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2023年05月01日

リサイクルショップのこと╱変な客や変な物 2



昨日リサイクルショップの事で投下させて頂いた者です。
変な客や変な物でという方がいらしゃったので、霊的な要素はほぼ皆無ですが投下させていただきます。


去年の12月の中旬の出来事で、22時過ぎでした。
入り口のドアに張り付いてこちらをジーッと見てるおじさんで、顔が笑顔と言うより狂喜に近い顔、目を見開き眺めている方が。
入り口に行って、「何か御用ですか?」と聞くと

「買い取って欲しいものがあるんだけどさぁぁぁ!!!」
「ごめんなさい、もう閉店しちゃってるので営業時間内にお願いできますか?」
「おーまーえーのぉぉおぉぉぉ命だよぉぉぉぉおおぉお!!」

って叫びながらドアをガンガン叩いて、

「死ねぇぇグギィィィ〜死ねぇぇえぇぇぇええぇギヒィ〜ぐひひぃぃいぃぃい」

と奇声を上げ、明らかにヤバイ。
目は見開き若干血走り、涎を垂らし無精髭、服装はセーターにチノパンにスニーカー、頭はボサボサで、中肉中背で歳は40は過ぎていると思います。
一言で言うなら、素の状態でも近づきたくないタイプ。


警察に連絡すると2〜3日潰れてしまう上に、日常業務にも支障をきたす…正直面倒です…。
放って置いて帰る訳にも行かず、嫌悪した顔を見せるのも腹立たしいので、スタッフとヒーターを入り口前に持っていき、椅子に座りながらタバコをプカプカ、温かいコーヒーを飲みながら談笑して待機。
23時前になると、おじさんも飽きたのか帰っていきました。

2日目、また同じように昨日のおじさんが張り付いていたので、スタッフと一緒に、買っておいた肉まんをかじりながら、おじさんを無表情で凝視。
なかなか帰らないので、一度コーヒーを入れてきて、更におじさんの前でコーヒーを飲みながら無表情で凝視。

3日目クリスマス。
フツフツと怒りと言うか狂気と言うか…頭の中にもう一人の私が出てきて、今日はクリスマスだよーっと満面の笑み。
次の瞬間、ハッピーバースデートゥーユー、ハッピーバースデートゥーユーと、古メタルジャケットのハートマン軍曹の声が…。
何も言わず、買い取った商品の山から模造刀を引っ張り出し、抜き身の模造刀を持ちながら入り口の方に行ったら、さっきまで奇声を上げてたおじさんが、えっ?って顔になりながら、口をガクガクさせて猛ダッシュで逃げていきました。
他のスタッフが言うには、「超笑顔でしたー」の一言。
…私がでしょうか…???
そのおじさんが現れる事は二度とありませんでした。
サンタさんだったらごめんなさい。プレゼント欲しかったです。


ブランド品を数個、指輪など高価な物を持ってきた30後半の女性で、

「ここに新しい旦那も売ってれば良いのに〜」
「いやぁ…売ってたとしても中古ですよ?」
「あら、中古のほうが輝く男もイッパイ居るでしょ?」
「中古屋に売られる旦那さんなんて、問題のある旦那さんばかりですよ。売られてる旦那さん探すより、売られていない新しい旦那さんを捕まえた方が良いと思いますよ」
「それもそうねぇ、良い男が売りに出たら教えてくれる?」
「うちは生物扱ってないんで、出ないと思いますよ〜」
「あら残念ねー」

っと談笑してたのですが…数週間後に、「新しい旦那さん!」って言って連れてきた女性。
「早くないですか」と笑いながら言うと、「うん、目星は点けてたの」っと爽やかに…。
古い旦那さんはどうした…とか、その人は…今現在も他の人の旦那さん?…とかは考えないようにしました。
女性って怖い…。


霊的?なもので言うと、見た目は普通の西洋の女性の油絵なんですが、後書きされた形跡があったので慎重に削ってみると、顔部分だけが思いっきり崩れていて、目玉がそのまま涙のように垂れ口は半開きの絵に。
サインの部分も上書きされていたので慎重に削ると、要約すると『お前は死ね』っと筆記体で…。
持ち込んできたのは40代前半の女性の方で、何度か来店して顔を覚えていたので何となく話を聞いてみたら…

「やっぱり、あの絵変だった?」
「ちょっと変でした」
「うちに飾ってたとき、いつもあの絵の視線が怖くて、主人と喧嘩しながら持ってきたのよ」
「何処で買ったんですか?」
「フリーマーケットで主人が貰ったんだけどねぇ。絵は変じゃないのに、その売ってた人が差し上げます差し上げますって。主人もタダでくれるなら貰いますって喜んで貰っちゃってたのよ」
「そうなんですか〜」
「それで、あの絵何か変だったの?見せてよ!」

「うーん見ない方が良いですよ」っと笑いかけたのですが、

「「えーちょっと気になるじゃない。怖いものでも無いんでしょう?」
「うーん怖いと思います」
「え?…一応見せてもらっても良い?」

「止めておいた方が良いですよ」と何度か言ったのですが、好奇心が前に出ちゃってるのか、見たくて仕方が無いと言った感じ。
倉庫に置いてあった絵を見せたのですが、その女性、見た瞬間、絶句しながら涙を流し、速攻旦那さんだと思うのですが電話。
電話口では顔を真っ赤にしながら、激怒を通り越して般若や鬼に近い表情…。
体から殺気と言うか、目に見えるんじゃないかと感じられるほどのオーラを出しながら怒声。
正直…その絵よりも女性の方が怖かったです。
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