2011年02月24日
スイート・チャーリー・ベイブ
私は、マイアミ・ソウルに強い関心をもっていた時期がありました。
そんな時期に入手して、いまでも愛聴しているアルバムがあります。
1. Sweet Charlie Babe (Hurtt, Sigler)
2. Clean Up Your Own Yard (Hurtt, Bell)
3. If (Hurtt, Sigler)
4. Darling Baby (Holland, Dozier, Holland)
5. Cover Me (Greene, Hinton)
6. Both Ends Against The Middle (Hurtt, Bell)
7. Time (Crawford)
8. Precious, Precious (Crawford, Moore)
9. Willpower (Crawford)
10. Something In A Look (Crawford, Martin)
このアルバムは、73年にリリースされたもので、私が持っているのは、05年にコレクタブルズからリイシューされたものです。
ジャッキーの定番アイテムともいうべきもので、時々見かけなくなるときもありますが、何度も繰り返し再発されている1枚だと思います。
コレクタブルズは、やっつけ仕事が多い印象がある会社ですが、このアルバムは気に入っています。
オリジナルからそうだったのかも知れませんが、セッション・データが簡潔に掲載されているからです。
それによれば、トラック1から3までと、6の4曲がフィラデルフィアのシグマ録音で、トラック5と、7から10までの5曲がマイアミのクリテリア録音です。
そして、トラック4のみ、ジャクソンのマラコ録音となっています。
なんと、意外にも半数近くがシグマ録音なのでした。
いずれも興味深いです。
シグマ録音では、何と言っても冒頭のSweet Charlie Babeです。
フィル・ハート&バニー・シグラー作のこの曲は、まず曲そのものの魅力が光っています。
何と言っても、軽快なリズムに乗って聴こえる、ジャッキーの声がチャーミングです。
ストリングスが入っていはいますが、いわゆるフィリー録音ぽくはなく、さほど気になりません。
私は、一部のフィリー・ソウルのごてごてした厚化粧のようなストリングスが好きではありません。
しかし、ここでは、ジャッキーのハスキーな声がとてもうまく乗っていて、聴きやすいです。
このアルバムの中でも、ハイライトの1曲だと思います。
6曲目の同じくシグマ録音、Both Ends Against The Middleは誰がオリジナルでしょう。
フィル・ハート&アンソニー・ベル作となっていますが、曲のつくりは完全に60年代モータウン風です。
黄金のホーランド、ドジャー、ホーランド作品を連想させる曲展開になっていて、これはうまくはめられたような、そんな予想外の嬉しさがわいてくる仕上がりになっています。
この曲も注目の1曲です。
そして、マイアミ録音ですが、ホーンこそ、メンフィス・ホーンズが参加していて重厚ですが、思いのほかリズム隊が軽い感じがします。
ギターより、キーボード中心のアレンジが多く、そんな印象を受けます。
エディ・ヒントン作のCover Meでは、そういった面が気になって、少し残念な出来です。
オーティス・クレイやO.V.ライトの名唱で有名な、Precious, Preciousは、作者にムーアの名前がありますので、彼女の作品なんですね。
これは、なにより曲の良さが際立っています。
マイアミ録音では、本作中のベストでしょう。
そして、マラコ録音のDarling Babyが予想外に良いです。
曲の良さに、ジャッキーの声が負けていません。
この曲は、あのホーランド、ドジャー、ホーランドの作品ですが、原曲は誰ですか?
ノーザンの総本山のようなライター・チームの作品ですが、ブルージーなギターと、メリハリの利いたホーン・リフが、いかにも南部録音らしく決まっていて良いです。
というわけで、本作の注目曲は、Sweet Charlie Babeと、Darling Baby、Precious, Preciousです。
おまけとして、Both Ends Against The Middleの名前もあげたいです。
結論としては、フイリー録音の良さが光る1枚でした。
そんな時期に入手して、いまでも愛聴しているアルバムがあります。
Sweet Charlie Babe
Jackie Moore
Jackie Moore
1. Sweet Charlie Babe (Hurtt, Sigler)
2. Clean Up Your Own Yard (Hurtt, Bell)
3. If (Hurtt, Sigler)
4. Darling Baby (Holland, Dozier, Holland)
5. Cover Me (Greene, Hinton)
6. Both Ends Against The Middle (Hurtt, Bell)
7. Time (Crawford)
8. Precious, Precious (Crawford, Moore)
9. Willpower (Crawford)
10. Something In A Look (Crawford, Martin)
このアルバムは、73年にリリースされたもので、私が持っているのは、05年にコレクタブルズからリイシューされたものです。
ジャッキーの定番アイテムともいうべきもので、時々見かけなくなるときもありますが、何度も繰り返し再発されている1枚だと思います。
コレクタブルズは、やっつけ仕事が多い印象がある会社ですが、このアルバムは気に入っています。
オリジナルからそうだったのかも知れませんが、セッション・データが簡潔に掲載されているからです。
それによれば、トラック1から3までと、6の4曲がフィラデルフィアのシグマ録音で、トラック5と、7から10までの5曲がマイアミのクリテリア録音です。
そして、トラック4のみ、ジャクソンのマラコ録音となっています。
なんと、意外にも半数近くがシグマ録音なのでした。
いずれも興味深いです。
シグマ録音では、何と言っても冒頭のSweet Charlie Babeです。
フィル・ハート&バニー・シグラー作のこの曲は、まず曲そのものの魅力が光っています。
何と言っても、軽快なリズムに乗って聴こえる、ジャッキーの声がチャーミングです。
ストリングスが入っていはいますが、いわゆるフィリー録音ぽくはなく、さほど気になりません。
私は、一部のフィリー・ソウルのごてごてした厚化粧のようなストリングスが好きではありません。
しかし、ここでは、ジャッキーのハスキーな声がとてもうまく乗っていて、聴きやすいです。
このアルバムの中でも、ハイライトの1曲だと思います。
6曲目の同じくシグマ録音、Both Ends Against The Middleは誰がオリジナルでしょう。
フィル・ハート&アンソニー・ベル作となっていますが、曲のつくりは完全に60年代モータウン風です。
黄金のホーランド、ドジャー、ホーランド作品を連想させる曲展開になっていて、これはうまくはめられたような、そんな予想外の嬉しさがわいてくる仕上がりになっています。
この曲も注目の1曲です。
そして、マイアミ録音ですが、ホーンこそ、メンフィス・ホーンズが参加していて重厚ですが、思いのほかリズム隊が軽い感じがします。
ギターより、キーボード中心のアレンジが多く、そんな印象を受けます。
エディ・ヒントン作のCover Meでは、そういった面が気になって、少し残念な出来です。
オーティス・クレイやO.V.ライトの名唱で有名な、Precious, Preciousは、作者にムーアの名前がありますので、彼女の作品なんですね。
これは、なにより曲の良さが際立っています。
マイアミ録音では、本作中のベストでしょう。
そして、マラコ録音のDarling Babyが予想外に良いです。
曲の良さに、ジャッキーの声が負けていません。
この曲は、あのホーランド、ドジャー、ホーランドの作品ですが、原曲は誰ですか?
ノーザンの総本山のようなライター・チームの作品ですが、ブルージーなギターと、メリハリの利いたホーン・リフが、いかにも南部録音らしく決まっていて良いです。
というわけで、本作の注目曲は、Sweet Charlie Babeと、Darling Baby、Precious, Preciousです。
おまけとして、Both Ends Against The Middleの名前もあげたいです。
結論としては、フイリー録音の良さが光る1枚でした。
Precious, Preciousです。
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