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2017年01月12日

「制覇」1982年ベラミ事件三船敏郎岡田茉莉子菅原文太

1982年の「制覇」は山口組と松田組の抗争いわゆる大阪戦争をモデルとした準実録映画である。

日本最大の暴力団田所組の首領田所正雄(三船敏郎)がクラブでくつろいでいるところを対立する組織の

若いやくざに狙撃される。田所は首すじに銃弾を受けてかかりつけの病院に駆け込む。幸い弾は急所を

はずれ大事には至らなかった。

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だが若頭の河上(菅原文太)は首領を的にかけられて黙っている男ではなかった。しかしかねてから組の中でしのぎを

削っていたゴンノ(若山富三郎)と対立して一触即発の状態になっていた。

一方田所が無事だったことから田所の妻ひろ子(岡田茉莉子)や長男孝や娘の悠子(中井貴恵)たち家族は

安堵する。そのころ悠子の恋人の新聞記者山田(名高達郎)は社会部に転属になる。

社会悪を追求する立場とやくざの娘を恋人に持ったことのはざまで山田は苦悩する。

一方大阪府警は田所狙撃犯を難波殉国団の団員近江(にしきのあきら)であることを割り出し世間に発表する。


難波殉国団は酒田組の下部組織で谷口組と対立していたのだ。さっそく河上は召集をかけて報復に乗り出す。

坂田組系の暴力団員を血祭にあげて戦果を挙げる。しかし警察は谷口組壊滅のために無関係の孝を

私文書偽造で逮捕してしまう。

そのころ谷口組の若い組員たちは血眼になって近江の行方を追っていたが、山中で近江が惨殺死体として

発見された。背中に天女の刺青をしていたことから近江であることがわかったのだが・・・

三船の晩年に撮られた映画だが日本の首領からやくざの親分を演じるようになったのだがさすがに貫禄がある。

後にVシネでやくざスターになる清水健太郎のこのころはまだチンピラ役が多かった。

谷口組組長狙撃はいわゆるベラミ事件をベースにしている。近江のモデルとなった鳴海清の最後は哀れである。

鳴海を殺害したのは初めAという暴力団員が逮捕されたが冤罪で釈放され、現在まで真犯人はわかっていない。

またゴンノこと菅谷正雄と若頭山本健一の対立も描かれていて実録好きには興味深い。


それに関西が舞台なのに役者が関西弁をほとんどしゃべらないのが奇妙だ。また原作者の志茂田景樹は

1シーンだけカメオ出演している。監督は中島貞夫

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posted by ハヤテ at 13:32| やくざ映画
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