2020年05月07日
FF7リメイク フィーラーについて
何度も何度も行われたリメイクではなくリマスター発表のFF7、待望の作品、クリアしました。22時間ぐらい掛かって、一週目クリア。今、二週目で半ば放置していた、クラウドの「なんでも屋」の仕事回収等を行っている最中。ゲームの戦闘はアクションゲーに近いところがあり、FF10以降離れていた所為か、大きく戦い方が変わったなぁと思いつつも、バトルやアクションが苦手な人でも充分にクリア可能(とはいっても、バイクバトルのラスト直前は三回ぐらいリトライしてしまったが……)。
個人的には、時間先延ばし的なダンジョンの追加や狭い路地を移動する際のゆったりとした動きが気になったものの、原作ではさほど強調されていなかったウータイ戦争や本アバランチなどの掘り下げが良かった。
フィーラー(ハリポタのアズカバンの囚人で出てきたディメンターみたいな奴)を通じて、キャラクター達が未来を見ることになるのだが、今回はフィーラー及び様々な要素について考察していきたいと思う。
【考察】
まず、完全攻略とは言えないもののプレイを終えた感想としては、「このリメイク作品って、ループや平行世界なんじゃね?」と、プレイ中、誰もが思った疑問を抱いた。
作中で明言されたフィーラーの役割としては、
朧げな記憶だが、原作FF7では古代種の都に行く途中のダンジョンで、時間の番人的なキャラクターと追いかけっこした記憶があるほか、時計の針を使ったポケモンのジムみたいな謎解き
フィーラーは単純に訳すなら、フィラーであるものの「空白など埋める・繋ぐもの」を意味する。セフィロスやティファの名前の由来と思わしき、セフィロトの樹やセフィラを視点に考えるならば、単純に考えてカバラ思想から派生したタロットカードである「運命」や「世界」、「審判」などが該当していると推測される。
作中でフィーラーが及ぼした影響として、クラウドをはじめとして、クライシスコアのやアドベントチルドレンの映像がキャラクターたちの脳内に流れ込んでくるが、クライシスコアは前日譚(終盤)、アドベントチルドレンは後日譚(序盤)など、示唆的に感じる。
その他に話を先取る形で、神羅が人間を魔晄液に浸してモンスターを創造していたなど、原作ならばミッドガル脱出後、クラウドの口から語られる自身の過去から判明する社の暴露、本来ならば死亡確定していたはずのビックス(不明)、ウェッジ(確定)、ジェーシー(推察)が生存しているなど、大きな違いがある。原作厨と言われるフィーラーであるが、本当に原作厨なら、アバランチのこの三人は生きていないはず。
その他に、エアリスが古代種でありながらもその存在を知らなかった。神羅に幼少期囚われていた時期、彼女が発言したところ「黄色い花が道しるべ」、「フィーラーが接触する度記憶が抜け落ちていく」などの発言をしている。
神羅社を脱出した後で、本格的にフィーラーが活動するのだが、フィーラー・ロッソ、ヴェルデ、ジャッロが敵対する。この三体を通じて、本体のフィーラーにダメージを与えていくのだが、ロッソは剣でクラウド、ヴェルデは格闘、ジャッロは銃を操り、星の未来を守るといったことがモンスターマテリアルで明記されている(みやぶる使用必須)。
ロッソ、ヴェルデ・ジャッロの三人は明らかに、クラウド・ティファ・バレッドの三名を彷彿させる他に、単純に訳して「赤・緑・黄」になる。セフィロトの樹で考えるなら、赤(ロッソ)はケブラー、緑(ヴェルデ)はネツァク、黄(ジャッロ)はテイファレト。
ケブラーは峻厳、ネツァクは勝利、テイファレトは美を意味するが、前述で記載したタロットカードの関係性におけるところ、
- ケブラー&テイファレト=「正義」
- テイファレト&ネツァク=「死神」
と、相反するものになる。
