2008年11月24日
大田、松井よりデカくなれ!!…球団初「ファン感」入団発表 新背番お披露目
![](http://joker.rgr.jp/g/200811/24-1.jpg)
大きな拍手、無数のフラッシュを浴びながら、大田は勢いよくベンチを飛び出した。初めて袖を通したYGマークのユニホーム。背中には「55」が輝いていた。グラウンド中央、原監督の待つ壇上に上がり、指揮官と力強く握手。新入団10選手の中央で胸を張り、「以前つけていた選手が松井選手ということですけど、本当に重い番号。その重い55番をプライドにして、プロ野球生活をやっていきたい。ファンの方々に夢を与えられる選手になりたい。55番は大田だと言われる選手になっていきたいです」と尊敬する“ゴジラ超え”を約束した。
偉大な先輩の背番号を継承した。02年までの10年間で首位打者1回、本塁打王3回、打点王も3度獲得した松井秀喜のつけていた背番号。壇上でゆっくりと一回転してファンに披露した。「プレッシャーがあれば自分の気持ちにプラスになるんで、期待通りのプレーが出来るよう頑張りたい」04年12月の野球教室以来の再会となる“あこがれの人”の前で、プロとしての決意を語った。
「ジャイアンツ・ファンフェスタ2008」には、うわさの怪物をひと目見ようと3万9556人が集まった。例年の入団発表は、ホテルでマスコミを集めて行われ、発表後に場所を移してファンに公開していた。球団史上初となった東京Dでの入団発表は、巨人の将来を背負う18歳への期待の大きさが表れていた。
プロとして、初めてグラウンドに足を踏み入れる直前、原監督から「これからプロになるんだから、それなりの覚悟が必要だぞ」と声をかけられた。その際に握手した右手は、4年前に出会った時と同じく「ごつかった」と振り返った。「夢を与えるのが僕の目標なので頑張ります」あこがれのチームに入れたことで、舞い上がっていた気持ちを引き締め直した。
原監督は「大声援を受ける選手になってほしい。とにかく(新人は)頑張るしかない。期待して下さい」とファンに語りかけた。それに応え、大田も「原監督を多く胴上げできるように頑張りたい」近い将来、巨人の4番打者として恩返しすることを誓った。高校通算65本塁打の長打力にさらに磨きをかけ、松井以上の派手なアーチを描く。巨人の「55」は大田。その時代は必ずやって来る。