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消防車のサイレンと同じ音量のイビキまで!? 自分のいびきで目が覚めないのはなぜ?

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「隣で眠るパートナーの大きないびきで目が覚めるのに、いびきをかく本人は気付かずに寝ている」といった不満を抱える人は少なくないだろう。いびきをかく人が、自分のいびきで目を覚まさないのはなぜなのか。

■いびきの音量は何デシベル?


いびきとは、睡眠中に空気の通り道である気道が狭くなり、そこを息が通るときに粘膜が振動する音である。

人は寝ている間にはのどや舌などの筋肉の緊張がゆるみ、あおむけで寝ると重力の影響もあって舌がのどの奥の方に落ち込みやすい。肥満・アデノイド・へんとう肥大・舌の肥大・鼻の疾患・あごの骨の発育不全・飲酒・薬物などの影響があると気道が狭くなりやすく、息をするたびに「いびき」の音が発生する。

一般的にいびきの大きさは、人が会話する時の音量程度の50デシベルというが、中には消防車のサイレンと同じくらいの100デシベルのいびきをかく人もいるようだ。

■本人が目を覚まさない理由は


隣で寝る人にとって迷惑ないびきだが、いびきをかく本人は気付かずに寝続けることが多いのはなぜだろうか。

人の睡眠は浅い眠りの「レム睡眠」と、深い眠りの「ノンレム睡眠」の二種類の睡眠を1つのサイクルとして交互に繰り返している。いびきの音は粘膜の振動であり、レム睡眠中でもノンレム睡眠中でも特に区別はなくいびきはかく。

アメリカの睡眠医学者によれば、深い眠りでないときにいびきをかけば、本人が目を覚ます可能性はあるという。しかしながら、目が覚めるのはほんの数秒間に過ぎず、本人は何が起こっているのか気付くのに十分な時間ではないようだ。結局、自分のいびきの音で完全に目を覚ますことはなく、いびきをかいていることも気付かないままに朝を迎えるという。

■いびきで疲れがとれていない可能性


大きないびきの音は他人の睡眠を邪魔するだけではない。いびきをかいている人は一見気持ちよく眠っているように見えるが、実際には呼吸が抑制されて眠りが浅く、睡眠時間の割には十分に眠れていないことがほとんどという。日中の眠気・集中力の低下・記憶力の低下・イライラなどを引き起こしやすいのだ。

お酒を飲んだ後など、一時的に軽いいびきをかくのはそれほど問題にはならないが、毎晩のように大きな音のいびきをかいていれば寝ても疲れがとれていない可能性が高い。さらに、いびきは睡眠時無呼吸症候群の患者の多くに認められる症状でもある。

いびきをかく人もいびきで目が覚める人も、どちらも質の良い睡眠がとれるように、いびきを改善する方法を一緒に考えてほしい。





タグ:睡眠

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