最近の研究で、自殺願望者の自殺衝動を抑制する効果がある薬が臨床データの結果からわかってきた。
自殺願望があっても、残される家族のことなどを考え自殺を思いとどまる人と、
衝動的に自殺に走ってしまう人の2ケースがあるといわれている.。
そのような自殺衝動を抑制する薬として欧米では麻酔薬であるケタミンやリチウム塩が
代表的な薬であり、医療機関から処方されて高い効果を上げている。
リチウム塩といえば躁うつ病などの感情障害で感情の起伏を和らげる治療薬でもある。
自殺願望者の衝動に効果があるケタミンやリチウム塩は脳内特定部位の過剰興奮を和らげるためと考えられる。
ところで、うつ病やストレスにさらされている人では脳部位として偏桃体が興奮していることは脳の断層撮影技術でほぼ立証ずみだが、
自殺願望のある人間の場合、脳の前部帯状皮質と背外側前頭前皮質が過剰興奮している実証結果がでている。
これらの脳部位は自分を客観的に認識する部位であるといわれているが、
その部位での情報処理として、6っつの言語に過剰に反応してそれらの脳部位が興奮するという。
その単語とは、「死」「残酷」「困難」「気楽」「よい」「称賛」の6っつで、
それらの単語を聞かせて脳内の特定活動部位の活動を調べるだけで、
自殺願望がある人を90%の確率で特定できると、
ジャストとピッツバーグ大学公衆衛生大学院のデービッド・ブレント教授は突き止めたそうだ。
普通の人でも病気がちの人や心配性の人は「死」という単語には反応するだろうが、
私も含め、ほかの5つの単語を聴いたところで何も感じないし、気にならない。
それと、自殺願望者かどうかを見極める質問として、
「人生は生きるに値すると思いますか」といった質問をするだけでも、
9割の確率で判定に大きく役立つ場合があると話す。
健康で苦痛やストレスに強い人は上記の質問にあまり関心を寄せないか、気にならないだろう。
なぜなら脳内の快感神経が正常に活動しているわけだから、
仕事や私生活に充実感を感じ、人生を楽しみ、食べ物もおいしく感じ、熟睡できているわけだから
生きることに苦痛や息苦しさを感じていないから、死のうという気持ちはわいてこないのだ。
苦痛をそれほど敏感に感じないような機能が保持され、苦痛抵抗力があり脳内快感神経と
快感物質が正常に機能しているわけだから死にたいなどと思わない。
つまりは自殺願望は脳内の苦痛を感じる部位が過剰興奮状態にあり、
逆に楽しさや幸福感を感じる快感神経の働きが鈍っているといえる。
また、自己を正常に見て判断する特定脳内部位の一時的な過剰興奮が原因であると結論づけることができる。
そのようになっている自分の精神状態に気が付かないでいるのである。
気が付くのは鬱病患者などが治癒後に、病気治療中を回想した時に
「どうして自分はあの時あんなに死にたかったのかとかどうしてあんなに苦しくぐわい悪かったのか」と
治った後に自分の病中だった際の考えに疑問を抱くことが多いことでもわかるだろう。
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