2015年11月28日
お腹がすいた時の「グ〜」は何の音?
お腹がすいた時の、「グ〜」という音。何故かシンとした場面や真剣な場面で鳴ってしまい、恥ずかしい思いを経験したという人も多いのではないでしょうか?
今回はこのお腹の「グ〜」という音について、医師にそのメカニズムを解説していただきました。
■ お腹が鳴るのには腸の空気の量が関係していた!
これは、腸が蠕動運動(ぜんどううんどう)を起こすときに、中の空気が動くことで起こる音です。腸管は、体内で常に蠕動運動を起こしています。そのため、口から食べたものが最終的には便となって出てくるのですね。この動きは自分では制御することができず、交感神経や副交感神経の働きによって制御されています。
では、何故空腹時に鳴るのかというと、空気が多くなるためです。食事を取った後は腸管が盛んに運動しますが、食事が沢山腸管の中にあり、空気が少ないため、音はほとんど鳴りません。
逆に、空腹時にも腸管は同じように蠕動しますが、食事が少なく逆に空気の量が多くなるため、大きな音が鳴ってしまうのです。
■ 音を鳴らさないコツ&対策はある?
・腸管運動を和らげる
おなかが冷えると腸蠕動が活発になり音が鳴りやすくなりますので、なるべく冷えないように、冬はもちろん、夏もクーラーの効いた部屋では腹巻きをするなどの工夫をすれば良いでしょう。
・空腹時間が長くならないようにする
食事の時間をしっかりと守り、食間に軽く水分やおやつを取るのも良いと思います。
音が鳴り出したときには、おなかをマッサージしたり、腹筋に力を入れたりしてもなかなか止められません。コップ一杯の水を飲むと一時的に音が和らぎますのでお試しください。
■ 空腹時にお腹が鳴らないのは腸の動きが悪いせい?
逆に、お腹が空いても音が鳴らなくて心配という方もいらっしゃるかもしれませんが、普通に食欲が有り、便通も正常で腹痛もなければ全く心配は要りません。
ただ、高度の便秘や腸の動きが悪い方は音が鳴りにくいので、上記に当てはまる症状があれば、一度健康診断を受けてみても良いかもしれませんね。
お腹の音は自分には聞こえていても、周りにはそれほど聞こえていないことも多いものです。気にしすぎると逆に音が出やすくなりますので、お互い様と思ってあまり気にせずいきましょう。
タグ:健康
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