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マイアミ・ソウルの感傷

 懐かしいコンピレーションが出てきました。
 といっても、偶然ではなくて、実は探していたんです。
 マイアミ・ソウルのコンピと言いたいところですが、いくつかそう呼びにくい音源も含まれています。 
 実は、ロッドのグレイト・ロック・クラシックスのからみで探していたのでした。


Get Down Tonight!
The Best Of T.K.Records

1. Crank It Up (Funk Town)/Peter Brown (Brown, Rans)
2. Why Can't We Live Together/Timmy Thomas (Thomas)
3. Rock Your Baby/George McCrae (Casey, Finch)
4. Rockin' Chair/Gwen McCrae (Reid, Clarke)
5. Get Down Tonight/KC & The Sunshine Band (Casey, Finch)
6. Shoorah! Shoorah!/Betty Write (Toussaint)
7. Party Down PT.1/Little Beaver (Hale)
8. Get Off/Foxy (Driggs, Ledesma)
9. Do You Wanna Party With Me/Peter Brown (Brown, Rans)
10. Tonight Is The Night/Betty Wright (Wright, Clarke)
11. Keep The Home Fire Burning/Latimore (Latimore, Alaimo)*
12. Ring My Bell/Anita Ward (Knight)
13. I'm Your Boogie Man/KC & The Sunshine Band (Casey, Finch)
14. Gimme Some PT.1/Jimmie "Bo" Horne (Casey, Finch)*
15. Dance With Me/Peter Brown (Brown, Rans)
16. Rapp Payback (Where Iz Moses)/James Brown (Brown, Brown, Stallings)
17. It's A Heartache/Ronnie Spector (Scott, Wolfe)*
18. Hot Number/Foxy (Ledesma)*

 このアルバムは、90年にRhinoからリリースされたもので、T.K.とその関連レーベルの音源をコンパイルした内容になっています。
 まだRhinoのロゴが古いタイプの時代のもので、時代を感じます。

 CDとLPが併存していたころですね。
 CDのみ、ボーナス・トラックを4曲追加収録という、懐かしい仕様になっています。

 マイアミ・ソウルを代表するヒット曲、ジョージ・マクレーのRock Your Babyが収録されているほか、リトル・ビーヴァーのParty Downとか、ディスコの定番曲、アニタ・ワードのRing My Bellなどが収録されていて、なかなか楽しめます。

 KC&サンシャン・バンドは2曲収録されていますが、ウルフルズの「ガッツだぜ」の元歌、That's The Wayは、別のレーベルだったのかな?

 私の思うところ、マイアミ・ソウルと言ってイメージするのは、三人の女性シンガーです。
 Clean Up Womanのベティ・ライト、ジョージ・マクレーの奥さん、グウェン・マクレー、そして、Precious Preciousのジャッキー・ムーアです。

 このうち、グウェン・マクレーの代表作、Rockin Chairは、ここに収録されていて、やはりいい曲ですね。
 ペティ・ライトは、2曲収録されていて、アラン・トゥーサン作のShoorah! Shoorah!が面白い曲です。

 後ろで鳴っているホーンが気持ちいいです。
 Clean Up Womanは、別のレーベルでしたっけ?
 あれを始めて聴いたときは、驚きました。
 サム&デイヴの「あの曲」とそっくりだと思ったのです。

 皆さん、当然そう思いますよね。
 そのことに触れている文章を読んだことがないのですが、あまりにも言い尽くされたことで書くまでもないことなんでしょうか。
 それとも、私だけがそう思っているんでしょうか。

 そんなはずはないはず…です。
 久しぶりに同曲を収録したアルバムを再確認しようとしましたが、例によって探すと見つからないのでした。
 別のものを探し始めると、きっとひょっこり出てくると思います。

 ベティとグウェン以外では、ディープ・ソウル・ファンとして、ラティモアが気になります。
 Keep The Home Fire Burningは、ラティモアの最大の特徴である、懐の深いジェントルなバリトンが堪能できないのが残念です。 

 しかし、この曲は、ラティモアとスティーヴ・アレイモが共作しているんですね。
 アレイモさんは、いろいろと顔を出す人です。
 私が、なぜアレイモさんのことが気になるのかは、「サム&デイヴ、イン・マイアミ」の記事をご覧ください。

 私が、ラティモアの歌い方で一番好きなのは、マラコでデニース・ラセールとデュエットした、Right Place Right Timeです。

 さて、キュイーンというギターで始まる、JBのファンキー・ソウルも収録されてまいますが、マイ・ブーム的には、ラスト近くに入っている曲のほうが、私にはサプライズです。

 ロニー・スペクターによる、It's A Heartacheです。
 この曲は、ボニー・タイラーや、ジュース・ニュートン盤の翌年あたりにリリースされたようで、目立ったヒットはしていないようです。

 冒頭で書いた、このアルバムを探した理由こそ、この曲の存在でした。
 とりたてて、名唱、名演といわけではありませんが、ロニーの声が理屈を超えていいです。
 歌い回しといいますか、要所でナチュラルにハスキー気味になるところや、そもそも声質がサッドな雰囲気をたたえていることが魅力的です。

 とりあえず、この歌唱が聴けて満足です。
 収録曲中、キャッチーな魅力としては、マクレー夫妻の2曲が、群を抜いていると感じました。
 ジョージの曲は、ディスコに限りなく接近しつつも、かろうじて踏みとどまっている姿が美しいです。

 ただ、ヒット曲としては、ジョージのつくりが上かもしれませんが、ディープ・ソウル・ファンとしては、夫人のグウェンの方に軍配を上げたいです。



Ronnie Spector のIt's A Heartacheです。




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