2015年12月28日
寝落ちの原因は「マイクロスリープ」 。その症状と対応策は?
マイクロスリープという言葉をご存知でしょうか。忙しい日本人にも多い症状なのですが、無自覚で行われる為、非常に危険度の高い症状になります。しかし、日本人の方は、マイクロスリープについて深く知らない方が多いと思いますので、このページでしっかりマイクロスリープの事を紹介させて頂きます。
【マイクロスリープの基礎知識】
まず最初に、マイクロスリープはどういった物なのかを説明させて頂きます。合わせて危険性についても紹介させて頂きますので、しっかり確認してみて下さいね。
■マイクロスリープとは
マイクロスリープとは、急な睡眠状態に陥り、動作を停止してしまう事で起こる症状で、短い時は1秒にも満たない時間ですが、長いと30秒弱の睡眠状態に陥ります。マイクロスリープの厄介な所は、なんの前触れもなく起こる事で、身体が急に動作を停止した状態になってしまいます。
■マイクロスリープと普通の睡眠の違い
大事な会議中、学校の授業の間など、強い眠気に襲われてウトウトしてしまう方もいると思いますが、その時に、体を机に預けて目を瞑って眠るのは、マイクロスリープではありません。マイクロスリープは、何か動作をしている状態の時に、急に電池が切れたように動かなくなってしまう症状の事を指す言葉ですので、例えば、食事をしている時に、おかずをお箸で挟んだまま動かなくなったり、パソコンのキーボードをタイピングしている時に、急に動かなくなったりします。この時に、目が開いている状態になります。また、「はい」などの軽い受け答えができるのも、マイクロスリープと睡眠の違いになります。
■マイクロスリープのメリット
マイクロスリープは、脳や身体の疲れを取ろうと起こる物ですので、ほんの短い時間でもかなりの疲労回復効果が期待できます。元々、人間が生きるために持っている機能です。安全な場所でしたら、マイクロスリープを取り入れるのもありですね。
■マイクロスリープの危険性
マイクロスリープは、急に動作がストップしてしまう所にあります。特にパソコンのような単純作業の仕事中だったり、車の運転などの単純作業の最中に起こりやすいと言われています。マイクロスリープが起こると、1秒に満たない時間から、30秒未満という短い時間、動作不能になります。パソコンの作業中は問題ありませんが、車の運転。特に高速道路での運転には注意が必要になります。
もし、高速道路でマイクロスリープの状態になってしまったら、1秒間意識を失っただけで、車は30メートル近く走ってしまう事になります。その間に中央分離帯や壁にぶつからないとも限りませんし、最悪カーブがあったら曲がる事が出来ずに激突してしまいます。近年になって、高速道路で大型バスの交通事故が頻繁に起こっていますが、事故の原因は、このマイクロスリープの可能性が高いと言われています。また、高速道路以外の交通事故の中で、追突事故として多い追突事故もマイクロスリープが原因とされています。
【マイクロスリープを防ぐにはどうしたらいいの?】
マイクロスリープを防ぐには、マイクロスリープの原因を知る事が重要になります。マイクロスリープの原因としてわかっているのが、睡眠不足、精神的疲労、抑鬱、睡眠時無呼吸症候群、低酸素症、ナルコレプシー、過眠症などですが、最も多いのが、睡眠不足、精神的疲労の2点になります。
つまり、疲れすぎていると、マイクロスリープになってしまう可能性が高くなるという事です。その為、どんなに忙しい時にも、運転する前の日などでは、しっかりした睡眠をとる事が重要になります。また、高速道路を使って遠くまで運転するような場合には、間のサービスエリアなどで、定期的に仮眠をする事をおすすめします。また、精神的疲労が溜まっていてもマイクロスリープは起こってしまいますので、日頃からジョギングをしたり、趣味を持ったりなど、ストレスを上手に解消する方法を確立しておく事が重要になります。
ここまで、マイクロスリープの事を紹介しましたが、マイクロスリープは、事前にしっかりと気を付けておけば、防げる症状です。特に大事な会議や、試験の時などは、疲れている状態ですのでマイクロスリープには十分注意していきましょう。仕事中でしたら命の危険はありませんが、車の運転や、海で遊ぶ場合などは、前日にしっかり眠るようにしてください。
また、遠出する場合には、途中で定期的に休憩をとるなど、無理しないように注意する事が重要になります。危険性を知っていれば、回避する事ができますので、自分は全然疲れていないなど、過信することなく、しっかりと休養は取るようにしてくださいね。
タグ:睡眠
【睡眠の最新記事】
この記事へのコメント