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2022年04月27日

危険な好奇心


危険な好奇心とは、小学生の子供達が山に建てた秘密基地でホラーに遭遇するという内容である。
個人的に最後のendが余韻を妨げているような気がしないでもない。


【内容】



少し長い話ですが、暇な方、読んでください。

小学生の頃、学校の裏山の奥地に俺達は秘密基地を造っていた。
秘密基地つっても結構本格的で、複数の板で釘を打ち付けて、雨風を防げる3畳ほどの広さの小屋。
放課後にそこでオヤツ食べたり、エロ本読んだり、まるで俺達だけの家のように使っていた。
俺と慎と淳と犬2匹(野良)でそこを使っていた。

小5の夏休み、秘密基地に泊まって遊ぼうと言うことになった。
各自、親には『〇〇の家に泊まる』と嘘をつき、小遣いをかき集めてオヤツ、花火、ジュースを買って。
修学旅行よりワクワクしていた。

山に入ってから一時間ほど登ると俺達の秘密基地がある。
基地の周辺は2匹の野良犬(ハッピー♂タッチ♂)の縄張りでもある為、既知に近くなるとどこからともなく2匹が尻尾を振りながら迎えに来てくれる。
俺達は2匹に『出迎えご苦労!』と頭を撫でてやり、うまい棒を1本ずつあげた。

基地に着くと、荷物を小屋に入れ、まだ空が明るかったのですぐそばにある大きな池で釣りをした。まぁ釣れるのはウシガエルばかりだが。
(ちなみに釣ったカエルは犬の餌)

釣りをしていると、徐々に辺りが暗くなりだしたので、俺達は花火をやりだした。俺達よりも2匹の野良の方がハシャいでいたが。
結構買い込んだつもりだったが、30分もしないうちに花火も尽きて、俺達は一旦小屋に入った。
寄るの秘密基地というのは皆初めてで、山の奥地ということで、街灯もなく、月明かりのみ。聞こえるのは虫の鳴き声だけ。
簡易ライト一本の薄明るい小屋に三人、最初は皆で菓子を食べながら好きな子の話、先制の悪口など喋っていたが、静まり返った小屋の周囲から、時折聞こえてくる『ドボン!』(池に何かが落ちてる音)や『ザザッ!』(何かの動物?の足音?)に俺達は段々と怖くなってきた。
しだいに

『今、なんか音したよな?』
『熊がいたらどーしよ?!』

など、冗談ではなく、本気で恐くなりだしてきた。
時間は9時。小屋の中は蒸し暑く、蚊もいて、眠れるような状況ではなかった。
それよりも山の持つ独特の雰囲気に俺達は飲まれてしまい、皆、来た事を後悔していた。


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