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2020年06月10日

我妻善逸


『我妻善逸』とは、鬼滅の刃に登場するキャラクター。紹介する作品及びキャラクターが有名過ぎることから、事前説明はいらないような気がするが念のために、未来日記の狂乱ピンクとは全く関係のない存在であり、抜刀術が凄い鬼狩りの少年である。
非常にどうでも良いだろうが、個人的に人間の中で善逸、鬼の中では黒死眸が個人的に好きである。だが主人公なのに、炭治朗はあまり好きになれなかった。恐らく柱会議での「悪い鬼〜」の発言で、自身の妹である禰豆子は人を食べない特別製であり、親兄弟が鬼に殺された人たちに対して残酷な言葉だったことが原因。でも好きじゃないだけで、嫌いってわけではない。


【内容】



初登場は炭治朗が水の呼吸を鱗滝の元で修業し、身の丈ほどある岩を斬って鬼の選別試験に受かる前にチラっと出ている。その時の雰囲気は陰鬱なものであり、暗い過去か何かあるのかと思っていたが全然そんなことはない。善逸の陰鬱とした雰囲気は、選別試験に出るのがイヤで師匠である桑島にボコられ、鬼に食い殺される絶望でブルッっていただけである。
無事、選別試験終了後、皆が伝達用の鎹鳥(鴉)が渡される中、善逸だけは何故かスズメであり、勘の良い人はこの時点で彼のキャラクター性を薄々ながら察知していたかもしれない。ちなみに禰豆子に絶えずアタックしているが、本人からは「汚い高音を出す珍妙なタンポポ」としか認識されていない。

次での登場は、稀血の子供を攫った鼓屋敷前の道路。
通りすがりの女性に「死ぬから」といった理由で求婚を迫っているが、その場面を目撃した炭治朗からは別の生き物を見るかのような侮蔑の視線を受けている。
元十二鬼月の鼓の鬼のいる鼓屋敷から、かなり距離を有していたのにも関わらず怯えていた理由は産屋敷から任務を依頼されたからと判断できるが、邪推するところ、実は炭治朗の背負っていた箱の中の禰豆子(鬼)の存在を、持ち前の嗅覚で察知して怯えていた可能性がある(鬼と人間の音は違うらしい)。
炭治朗からおにぎりを貰った時、半分こして手渡しているのは炭治朗も鬼ではないかと探りを入れていた可能性がある上、初対面ですでに箱の中身が何であるのか把握していた。だけど、炭治朗に対して箱の中身について話題に出すこともなかった。どうやら、訳ありと思っていた模様。それ以前に善逸は色々と喧しい存在であるが、人の善意を一切疑わない(というより信じたい)性格をしているので、箱の中身について訪ねなかったのはそういった部分が大きく関係しているのだろう。

目的地に到着した二人(と鬼)であるが、稀血の兄が攫われた兄妹が家屋の敷地内にいた。炭治朗はその兄妹に「大切なもの」として禰豆子が入っている木箱を預け、二人で鬼の殲滅実行のため入ることになるが、兄妹は建物内についてきてしまう。兄妹いわく「箱の中から変な音がして怖かった」らしい。魍魎の匣か、押絵と旅する男かな?

炭治朗は当然のことながら、木の下である日陰に放置されているものの、禰豆子が状況を知らず、陽の下に出れば、時待たずして直射日光で即死する。
さすがの炭治朗も「大切なもの」を預けたのに放置された事実に狼狽するも、鼓屋敷は無限城ほどの家主である鳴女ほど複雑化した迷路ではないにしろ、玄関が閉ざされ戻ろうにも戻れない状況になってしまった。

炭治朗と善逸が別れ、善逸は稀血の兄を持つ少年と一緒に行動することになるのだが、鼓屋敷の中には、響凱以外にも数匹の鬼がいた。響凱は稀血の少年に鼓の鬼血術である鼓が奪われているが、これは稀血の少年に盗まれたのではなく、無残……おっと、無様様が鬼同士が徒党を組んで裏切りを阻止するために『鬼同士が共存できない』ようにしているのである。例外としては累が自身の身を守ってもらうべく家族ごっこをしていたが、無残に特別許可を貰っているが、基本的に鬼は群れず殺し合いをする間柄である。

響凱の鼓を棚ぼた的な幸運で手に入れた稀血の少年であるが、炭治朗と善逸とその兄妹が建物に入った瞬間、出ることが出来なくなったのは稀血の少年が響凱から奪った鼓を鳴らしていたのが原因である。

善逸は稀血の弟(清)と一緒に行動することになるのだが、怯えながらも鬼滅隊としての矜持があるのか、「この子を守らなくてはいけない」、と思いながらも恐怖が八割ぐらい膝の辺りまで来ていた。鼓屋敷をウロウロする内に、舌の長い鬼とエンカウントしてしまうのだが、恐怖が頂点に達し、気絶(もとい眠った)。

このままでは本来守るべき子供諸共死んでしまうのではないかと思われたが、気絶した善逸は剣士としての能力を覚醒させる条件となっている。目に見えぬ速度で鬼の長い舌を斬ったかと思うと、雷の呼吸・壱の型「霹靂一閃」で鬼の首を刎ね、神速で即死させている。
善逸が「肝心な時にしか使えない男」と言われる所以である。イヤソンかな……。
ちなみに善逸は壱の型である居合術しか使えず、その事が後に大切な人の命を奪う遠因となっている。

鬼を殺した後、すぐさま意識を取り戻したが鬼を殺したのは自分ではなく稀血の弟だと思い込んでいた。舌の長い鬼を殺した後、すぐさま鼓屋敷から放り出された善逸であるが、炭治朗が少し遅れる形で猪突猛進した状態で出てきた伊之助に、箱の中身が鬼だと看破されボコられるも、決して炭治朗の「大切なもの」を維持でも離すことはなかった。

任務完了後、鬼との戦闘で負傷したケガを治療するために藤の家で伊之助と共に逗留することになるのだが、この時の善逸は捨て子であるにも関わらず、「一緒にご飯を食べると美味しい」といった発言をしている。恐らく左記の言葉が鳴柱である桑島の元で修業する際に、不仲で険悪でありながらも兄弟子や師範と厳しい修行をする中で、会得した感情だと思われる。
善逸が鳴柱の継子になった理由は、女性に騙されて借金まみれになった彼の借金を返済したのが理由である。複数の女性に奴隷の如くこき使われている善逸だが、手さえ一切握ってもらえることはなかったらしいのに、懲りずも女性好きを発揮している。
浮気性と思わしき移り気の速さだが、禰豆子に対する感情は本物。

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