2008年11月21日
越智G魔神になる!新背番号22…原監督「佐々木のように」
![](http://joker.rgr.jp/g/200811/21-1.jpg)
喜びを抑え切れなかった。会見場にやって来た越智は、着席する前から笑みを浮かべた。「納得してます。試合数と、これだけ投げての防御率を評価してもらい、すごくうれしかった」端正なマスクは、最後まで緩み通しだった。
大きく飛躍した。3年目の今季、3月28日のヤクルトとの開幕戦(神宮)でプロ初登板を果たすと、シーズン中盤以降は「勝利の方程式」の一角として大車輪の活躍。チーム最多の68試合に登板し、3勝3敗、防御率2・40と一気にブレークした。「良くなかった1、2年目の分をすべて出した1年でした。投げるたびに自信がついた」720万円から3000万円へ、4倍以上の大幅アップを勝ち取った。
来季は背番号も変わる。今季、福田が背負っていた「22」を付けることが決定した。19日にG球場で行われた秋季練習で、原監督から日米通算381セーブを挙げた佐々木投手を引き合いに出され、「彼のような選手になってほしい。期待をしている」と告げられた。
150キロ近い速球、フォークで次々に三振を奪うスタイルは大魔神と重なるだけに「佐々木さんのようになれるよう頑張ります。将来的には抑えもやってみたい」と“巨人の大魔神”を目指すことを誓った。来季の課題としてはフォークの精度を上げることを挙げ「分かっていても打てない」と評された佐々木氏ばりのフォーク完成を目指す。
チームは日本ハムからM・中村(マイケル)をトレードで獲得。右の中継ぎに強力なライバルが加わった。「負けないように頑張ります。70試合くらい投げたい」と05年、シコースキーがマークしたシーズン登板数の球団記録(70試合)更新も視野に入れた。来季もここ一番の勝負どころで越智がマウンドに仁王立ちする。
◆巨人の背番号「22」 初めて公式戦に臨んだ1936年、藤本定義監督が背負ったのが最初。その後、千葉茂、加倉井実らが受け継ぎ、川上監督時代は「ライフルマン」と呼ばれた船田和英が代表。90年代に入ると中尾孝義、大久保博元、杉山直輝ら捕手が続けてつけた。他球団では横浜・佐々木主浩、ヤクルト・高津臣吾、阪神・藤川球児ら、球史に名を刻むクローザーが22番で、守護神の代名詞となっている。
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