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変わらずにいるということ

 過去の人、そう思っていた私の認識を改めさせてくれたアルバムです。
 一時期ヘヴィー・ローテーションで聴いていて、最近はそれほどでもないのですが、何かのきっかけでかけたりすると、いつでも初めて聴いたときのような、新鮮な感動を与えてくれる、そんな1枚です。


Still The Same
Great Rock Classics Of Our Time
Rod Stewart
 
1. Have You Ever Seen The Rain
2. Fooled Around And Fell In Love
3. I'll Stand By You
4. Still The Same
5. It's A Heartache
6. Day After Day
7. Missing You
8. Father & Son
9. The Best Of My Love
10. If Not For You
11. Love Hurts
12. Everything I Own
13. Crazy Love
14. Lay Down Sally*

 私は、ブログを書くようになって、いくつか気付いたことがあります。
 それは、褒めるということの難しさです。
 
 私は、こんな拙いブログではありますが、これでも文章を選んで書いています。
 アップしたあとは、必ず読み返してみて、誤字脱字はもちろん、意味の通じないセンテンスや、別の意味にとられかねない表現がないかなど、自然とチェックしています。

 これは、私の小心者さかげんを表しているわけですが、時どきネット上の文章で、あきらかに変換ミスとかを見つけるといらいらします。

 こんなの一度でも読み返せば、すぐ発見するだろうに、そう思うのです。
 私は、部屋の整理が出来ない人で、雑然とした状態を放置していても、さほど気になりませんが、それとこれと別の感覚のようです。

 褒めることは難しいです。
 私は、基本的に好きな音楽しかとりあげません。
 ですので、取り上げた音楽について、けなしたり批判したりすることは、まずありません。

 部分的に賛成できない意見がある場合は、言葉を選んで表現しているつもりです。
 一方、絶対的に語彙が貧困ですので、いきおい褒め言葉は、ありきたりの言葉になりがちです。

 でも、言わせて下さい。
 何かを好きになるって、理屈じゃないですよね。
 とにかく、自分の心の琴線に触れるものがあるから好きなのです。
 
 好きな理由を語るのは困難ですが、好きな部分をあげることは可能だったりします。
 このしゃがれ声そのものが好きとか、感極まったときに声が自然に裏返るのが好きとか、トワンギーなギターが好きだとか、ころころ転がるピアノが好きだとか、とにかく横ノリのスイング感が好きなんだとか、いろいろあります。

 その点、けなしたり、非難したりすることは、案外容易な気がします。
 むしろ、なぜ気に入らないのか、ということを積極的は語りたかったりします。
 そして、自分の気持ちに相応しい、非難の言葉がみつかったときは、驚くことがあります。
 自分は、こんな風に思っていたのだ、と…。

 くりかえしになりますが、私は好きな音楽のみとりあげています。
 ですので、私がそんな風に感じるときは、音楽以外のことについて、知らず知らずのうちに意見を書いている場合がほとんどです。

 言わんとすることを的確に伝えるためには、まず語りたいことについて、定義する必要があると思います。
 ディベートの基本は、言葉を定義することから始まると聞いたことがあります。
 主張したいことに説得力を持たせるには、言葉を定義できていなければ、相手の強弁に容易に押し込まれかねません。


 ……。


 なにを言いたかったのでしょう?

 とにかく、私はこのアルバムが好きなのです。
 そして、好きだということを語るのは、けなすことよりもずっと難しい、ただそう言いたかったのかも知れません。

 収録曲のここが好き、ここがいまいち、ということはあります。
 例えばこんな感じです。

 私は、ロッドがこのアルバムで、王道的なカバーをしていることが気に入っています。
 オリジナルのイメージを壊すことなく、原曲に近いアレンジ、テンポでやっています。

 この場合、私の思いは、ふたつのパターンに大別されます。
 ひとつは、かねてからよく知っている曲で、原曲が大好きな場合です。
 そして、もうひとつは、知らない曲だけど、ロッド盤を聴いて気に入って、原曲が気になった場合です。

 前者の場合の多くは、オリジナルの印象が強すぎて、ロッド盤に満足することはありません。
 それでも、秀逸なカバーとして普通に楽しめます。  

 後者の場合は、心を激しく動かされます。
 そして思うのです。
 オリジナルは、どんなに素晴らしいのだろう、ぜひとも聴いてみたいと…。

 クリーデンスの「雨を見たかい」は、前者です。
 この曲が入っていることが、このアルバムを購入した大きな理由のひとつですが、事実です。

 もちろん、例外は必ずあるものです。
 プリテンダーズのI'll Stand By Youは、初めて聴いたときから大好きな曲ですが、ロッド盤にはたいへん満足しました。
 これは、原曲が女性ボーカルであることと関連があるかも知れません。
 ただ、一方で私は、ロッドが歌うヴァンのCrazy Loveが気に入りましたが、この例には当てはまりません。

 後者の例をひとつあげますと、ボニー・タイラーのIt's A HeartAcheです。
 私はこの曲を知りませんでした。
 そして、一聴して気に入り、ボニー・タイラーのアルバムを買いました。
 ベスト盤です。

 私が、ベスト盤を買うことはあまりありませんが、女ロッドともいうべきボニーには、以前から関心があったのです。
 ヒーローとかの原曲も聴いてみたいと思いました。
 久々に過去のヒット曲を聴くという行為に、わくわくしたものでした。

 そうしたら、この人も、「雨を見たかい」をやっていたのでした。
 そのアレンジは、あまり感心しませんでしたが、それでも嬉しかったです。
 こうして、好きな音楽の連鎖は続いていくのでした。 

 ボブ・シーガーのStill The Sameは、知っていましたが、これをきっかけに聴き直して好きになりました。
 私が、Against The Windのみを偏愛していたことに気付かせてくれたのです。

 このあと、会社側からの要請やみがたく、またまたスタンダード・アルバムを出したロッドでしたが、09年には、ついに念願のソウル・カバー集、Soul Bookをリリースしました。
 これについては、機会があれば別の場で書きたいと思います。

 気に入らなかったわけではありませんが、結論だけいえば、ロック・カバー集の圧勝だと私は考えています。



I'll Stand By Youです。




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