2014年10月28日
意外と知らない「らっきょう」の基礎知識
よくカレーと一緒に食べられる「らっきょう」のことを、みなさんはどれくらい知っていますか?「福神漬けのようにメジャーな漬物」くらいのイメージしかないかもしれませんね。らっきょうをもっと知ることで、らっきょうが持つ効能を最大限に引き出すことができます。ここでは、らっきょうの効能や食べ方など、基礎知識をご紹介します。
■ 「らっきょう」ってどんな食べ物?
◎ らっきょうはネギ属だった!
らっきょうは植物学的にいえばネギの仲間になります。玉ねぎなどと同じく、球根であり同時に野菜として食べられます。ご存知のとおり独特の匂いがありますが、これはニンニクやニラと同じ成分があるからです。「エシャレット」という商品名で売られている軟白栽培された若摘みのらっきょうは、西洋料理の香味野菜として使われるネギ属の「エシャロット」とよく混同されがちですが、これらは違うものです。購入するときにはよく注意してくださいね。
◎ らっきょうの歴史
らっきょうは昔、中国の中部から東部地区にかけて見られる多年草でした。日本へ渡来してきたのは平安時代以前で、はじめは薬用植物として利用されていました。江戸時代頃になると、らっきょうは薬用としてではなく食用として普及し、現在のように食卓に並ぶようになったそうです。
◎ どんな効能がある?
・疲労回復
・血液をサラサラにする
・便秘解消
・ボケ防止
・解毒作用
らっきょうにはビタミンB1の吸収を助ける効果があり、それが疲労回復につながります。夏バテにも効果があるそうです。食物繊維が多いので、便秘解消にもいいとされています。
■ どんなふうに食べる?
◎ ビタミンB1と一緒に!
前述したように、らっきょうにはビタミンB1の吸収を促進する力があります。つまりビタミンB1を多く含むものと一緒に食べると、より効果を発揮するのです。たとえばビタミンB1を多く含む食品として、豚肉が挙げられます。らっきょうはよくカレーのつけ合わせとして食べられますよね。ポークカレーとセットで食べるのは、らっきょうの力を最大限発揮させられるいい食べ方だと言えるのです。
◎ らっきょう甘酢漬けレシピ
らっきょうは焼いたり、炒めたり、天ぷらにしたりなど、いろいろな調理法で食べられますが、一般的には甘酢漬けにすると思います。
◎ らっきょうの選び方
らっきょうは、ふっくらと丸みがあり、粒が揃っているものを選びましょう。大きさが同じくらいだと酢漬けにするときにおいしくできますよ。さらにかたくてツヤがあり、表面に傷がないものが理想です。以下に選び方のポイントをまとめます。
・ふっくらと丸みがある
・大きさがそろっている
・かたくてツヤがある
・傷がない
・芽先がのびていない
◎ 保存方法
らっきょうはすぐに成長するので、芽が出てきやすい野菜です。買ってきたらできるだけ早く漬物にするなど加工をしましょう。もしできないのであれば、表面が乾燥しないように袋に入れ、冷蔵庫で保管します。生物なので早めに食べるようにしてくださいね。
らっきょうは意外と身体にいい食べ物だということがわかりましたね。あまり目立たない食材ですが、昔の人が薬用としていたくらい効能がある野菜です。ぜひカレーのときだけでなく普段から食卓に並べてくださいね!
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