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2022年03月25日

タコピーの原罪 最終回


タコピーの原罪とは、ジャンプ+にて無料で読める漫画である。
単庫本は上下二巻を想定しており、最近一巻が発売された。
2021年、下半期から連載されていたのだが、2022年3月末にて簡潔した。

今回は最終回を迎えた「タコピーの原罪」について、記載しておこうと思う。


【内容】



タコピーの原罪とは、毎週金曜日になるとジャンプ+にて更新される漫画である。
そのため、0時にてタコピーの新話が開示されると、主にTwitter上でのタコピーに関する次話の予想や、読了感想、漫画内で描写されていた細かい演出などについて、盛り上がる傾向がある。

タコピーの知名度については、あのメイドインアビスの作者である、つくしあきひとらが言及する程のものであり、雲行きの怪しい展開などについて不穏がる読者が多かった。

実際、ストーリーでの内容でも善意からなされた殺人、毒親に振り回される子供、そして主人公である「しずかちゃん」のチャーム(魅了)の能力などについて、様々な憶測が呼んでいた。

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タコピーの原罪における大まかなストーリー展開としては、いじめを受けていた主人公・しずかちゃんを、ハッピー星からやってきたタコピーが彼女を「とびっきりの笑顔」にすることを最終的な目標にしている。

しずかちゃんは、同級生のまりなちゃんに虐められているのだが、これはしずかちゃん・まりなちゃん・東くん三人の毒親による冷遇的な悪環境におかれたことにより、後戻りできない状況へ陥っていく……というものであるが、色々問題はありそうなものの最終的にハッピーエンドで終わっている。

まず、タコピーが地球にやってきた時系列から語った方がストーリーの本筋を理解し易い。

大まかな流れとして、

タコピーはハッピー星から2022年(未来)の地球にやってきて、はじめて出会った人間がまりなちゃんである。



まりなちゃんの家庭は彼女の父親がしずかちゃんの母親(キャバクラ嬢)に入れ込んでおり、生活費などがしずかちゃんの家庭に入るだけでなく、母親が精神的なショックを受ける。離婚調停中だが母親は応じることはなく、まりなちゃん自身に対して、モラハラ的な態度で接していた。



不幸ともいえるまりなちゃんの境遇の中、高校生になった東くんと出会い、束の間付き合うことを報告。母親に報告し、一時期は母親は立ち直ったものの、自殺未遂が原因で長らくその土地から去っていたしずかちゃんを通りすがりに目撃し、東くんは小学生の頃から一目惚れをしていた過去もあり、まりなちゃんと別れる事になった。



東くんと別れたことをまりなちゃんが母親に告げると、母親は彼女に襲い掛かり、幼少期の頃、トラウマ(顔の傷の原因)になっていた割れた酒瓶で争いが勃発。まりなちゃんは、母親を返り討ちにするも、その事は原因で母親は死亡。「久世しずかを殺しておけば良かった」という発言を真に受けたタコピーは自身の故郷に帰り、彼女らが小学生だった頃の時代に行く事になるが、タコピーの母親の手により記憶が欠如した状態だった。



記憶が曖昧な状態でタコピーは過去の時間で、二度目の地球に到達。二回目に出会った人間がしずかちゃんで、「とびっきりの笑顔にする」ことを約束する。この時点が、タコピー連載の第一話目となる。


一話目(過去)から連載され、徐々に回を重ねることにより、登場人物の素性や環境などが明らかになっていくのだが、本来は助けるはずであったまりなちゃんをタコピーはタイムカメラで撲殺し、証拠隠滅としてカプセルの中に閉じ込め、穴に埋めることになってしまった。

また血に濡れたタイムカメラは頭部を強く打撃したことが原因で故障してしまい、過去に戻ってやり直すことができなくなっている。

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やがて、まりなちゃんの死体が見付かるもどこ吹く風で、いじめを受けながらもしずかちゃんが生きる唯一の希望となっていた、愛犬であるチャッピーに会いに父親の元へ行くと、そこには新たな地獄が待っていた。

タコピーはしずかちゃんと別れ、東くんと最後の挨拶を交わし、彼女が戻るのを待ち続け、その後彼女は現れる。
東くんから返してもらっていた故障したハッピーカメラがあるのだが、なんともう一度だけ使える秘儀があるのだが、それはタコピーのハッピー力を使うことで過去に戻れることが出来る。
しかしその力を使うにはタコピーの存在の消滅が条件であり、タコピーと喧嘩しつつも仲直りした彼女は大切なタコピーを失ってしまう。


チャッピーが保健所送りになる前の時間帯に戻ったしずかちゃんは、まりなちゃんからイジメを受ける日常を過ごしながらも、タコピーがお花ピンで変装していないのにも関わらず「ドクダミ」といった発言を疑問に思う、しずかちゃんに入り込まない東くんなど、以前の過去とは微妙に違ったモノになっていた。

特に決定的だったのが、タコピーの落書きを目撃したまりんちゃんとしずかちゃんがタコピーに関する記憶がないのにも関わらず、タコピーに対する評価を口にし、大声で泣きながら仲直りをした点である。


【感想】

タコピーの原罪は、大変面白く一週間毎に更新されるごとにハラハラして楽しまさせてもらった作品なのであるのだが、唯一問題点があるならば、タイムカメラの起動条件がタコピーの消失というご都合主義だった点である。
個人的には故障したハッピーカメラの再起動の条件は、各登場人物の家庭環境の改善や「とびっきりの笑顔にする約束」などの条件を満たすと、カメラが使えるようになってほしかった。

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