「温暖化」という言葉を耳にするようになって久しい今日この頃。異常気象が発生したり生態系の変化を感じたり、私たちの生活にも少なからず影響が出ていますが、なかなか実感がないという人が多いのではないでしょうか。
そんななか、NASAゴダード宇宙飛行センターが公開したある動画が話題になっています。それは、『YouTube』に掲載されている「NASA | Six Decades of a Warming Earth」という1950年から2013年の63年間、世界の気温がどのように変化したかを視覚化した映像です。これを見ると、いかに温暖化が進んでいるかが一目瞭然よーく分かるんです。
スタートの1950年代は、北半球の一部がやや温かいぐらい。この時期の日本は高度成長期に突入し、東京タワーが完成した頃。温暖化を感じるようなことはほぼなかったはず。1960年代、1970年代もそれほど温暖化が進んではいませんでした。
しかし、1980年代に入ると一変。世界中で温暖化が急速に進み、陸も海も温暖化を示す黄色〜オレンジ色が覆います。1990年代に入ると、ヨーロッパからロシアにかけて赤みを帯び、2000年代に入ると、北半球の陸地を中心に真っ赤に。そして2013年、1950年代とはまるで違う世界地図ができあがってしまいます。
これを見ると、温暖化の実感がなかった人も、いかに大変な状況になっているか実感することでしょう。長い年月をかけて進んできたことなので、私たちが何かしたからといってすぐに解決できる問題ではありませんが、1人1人の小さな努力によって少しは食い止めることができるはず。地球が悲鳴をあげている現状と、それに対して私たちが何かできるか、改めて考えるきっかけになりそうな注目映像です。