なお、ケブラー・ネツァク・テイファレトの三要素は三柱と三組、そしてタロットカードにおける三例になっていない他、ケブラーとネツァクの守護天使であるカマエルとハニエルの二つが「神を見るもの」であるのに対して、テイファレトは「神の存在を疑問に思うモノ」とこちらの方も合致していない。
フィラー名義の場合「空白を埋める・繋げる」モノといった要素がある程度、関与しているかもしれない。
誰でも推察できるように、今後のゲームの選択肢次第ではエアリスの生存が示唆されている他に、ザックス生存説(クライシスコアのムービーとリメイクで明確に異なる点として、犬のイラストの有る無し。神羅兵に勝利?)が囁かれているように、セフィロスの方も意味深な発言を繰り返している。
クラウドがセフィロスに出会ったのは、原作におけるホーリー発動前のライフストリーム内の精神世界内であるが、リメイク版はクラウドが覚醒していない所為か翻弄されている。その際にセフィロスはクラウドを「未来を変えたくはないか」といい、仲間に誘うような発言をしている。
そこで疑問に思うのは、『なぜセフィロスがクラウドを仲間に誘うか』といった点である。
リユニオン(集合)の性質を考えればさして疑問に思わないが、原作厨たるフィーラーが未来を変えないように動き、シナリオ通り順調にいけばクラウドは黒マテリアを自ら手渡すため、わざわざそうする必要はない。
たとえエアリス同様、ある程度未来を知っていたとしても、アドベントチルドレンにおける「地球を舟にして宇宙を旅し理想の土地を見つける」といった発言通りに明確に敵対しているため、利用する腹積もりであったとしても、セフィロスが仮や偽りとは言えども性格的に勧誘するのは考えづらい。
なお、リメイクでも「生きたいだけ」と言っていたようにアドベントチルドレンでは「私は思い出なんかにならないさ」とは矛盾しない言動をしている他、個人的にどうも敵なのかどうか、態度が曖昧に感じた。ジェノバを母と定める以前のセフィロスの雰囲気があったような気もする……。
もしかしたら、エアリス生存説のようにセフィロスが仲間になる説もあるかもしれない。ドラクエ4でもデスピサロが仲間になったし……。
エアリスがセフィロスに対して「あなたは間違っている」、「本当の敵は神羅ではなくセフィロス」と述べていたが、リメイク版はセフィロスの目的は単純にメテオをぶつけてライフストリームを溢れさせるものではなく、別のモノになっている可能性があるが。でも神羅内でエアリスはフィーラーの接触により、不完全になっているから、鵜呑みにしちゃいけないと思う。
まだゲームリメイクの序盤ゆえ色々と考察の余地と情報不足だが、エアリスはクラウドの行動や選択肢次第によって生死が分かれるものだと十二分に推察できる。しかしFF7が人気になった最大の理由としてエアリスの死が挙げられるので、二週目は分からないが、死亡は避けられないものだと思われる。
というか、フィーラーの存在を通じて浅慮ながら考えた結果、もしかして「白マテリアの発動条件は術者(エアリス)の死が前提」なのではないだろうか……?
クラウドとエアリスがはじめて教会で出会ったとき、「使い方を知らないだけだろう」といったように、ホーリー発動条件が上記の考察が本当なら、個人的にフィーラーの阻害や助力などの行動源にある程度、納得ができる。
上記を踏まえた点で、フィーラーを通じた未来予知のような能力はもしかすると、エアリスが生存しホーリーが発動せずメテオが衝突し、地球滅亡に陥ったのではないだろうか。時間のマテリアもあるし(原作では序盤では手に入らなかったはず)、パラレル説も有力であるが、時間を巻き戻したのかもしれない。
ちなみにホーリー発動によりライフストリームがメテオを退けたのは、星自身による判断と原作では明言されていたので、的外れではない……はず……。
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