アリナミンのコマーシャルでおなじみかな？
私はそのもっと前からのファン。

オーディオなんて趣味が全盛期だったころ。。
私はまだ幼かった。。
父に連れられていったレコード店。
間口は２間。
全面サッシの扉のレコード店は、父が入り浸ったお店でした。

その店主は、父よりも一回り以上若いひとで、
当時から電気を趣味にしていた私に、
トランジスターなどのジャンクをくれたりするいい人でした。
自分でアンプを作ったり、そんな人だったんです。。

スピーカーと言えば、皆さんは何を思い浮かべるでしょう？
BOSS？ＪＢＬ？
そんな有名ところでしょうか。。
私の中では、やっぱりこれ。。

このスピーカーの底力。。
大音量で一度聞いてほしい一品です。

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その店主、音楽が好きで、扉を入っておく側の壁２間は、すべてオーディオ機器。
なんて言っても、機械が沢山並んでいるのではありません。
当時流行ったアルテックのフロントロードタイプのウーハーと、
マルチセルラホーンの組み合わせのシステムで埋まり、
その上にマッキントッシュのチューブアンプがのっかってる。。
そんなシンプルだけどすごいオーディオシステムのあるお店だったんです。
そこでいつもかかってるこの曲。



ハスキーなサックス。
リズミカルなピアノのバッキング。。
目立たないけど遊び心満点のドラム。。
５拍子で不安なんだけど落ち着いた雰囲気のリズム。
壁一面のスピーカーから、大音量で飛んでくる音が、
小学生の私を鳥肌にしたんです。
ああいう感動って、それ以来ないなぁ。。
強烈な印象を受けました。

９１歳、残念です。
感動を有難うです。
音楽を聴いてこの先も、あれに上回る感動に出会うことはないでしょう。
オーディオ装置もさることながら、曲の持つ力なんだろうと思います。


アリナミンのコマーシャルに使われたこの曲。
皆さんは聞き覚えがありませんか？
当時のCMがながれたころ発売されたレコードから。。



演奏者、店主、父も今はもういません。
あの時、感動したあの空間は、居なくなった人たちがいてあったこと。。
今度は、私が後へ何かを残さないとね。。
このところ、色んな世代交代が気にかかるようになりました。。
私も年齢を重ねて、そんな歳になったんだなぁ。。ってしみじみです。

関ったすべての人たち。。感動を有難う。。
安らかに。。

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