2015年08月21日
桑原幸子中川信夫「怪談蛇女」
怪談映画の巨匠中川信夫の「怪談蛇女」はストーリーも展開もベタでステレオタイプだがなかなか面白い。
時代は、まだ封建制の名残が強い明治時代の北陸の貧しい田舎、冷血地主大沼より土地を借りている弥助(西村晃)は
いくら働いても楽にならない生活に悲観して地主の馬車にわざとひき殺される。弥助はしかし地主に巨額の
借金があった。
弥助には、妻のすえと一人娘のアサ(桑原幸子)が残されたが、大沼は弥助の家族の住んでいたあばら家を打ち壊し
二人に借金のカタに大沼の経営する機織り工場で無休で強制労働させられる。
朝5時から夜9時までの過酷なものであった。下働きをさせられていたすえは、娘のアサに栄養をつけさせよ
うと卵を大沼の調理場より拝借するが大沼にばれて折檻を受けて死んでしまう。
嘆き悲しむアサだったが耐え死ぬぶほかなかった。アサにはまた許嫁がいたのだが、大沼のドラ息子に
犯されて絶望し、ついに自殺するのだった。
だが、これで終わらず大沼一家はスエとアサの亡霊に悩まされるのだ。
物語も単純でなんのオチもないのだが、役者たちの演技が素晴らしいので引き込まれる。地主役の河津清三郎
の極悪ぶりや女房役の賀川雪絵の陰険さや山城新伍の小悪党ぶりや西村晃のいかにも虐げられた農民役といい
ピタリとハマっている。主演の桑原幸子もよく演じていて好感が持てる。
今と違って昔の日本の雰囲気や陰険さや貧しさが映像によく表現されている。
今これだけの怪談映画を作るのは困難ではないかと思う。前編蛇まみれの映像だがなぜ蛇と亡霊が関係あるの
か説明されていないのが欠点だろう。
なお主演の桑原幸子は現在、ある工場の社長を勤め実業界で活躍中である。
時代は、まだ封建制の名残が強い明治時代の北陸の貧しい田舎、冷血地主大沼より土地を借りている弥助(西村晃)は
いくら働いても楽にならない生活に悲観して地主の馬車にわざとひき殺される。弥助はしかし地主に巨額の
借金があった。
弥助には、妻のすえと一人娘のアサ(桑原幸子)が残されたが、大沼は弥助の家族の住んでいたあばら家を打ち壊し
二人に借金のカタに大沼の経営する機織り工場で無休で強制労働させられる。
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朝5時から夜9時までの過酷なものであった。下働きをさせられていたすえは、娘のアサに栄養をつけさせよ
うと卵を大沼の調理場より拝借するが大沼にばれて折檻を受けて死んでしまう。
嘆き悲しむアサだったが耐え死ぬぶほかなかった。アサにはまた許嫁がいたのだが、大沼のドラ息子に
犯されて絶望し、ついに自殺するのだった。
だが、これで終わらず大沼一家はスエとアサの亡霊に悩まされるのだ。
物語も単純でなんのオチもないのだが、役者たちの演技が素晴らしいので引き込まれる。地主役の河津清三郎
の極悪ぶりや女房役の賀川雪絵の陰険さや山城新伍の小悪党ぶりや西村晃のいかにも虐げられた農民役といい
ピタリとハマっている。主演の桑原幸子もよく演じていて好感が持てる。
今と違って昔の日本の雰囲気や陰険さや貧しさが映像によく表現されている。
今これだけの怪談映画を作るのは困難ではないかと思う。前編蛇まみれの映像だがなぜ蛇と亡霊が関係あるの
か説明されていないのが欠点だろう。
なお主演の桑原幸子は現在、ある工場の社長を勤め実業界で活躍中である。
タグ:中川信夫、桑原幸子、
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