2013年03月13日
煙霧騒動の日『PM2.5』が基準値4倍まで上昇していた事が発覚!
3月10日東京を襲った砂埃である「煙霧」。黄砂かと思いきや実はそうではなく、地上の埃が舞い上がり視界不良となってしまいTwitterには沢山の写真がアップされるなど大騒ぎとなった。しかし大騒ぎをしている傍ら、東京都の多摩地域の東北部にある「清瀬市」では14時ごろPM2.5が基準値の4倍となる現象が起きていた事が発覚。さらにその際清瀬市では、外出規制などの呼びかけは行っていないことが判明した。
さてPM2.5ですが、ご存じの通り中国北京では1立方メートル当たり200マイクログラムを超える異常な数値をはじき出しており、その影響が日本に及ぶのではないかと懸念されているのです。万が一その数値が上昇した際は、環境庁は外出自粛などの呼びかけを行うとのことでその基準値が70マイクログラムとされております。
通常東京では10〜50マイクログラムの間を推移しているのですが、3月10日つまりあの煙霧の日はけた外れに数値が上昇していたのです。
特に14時ごろ、杉並区久我山では111マイクログラム、武蔵野市関前125マイクログラムと、基準値の1.5倍近くまで上昇し、清瀬市では291マイクログラムという実に基準値の4倍近くまで上昇していた事が判明。
そもそもPM2.5とはいったい何かという問題もあるが、ざっくりと言うと大気中の粒子で2.5μm以下のものの総称。これが善玉なのか悪玉なのかは特に問わず、世界の多くの地域で大気汚染の指標とされているようだ。つまり、風が吹けば桶屋がもうかるではないが、風が吹けば大気中に粒子が舞いあがりPM2.5の濃度も上昇するという考え方もできるわけで、濃度が上がるこことでマスコミで騒がれているような中国の大気汚染状態になるという考え方とは少し異なる可能性がある。
ただし、事前に発表された70マイクログラムを超えたにもかかわらず環境省からの呼びかけはその日には無かったことでネットユーザから不安の声もあがっている。もちろん「直ちに健康被害が及ぶ」訳ではないという理由もしくは一時的な数値であるという理由などもあげられるが、そもそも我々はこのPM2.5の数字に対し、セシウム等の放射能物質の数値と同様にナーバスにならざるを得ない状況にあると言うことは非常に疲れる問題だ。
ある意味逆に知らないほうが気が楽と言うケースもあるのかもしれない。
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