れていって励ました。

 北京五輪後、初先発となった8月28日の横浜戦前には円谷に電話で「これからスタメンです」と報告。即恩返しとはいかなかったが、後輩への感謝を忘れなかった。

 チームを10連勝へと導いた韓流砲。だが、満足などしていない。「このまま最後までチームに貢献したい」。残り試合、そしてCSでも打ちまくる。スンちゃんの恩返しはまだ始まったばかりだ。

  ≪ラミ セ外国人最多安打≫ラミレスがセ・リーグの外国人最多安打記録を更新する1338安打をマークした。2打席凡退で迎えた5回2死満塁、代わったばかりのアッチソンの直球に詰まりながらも中前2点打。今季、数々の記録を更新し続ける助っ人は、新たな金字塔に「ベリーハッピー。打席では自分らしくつなごうと思った。記録は神様に感謝したい」と話した。

Posted by joker1960 at 09:36 | 試合結果 | この記事のURL
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