2015年12月24日
身近な重症、アナフィラキシーショックについて知ろう!
■ その1 アナフィラキシーショックって何!?
アナフィラキシーショックというのはアレルギー反応のもっとも重症な症状です。
もし、お子様がなにか食物アレルギーなどをお持ちで除去食などをしていらっしゃるようでしたらかかりつけの医師の指示に従い、アレルギーの原因食物を間違って食べないようにする注意が必要になります。
そのお子さんのアレルギーの程度により対応は異なるので、主治医の先生や保育施設などとのきちんとした連携が必要になります。
ただ、今特にアレルギーの症状がないような場合には過度の心配をなされたり、むやみにアレルゲンとなりやすい食べ物を除去したりはなされないでくださいね。
もし、何かアレルギーがあるのではないかと心配される原因があるようでしたら(たとえば何かをたべて皮膚が赤くなったり咳が出たり腹痛や下痢が起きたなど)
まずは正しい診断を受けることが大切なので小児科などで診断を受けることをお勧めいたします。
■ その2 あらかじめアレルギーを知ることはできないの!?
アレルゲン(アレルギーの原因物質)を、 血液検査などで予測することは、不可能ではありません。
しかし、アレルゲンは数千種あり、メジャーな物質でも、 数十種あります。それらを片っ端から検査していくことは現実的ではありません。
ですから、実際には、何か症状が出てから、 問診上疑われる物質を絞って、血液検査を致します。アレルギーの濃厚な家族歴がある場合などはこの限りではございませんが。
■ その3 もしアナフィラキシーショックが起きた場合どうすればいいの!?
原因となった食物や蜂の毒針などをすぐに取り除きます。蜂の毒針は取り除けるようでしたら抜いてください。
食物の場合は、口の中に残っていれば、すぐに出して水でゆすぎます。原因となる食物が体に付着していたり、手でさわったりした場合は、水で洗い流してください。
急に動かしたりはせず、安静な体位をとるようにしてください
過去にアナフィラキシーショックを起こしたことがある、もしくは、起こす危険性があると思われる場合は、緊急時にそなえてアドレナリン自己注射薬を常に携帯しておくとよいでしょう。
アドレナリン自己注射薬を太もも前外側の筋肉に注射します。あくまでもショック症状を一時的に緩和するための補助治療剤ですので、応急処置として使った後には一刻も早く病院を受診しましょう。
いったんアナフィラキシーの症状が治まっても、時間をおいて再び症状があらわれる場合もあります。しばらくの間は注意深く状態を見守り、医師に相談をしましょう。
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