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都内の小学校で「外遊びの義務化」始まる



児童に体力をつけさせようと、屋外で体を動かす遊び時間を設ける試みが
東京都内の公立小学校で始まる。二〇一三年度から三年間かけて各校で
段階的に取り入れる。外遊びは、鬼ごっこやだるまさんが転んだなどの伝承遊び、
縄跳びのほか、ドッジボールなどのスポーツをすることが考えられている。
「外遊びの義務化」で、都内の一部で行っている例はあるものの都道府県レベルで
一斉に行うのは珍しい。

最近の子どもたちは、塾通いやゲームの普及などで外で遊ぶ児童が
少なくなったとされる。このため休み時間や放課後に教員が主導し、
毎日計六十分間、外遊びをする。
昨年四〜七月の統一体力テストでは、都内の小学生はほぼ全国平均値だったが、
ハンドボール投げや反復横跳びなどの全身運動、二十メートルの走りを繰り返す
シャトルランなど持久力が求められる種目は全体に低かった。
担当者は「運動量を増やすことで子どもの生活を活発にし、体力や運動能力を高めたい」
としている。

元小学校教員で、「現代っ子」の造語をした教育評論家阿部進さんの話 
今の子どもは放っておくと一人遊びになってしまい、先生が仕掛けないと
なかなか集団で体を使って遊ぶことがない。遊びを義務化するのもしかたないだろう。
先生自体も若いと、自分が夕方遅くまで友達と外遊びした経験がないので、
その楽しさを知らない。ただ遊びの時間をつくっただけでは、遊び方が分からないので、
先生の側が研究して楽しい遊びを示し、子どもたちに伝えないとだめだ。





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