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joker1960
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2008年09月14日
巨人・阿部が勝ち越し&V弾「最高で〜す」
 (セ・リーグ、巨人9−8ヤクルト、21回戦、巨人15勝6敗、13日、東京ドーム)今季初の1試合2発。つまり、サイコーです×2。巨人・阿部慎之助捕手(29)が13日のヤクルト21回戦(東京ドーム)で、八回にこの日2発目となる17号決勝ソロを放ち、乱打戦にけりをつけた。1996年の“メークドラマ”を演出した長嶋茂雄終身名誉監督(72)が観戦する中、連日の4発で9−8と勝ったチームは3連勝。ミスターは心の中でこうつぶやいていたに違いない。「う〜ん、どうでしょう。ここからメークドラマ・アゲインってことで」。

 3連休初日。土曜日の夕方5時過ぎ。その瞬間、地鳴りのような大歓声が東京ドームに響きわたった。弾丸ライナーがG党で埋め尽くされた右翼席に突き刺さる。8−8の八回、阿部がもつれた試合に決着をつけた。

 「最高で〜す!! まずは塁に出ることを考えていました。必死に振りました」

 カウント2−3から五十嵐の147キロ直球を振り抜いた。決勝の17号ソロにお立ち台では満面の笑みを浮かべた。

 何かがバットに乗り移った。二回だった。川島亮のスライダーに合わせた打球は高々と舞い上がり、右翼席中段に吸い込まれた。

 「ビックリしました。(ボールを)こすった感じだったんですけど(チームに)流れがきてくれましたね」。本人が仰天したのは3点目の16号ソロ。今季初の1試合2発に「自分が打てば勝てると思っている」と充実感に浸った。

 期待を裏切れない。その思いがバットに乗り移った。01年、ルーキー時代の指揮官だった長嶋終身名誉監督が今季9試合目の観戦に訪れた。ここまでミスターの観戦試合は3勝5敗と負け越していただけに「うれしかった」。

 阿部のミスターへの思いは強い。今春、第1子の長女が誕生した際、球場で会うと真っ先に報告した。ミスターは指でVサインをつくった。「おめでとう」の意味かと思ったら、そこは“長嶋茂雄”。そんな普通のリアクションはしない。

 「2人目の子供はまだか?」

 01年、新人だった自分を127試合も起用してくれた恩師でもある。だからこそ、ミスターが96年に最大11.5ゲーム差をひっくり返して完結させたメークドラマをもう1度。くしくもこの日の試合時間は3時間33分。ミスターがやってきて「メークドラマ・アゲイン」の幕が開く。

 首位・阪神も劇的なサヨナラ勝ちでゲーム差は「5」のまま。それでも絶対にあきらめない−。今度はオレたちの番。阿部の目には自信が満ちあふれた。

 「追われている方(阪神)はしんどい。追う方は必死に一生懸命で今はいいモチベーションでやっている」。阿部が原巨人をミラクルVへ導く。

Posted by joker1960 at 08:58 | 試合結果 | この記事のURL
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