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ヘイ、アレックス

 Arthur Alexanderは、大好きな歌手です。
 今回、オリジナル・アルバム(だと思います)にボートラが追加されたCDを聴きました。
 ブックレット裏に、オリジナルのバック・カバーが復刻されていて、これを見るとカナダ盤が原盤のようです。


You Better Move On
Arthur Alexander

1. You Better Move On (LP Version)(Arthur Alexander)
2. Love Letters (Edward Heyman, Victer Young)
3. Hey ! Baby ! (Margaret Cobb, Bluce Channel)
4. Funny How Time Slips Away (Willie Nelson)
5. Young World (Jerry Fuller)
6. A Thousand Stars (Gene Parson)
7. A Hundred Pounds Of Clay (Bob Elgin, Luther Dixon, Kay Rodgers)
8. Lover, Prease Come Back (Bill Swan)
9. Love Me Warm And Tender (Paul Anka)
10. The Wanderer (E.Maresca)
11. Don't Break The Heart That Loves You (Benny Davis, Ted Murray)
12. You're The Reason (Bobby Edwards, Mildred Imes)
13. Anna(Go To Him) (Alexander)
14. A Shot Of Rhythm And Blues (Thompson)
15. Go Home Girl (Alexander)
16. Soldier Of Love (Cason, Moon)
17. Dream Girl (Jerry Crutchfield)
18. You Don't Care (Willis, Ryals)
19. Black Night (Robinson)
20. You Better Move On (Single Virsion)(Alexander)

 トラック12の"You're The Reason"までがオリジナル・アルバム収録曲で、トラック13以下は、CD化の際に追加されたボートラです。
 ボーナス・トラックは、ほとんど良く知られた曲ばかりで、さほど美味しさはありません。

 ところが、逆にオリジナル盤収録曲は、これまでLP時代の英チャーリーのリイシューや、CD時代になってからの英エイスのリイシューに含まれていない曲がたくさん入っていて、私のような後追いのファンには嬉しいプレゼントです。

 恐らくは、アルバム・タイトル曲"You Better Move On"のヒットにあやかって急きょ作られたものではないでしようか。
 同曲とラストの"You're The Reason"を柱に、当時ヒットしていたであろう曲のカバーを散りばめた作りになっています。

 その選曲は、なかなか興味深いものがあります。
 私の注目は、以下の4曲です。

3. Hey ! Baby !
4. Funny How Time Slips Away
8. Lover, Prease Come Back
10. The Wanderer

 まず、ブルース・チャネルの"Hey ! Baby !"に驚きます。
 ビートルズの"Love Me Do"に、大きな影響を与えた曲として知られている曲です。
 原曲で、イントロのハーモニカをプレイしたのは、デルバート・マクリントンでした。
 このチョイスは、ハッピー・サプライズです。
 アーサー盤は、ほぼ原曲のアレンジどおりにカバーしています。

 "Funny How Time Slips Away"は、"Night Life"と並ぶ、ウイリー・ネルソンの初期の代表曲のカバーです。
 原曲は、ウイリー自身による、ガット・ギターの絶妙のバッキングが耳に残る、ブルージーなカントリー・バラードでした。
 ここでも、原曲のイメージを大事にしたカバーとなっていて、いい感じです。
 黒人のアーサー盤より、ウイリー盤の方が黒っぽく思えるのも面白い発見でした。

 "Lover, Prease Come Back"は、のちに"Lover Prease"として新たに録音し、ワーナーからリリースしている曲です。
 また、その未発表バージョン(別ミックス?)が、英エイスのリイシューCD、"The Monument Years"に収録されています。
 アーサーのお気に入りだったのでしょう。
 いい曲です。

 作者のビリー・スワンという人は、私がよくジョー・サウスと混同してしまう人です。
 白人ですよね?
 確かロカビリーの録音があったのでは…。
 ちなみに、オーギー・マイヤースは、86年のソロ作、"My Main Squeeze"で、"Lovers Prease"としてカバーしていました。

 "The Wanderer"は、問答無用でかっこいい曲です。
 原曲は、ディオン&ベルモンツですね。
 全体の不良っぽい作りがたまりません。
 一時期、ストレイ・キャッツが公演のオープニングで流していた曲でした。
 アーサー盤は、やはり原曲を変にフェイクしたりせず、ストレートにカバーしています。
 これはもう、曲の良さが光っています。

 その他の曲は、オールディーズ・ポップスと、カントリーのカバーだと思います。
 特に、ポップ・カントリーのカバーだと思われるものが、アーサーの持ち味にぴったりで、不思議といいますか、むしろ当然というべきなのでしょうか、その暖かい歌いくちに、改めて感心しました。

 最後に、冒頭に収録されている、"You Better Move On"のLPバージョンにも触れたいと思います。
 シングルを買わずに、この曲を目当てにLPを買った人は驚いたことでしょう。
 とてもトロピカルなアレンジがなされいていて、まるでドリフターズの一連のヒット曲を連想させる雰囲気です。
 アトランティック・レコード・サウンドとでも言いたい仕上がりですね。
 これはれこれで楽しいです。

 そういう視点で、再度通して聴きますと、全体的にアトランティック風のサウンドに感じました。
 もちろん、曲によって温度差はありますが、アーサーのこのハマり具合はお見事といいたいです。

 ボーナス・トラックは、むしろ不要な気もしますが、やはり聴き惚れずにはいられない、名曲ぞろいだと思います。
 "Anna"のドラムスには、いつ聴いても惹きつけられます。
 この不思議な魅力は何でしょう。

 この手のオリジナル・アルバムが他にもあるのなら、ぜひ聴いてみたいです。


Annaです。




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