鵡川海岸で恐怖の一夜: ホラー好きのフライマン
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2016年01月12日

鵡川海岸で恐怖の一夜



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Aさんの霊体験を動画化

 ブログを通じて親しくさせていただいているAさんから、若い頃の心霊体験を昨年4月に投稿していただいた。この話をもとに、今回現地でビデオ撮影してyoutubeに投稿した。
 昨年4月にブログで読まれた方もおられると思うが、できるだけ原文に忠実に再構成した。

 内容は、Aさんがまだ20歳代の頃に、鵡川の海岸に社屋を持つ砂利プラントで、重機オペレーターをしていた時の話。
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 休日の前夜、会社の先輩と社屋からすぐ近くの海岸に夜釣りに行くことになった。
 それを聞いていた数名の同僚から「あそこは止めた方がいい」「怖い思いをするだけだ」と止められた。理由を聞いても教えてくれない。
 結局、予定通り夜釣りをすることに。車を砂浜に降りる土手の上に止め、海岸で竿を出した。

 午前2時ごろ、Aさんは仮眠を取るために車に戻り、そのまま寝込んでしまった。朝方目が覚めると、横にいた先輩はすでに起きていて、肩を丸めて震えていた。そして「お前を起こしたのに、全然起きなかった」との言葉。

 理由を聞くと、3時を回った頃にドアをドンと叩く音がした。続いて、車のあちこちをドンドンと叩かれた。恐怖に駆られて、車を出すためエンジンを掛けたが全く掛からない。そのあまりの恐ろしさにジャンバーを被って小さくなっていたという。
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 明るくなってきたので、二人で外に出て車を確認したところ、ボンネットとリヤフェンダーに手のような跡が薄らとついていた。
 誰かが悪戯したと思ったが、この場所へ来るには2本の道しかなく、どちらから来ても遠くまで見通せる。そして、先輩は誰も来ていないという。

 休み明けに、会社の同僚たちが釣りの話を聞きにきた。起きたことを説明すると、「あーあ、やっぱりかー」とか「だから止めろと言ったのに」と、口を揃えて言うが、理由を聞いても誰も教えてはくれなくなかった。

 この海岸付近には、古くからアイヌがコタンを築いていたが、大津波によって多くのアイヌが亡くなったとの伝承が残されている。
 また、ここからそう遠くない豊城地区と春日地区には、アイヌの言葉で「ウコドイ」といわれた場所があった。そこには、あの世に通じるという洞窟のあったという。
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 また、180年前には、幕府の命で鵡川の警備と農漁業の開拓のために入林した、「八王子千人同心」の飢えと病の末に悲惨な死を遂げたという記録も残る。地元では、千人同心の妻が幽霊となって彷徨う話も残されている。
 ここは、そうしたアイヌと入植者の霊が色濃く残る場所なのだろう。

 現在でもこの鵡川の海岸付近には、砂利のプラントが点在している。そして、プラントの社屋に通じる道路の脇には「窃盗事件多発のため赤外線カメラ設置」の看板が立てられていた。別の意味で、今も恐怖が残っている場所なのかもしれない。

写真説明@:Aさんたちが恐怖体験した場所。2方向に伸びた道路は見通しが効く、同A:昼なお寂しい海岸線。これが夜だったら尚更だ、同B:鵡川の国道沿いに建立されている八王子千人同心の慰霊碑。下は、yoububenに投稿した動画


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この記事へのコメント
あき缶さん、ありがとうございます!
今回の動画は、原作者(体験者)の思いを忠実に守って編集しましたが、本来は夜中に撮影すべき場所ではなかったのか、とそれが残念です。
ただ、原作がしっかりしているので、作り話ではないリアルさを感じていただけたら嬉しいです。
話に出ていた「オバケノ沢」の近くにあった洞窟は、文中でも触れている「ウコドイ」だと思います。今度訪ねてみます。その時、あき缶さんにお会いできれば、と思っています。
ありがとうございました。感謝!!
Posted by bukki at 2016年01月19日 20:31
雰囲気最高ですねー!
自分は怖い体験ってのは数は少ないですが、それぞれインパクトはあるものでした。
でも、地域にある怖い話とか、深く調べてみると過去の歴史に
関連したもの、というのも多く、ただ怖い、というだけではなくて
なかなか興味深いものがありますよね。
自分の住む地区でも、ある沢地帯が「オバケノ沢」という名前があって
通称とかなのかな、と思ってたら開発局の地図でそう書いてあったとか見て
ビックリしたり。
しかもそのすぐ横の崖には小さな洞穴があり、昔、この地域のアイヌの方々が
「死人が出入りする穴」と呼んでいたそうで、
昔の大きな地震の際に津波で多数の犠牲者が出て以後そういう話になったそうです。
先の「オバケノ沢」という地名と何らかの関係があるのかも、と調べてみましたが
あまり情報は得られませんでしたが・・・
そういう事を調べていくのも楽しいですよね。(^^)
Posted by あき缶 at 2016年01月19日 20:03
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