2015年03月16日
松岡きっこ金子信雄「吸血髑髏船」
松竹が、60年代後半「吸血鬼ゴケミドロ」に続いて製作したホラー映画が「吸血髑髏船」である。
ヒロインには、当時人気の美人女優松岡きっこを迎え、脇に、岡田真澄、小池朝雄、内田朝雄、金子信雄という
くせものを揃えている。
物語は、金塊を積んだ船竜王丸をギャングが襲撃し、乗客を皆殺しにすることから始まる。
ギャングたちは、金塊を山分けし街に溶け込んでいた。
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そのころ、ギャングに殺された依子の妹冴子(松岡きっこ)は、教会に引き取られ神父(岡田真澄)のしたで信仰の生活を送っていた。
恋人(入川保則)もでき平穏な生活を送っていた冴子だったが、恋人望月と海でダイビングしていて偶然ドクロの群れと
不気味な難破船に遭遇する。
船は乗客が皆殺しにされた竜王丸だった。
死んだ姉の怨霊に導かれて冴子はギャングたちへの復讐を開始したのだ・・・
松岡きっこの美しさが目立ち、金子、内田、小池らの演技が光るが、今ひとつ中途半端な映画である。
純粋なホラーでもなく、ミステリーのようでもない。
髑髏は不気味だが単なる小道具で落ちもない。
ほんとうの悪役はバレバレで謎ときの面白さにもかけるのだ。せっかくいい俳優を揃えながら残念な作品である。
撮影は、横須賀で船を借りて行ったらしいが、それにしては生かしきれていない。
脚本は、「皇帝のいない八月」の小林久三。
監督は、松野宏軌。
タグ:松岡きっこ、
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