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posted by fanblog

2020年06月08日

都市伝説(ホラー)


今回は、SNS上はネット上で有名になっている都市伝説を取り上げていきたいと思う。内容は誰でも一度は聞いたことがあるモノばかりになるのだが、内容をそのまま紹介するのではなく、ネット上の都市伝説を作品を評価する形で記事を書いていく。


【内容】



・きさらぎ駅
きさらぎ駅とは2004年2ちゃんねる(現在では5ちゃんねる)のオカルト板で、「知らない無人駅にいる」という内容で投稿されたモノ。投稿者(はすみ)の実況としては、太鼓の音が聞こえる・GPSでの場所特定/電話が繋がらない・トンネルの先で偶然出くわした人のクルマで送迎してもらうというエンドで締めくくられている。
クルマに乗ったあと(と推測される)消息を絶ったはすみであるがその後、インターネットミームとして、きさらぎ駅に類似した体験談が次々と書き込まれたが、派生物のほとんどは「きさらぎ駅」を元にした架空・作り話が九割を占めている。残りの一割ぐらい、本物かもしれない。それぐらい夢を見ていたい。
駅をはじめとした別の現実世界へ知らない間に転移してしまうものは、「異界物」と呼ばれており、きさらぎ駅では駅という日常的にあるものから、非現実的な展開へワープしてしまうという内容に魅力があると思われる。
インターネット上で「嘘を楽しめる人が多くいたアングラな時代」であった為、投稿者であるはすみからの書き込み当初、ネタだの創作だの指摘されているが、その指摘は非常に真っ当なものであり、「鬼」の読みの中で「きさらぎ」が舞台設定装置として感じられ、異界物の名作でありながらも虚構であることはどうしても払拭できないが、その当時、多くのオカ板の人は敢えて乗っかかる形で楽しんでいたものと思われる。鮫島事件を楽しむ余裕が昔にはあった。
2ちゃんの住民の中で、本気で騙されたと思しきものは、もはや伝説といっても過言ではない「釣神様」ぐらいであろう。


・一人鬼ごっこ
別称、『ひとりかくれんぼ』とも呼ばれる一人遊び。
自分以外住民のいない家の中、ぬいぐるみの中に米を入れたり、浴槽に浸すなどの遊戯である。
種類としては、こっくりさん等における交霊術の類であり、2ちゃんなどの掲示板で実行者が実況するスタイルが多い。一人鬼ごっこ中、鬼役であるぬいぐるみから逃げ回るのだが、心霊現象として多いのはラップ音やテレビ画面が砂嵐になっているなどの内容が多くを占めている。
こちらも、自分の生活内に非日常を取り入れることで人気を得たモノだと思われる。映画「呪怨」で、ホラー映画を観た時の聖域として成り立っている布団の中に伽椰子が現れて連れ去るなどといった自分のテリトリー内でのホラー現象、そうして誰もが知っている「鬼ごっこ」要素の成分がマッチしている。
一人鬼ごっこも何らかの話を元ネタにした作り話であるが、その元ネタが何であるのかハッキリしていないため、遊び半分でこの鬼ごっこを行った大量の実況者の中で、もしかしたら、一人ぐらいは本物の心霊現象に遭っているかもしれない。


・八尺様
こちらも非常に有名な都市伝説。
都会系のホラーではなく、田舎物の都市伝説として名を馳せている。
八尺様は見る人に依ってその外見が異なるが、一括して共通している設定としては女性とは思えないぐらい高身長であることと、濁音か半濁音か分からない奇怪な「ぽぽぽ」という声を発する点であろう。正当な意味での派生物として、「アクロバティックサラサラ」がある。
田舎に伝わるホラーとして非常に出来がよく、「姦姦蛇螺」や「リゾートバイト」などの儀式系・禁忌物の中で、最もよくできている作品だと個人的に思っている。
その他にも、田舎物のホラーは一種の流れが出来上がっており、「してはいけないことをする→神社などのその手の人物が出てきて過去にあった事件などを話す」、「もしくは知人の中に心霊に詳しい人物が必ず登場する」といった内容がテンプレ化している。
禁后(パンドラ)やリョウメンスクナ、コトリバコが上記の内容を顕著に踏まえている。


・巨頭オ
偶然、立ち寄った場所が異常なところであった話。
内容は、「昔、行った旅館が良かったからまた行こう」といったモノであるが、看板が異なっていたり、旅館があったと思わしきところに行くと奇妙な生物に遭遇するというものである。類似作品としてカルト的な宗教物などがあり、多岐に渡る。
「しっぽ」のように、予備知識なしで異界に赴く内容は多数投稿されているが、ヤマノケは鬼太郎の話をそのまんま持ってきた創作だったりなど、創作として粗が目立つ玉石混淆。
ちなみに、都市伝説ではないが、SIRENの羽生蛇村のマップ作製の元になったロケ地は聖地巡礼の観光スポットとして繁盛しているので、「巨頭オ」のような経験をしたい人はロケ地に行くことをオススメする。
注意点として、廃屋などの建物は浮浪者や不審人物がいる場合や、ムカデなどの害虫がおり、どうしても行きたいというのであれば同行者や懐中電灯などの装備品を忘れずに。冗談でも何でもなく、命に関わります。


・猿夢
内容は田舎特有の閉鎖とした禁忌ものでも、心霊現象などに詳しい人物のいない、個人的な夢の内容となっている。
内容は徐々に残酷な死が迫っていく内容となっているのだが、『もしかしたら自分もそのような夢を見るかもしれない』という一種の懸念が、人気の秘訣かもしれない。特に金縛りはそのメカニズムは解明されているものの怖いものは怖い上、人間は生きていく以上、睡眠を摂取しなければならないので、就寝前に読むものではないだろう。


・猛スピード
こちらも日常の内容だが遭遇系。
投稿者は双眼鏡で家の周囲を観察するのが趣味であり、ある日突然、猛スピードで坂を下る真っ白いモノに気が付く。その白いモノは、ガリガリにやせ細った子供であるが、投稿者とかなりの距離があるのに関わらず、目が合うだけではなく、明らかにこちらに向かって手を振っていた。
危機感を感じた本人は、すぐさま家の戸締りをするも、すぐさまドアなどをバンバン叩く存在が襲撃してくる。
最後はアイロン片手に朝まで硬直していたといったというオチで終わっているが、個人的にこの話が一番怖かったように思える。
まず、話の冒頭で「双眼鏡で近所を観察」という一度はそういったものをやってみたいと思わせる切り口かつ、語り口調が「ですます調」ではない点も恐怖に拍車を掛けているのだろう。そうして、オチである「朝まで硬直」といった内容がリアリティを強調しており、本文も短いことから想像が掻き立てられる点も非常に優秀である。
なお、ガリガリの白い子供をアンガールズの田中に見立てて、「山根〜」と言いながら走ってくる様子を想像すれば、怖さは急激に低下する。


都市伝説2に移る。

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