2016年11月28日
多くの企業に蔓延化するブラック体質。その原因は
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昨日、三菱電機で発生した違法な長時間残業の隠ぺいと、
その犠牲者が鬱病を発病し、退職に追い込まれていた件。
犠牲者の男性は、入社1年目で職場の違法な就業体制、上司によるパワハラに悩まされていました。
同じく電通でパワハラと違法な長時間残業に悩まされ、自殺に追い込まれた高橋まつりさんも、
社歴の浅い社員です。
現在、どの企業も人材不足に悩まされていますが、
人が足りないのではなく、
企業が教育を軽視し、好き嫌いのみで社員を選択していることが、
その後、人員を社内に残すことができず、結果人員不足となる
非常に大きな要因となっていると断言できます。
もはや大企業でも、社員教育の実態は形骸化しています。
研修に一定期間を割いている企業でも、実際の配属後は研修など何の役にも立たず、
上司の奴隷と化している組織が蔓延しています。
長い社会人生活において、上司の人格というのは、部下の人生に大きな影響を及ぼします。
仕事の指導を躾と勘違いしているのか、
自分に従順な人間しか指導できない管理職が非常に増えています。
以前も書きましたが、電通の高橋まつりさんは東大卒だったとのこと。
元より頭脳明晰だった人が、真面目に仕事をし続けるという点では、
社会的な生産性も期待できる人材だったと推測できます。
組織上の立場、権力を盾にして、優秀な人材を自殺に追いやった上司に、
まともな指導能力があったとは到底思えません。
事実、パワハラ・セクハラ発言も、その記録が明るみに出ています。
三菱電機も、被害者男性の上司は違法な残業時間の隠ぺい指示を出し、
パワハラ発言をしています。
このような人間に、部下の感情マネージメントなど初めから期待できません。
パワハラ・セクハラをやりたい放題の無能な管理職が、世の中に多すぎるのです。
そして、新人を教育できない人間に管理職を任せる経営者の無能さも大きく影響しているでしょう。
今の世の中、実体経済は悲惨なままです。
崩壊したアベノミクスを未だに持ち上げるバカも多く、
根本的な景気回復は夢のまた夢です。
近いうちに更に税負担は大きくなり、我々の生活はもっと窮する可能性が非常に高い。
結果、会社組織の中では、何も将来に期待できず、
現在の中間管理職は、それこそ部下の能力に怯え、
出る杭は早めに打っておけとばかりにパワハラ・セクハラで追い込むのでしょう。
しかし、有能な部下を育てなければ
自身の評価も上がらないはずです。
ワタミや電通、三菱電機、その他のブラック企業のように、違法行為に手を染めた企業は言わずもがなですが、
違法行為がなくとも、新人や平社員に将来のポジションを与えようとしない
隠れブラックな企業は社会に蔓延しています。
ブラック企業をはじめ、大企業の評価制度や社員教育の実態を
マスコミは調査・公表しても良いかもしれません。
そこに、更なる根深い事実が隠されているに他ならないのです。
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