2015年10月08日
ホラー小説の現場を歩く「錦糸町・置いてけ堀」
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異常な磁場が幻聴の原因か
ホラー小説の作者として知られる、東雅夫氏と加門七海氏の共書「ぼくらは怪談巡礼団」(KADOKAWA)が2014年6月に上梓された。その本の中で、東京・江東区で伝えられている本所七不思議のひとつ、錦糸町の「置いてけ掘」の謎を取り上げた。
この本の内容に前々から興味を持っていたが、先日東京に行った際に錦糸町に行く機会に恵まれ、「ぼくらは怪談巡礼団」に記されている現場を訪ねて、動画に収めることができた。
置いてけ掘は、江戸時代にまとめられた本所七不思議のひとつ。内容は、本所のお竹蔵から東四つ目通あたりに大きな池があり、その池には沢山の鮒や鯰が棲息していたことから、釣りをする者も少なくなかった。夕方、釣りを終えて帰ろうとすると何処からか「置いてけ〜、置いてけ〜」と云う声がする。気の弱い者は釣った魚を魚籃(びく)から出して逃げるが、気の強い者は平気で帰ろうとする。すると、三つ目小僧や一つ目小僧、時には轆轤(ろくろ)首や一本足の唐傘お化ばけが出てきて路を塞ぐので、魚は元より魚籃も釣竿もほうり出して逃げ帰ると云われた。
「ぼくらは怪談巡礼団」の文中では、JR錦糸町駅北口と南口にある「置いてけ掘」跡地が、周りと比べて「磁場が異常」なために、それを感じることのできる感覚の鋭い人や、精神の弱った人は、めまいを起こしたり、幻聴を聞くことがあるという。そして、異常な磁場が原因の幻覚や幻聴が「置いてけ掘」の妖怪出没の伝承となったのでは、と推測している。
実際に、巡礼団メンバーが錦糸町・北口の「置いてけ掘」跡に作られた公園で試したところ、「空気が違う」との声が。また、かっぱ像が置かれている、もうひとつの南口の「置いてけ掘」跡の公園では、めまいがして体が重くなるなどの感覚の異常を訴えた者がいたという。
今回、動画撮影のために訪ねた錦糸町北口の「置いてけ掘」跡地、南口の跡地はともに、取り囲んでいる樹木の枝が、中心部に向かって伸びているのが確認できた。ただ、感覚が鈍いのか、自分にはめまいも幻聴も感じられなかった。感性の鋭い人ならば、それを感じることができるかもしれない。
写真説明@:錦糸町北口にある「置いてけ掘」跡に作られた公園、同A:駅南口の公園には、かっぱ像が置かれている。磁場の狂いは、この公園の方が大きいという。下は投稿したyoutube動画
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