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2017年08月25日

モンタージュより似顔絵のほうが情報が集まりやすい



似顔絵のほうが情報が集まりやすい。
似顔絵のほうがあいまいで印象だけで情報があつまる。
美術を習っていない人のほうが情報が集まる似顔絵を描ける。






何かの事件の犯人の足取りをつかむために使われる似顔絵やモンタージュ写真。犯人が特定されていれば、過去の写真などが使われ、犯人が特定されていないときは目撃情報を基にした似顔絵やモンタージュ写真が使われる。

似顔絵とモンタージュ写真のどちらの方が、犯人に結び付く情報が得られやすいのだろうか。

デジタル技術が進んだ現代なら、似顔絵ではなくモンタージュの方が情報が集まりやすい気がするが、実際は似顔絵の方が情報が集まりやすく検挙率が高くなっている。モンタージュではパーツごとに似ていると証言された画像を繋ぎ合わせるため、「似ている」「似ていない」がはっきりしてしまい「似ていない」場合は情報が寄せられない。

一方、似顔絵は証言の印象を基に描いていくため、似ていなくても印象が伝わるものに仕上がる。そのため、あまり似ていなくても印象が似ているというだけで、情報が寄せられ犯人逮捕につながりやすくなる。

似顔絵を描くのは、似顔絵捜査員と呼ばれる警察官で、特に美術を学んでなくても似顔絵講習会を受講し任用登録されればなれる。美術を学んできた人は絵に個性が出てしまうため、逆に美術を学んできていない似顔絵捜査員の方が、抽象的で情報が集まりやすい似顔絵が描けるらしい。








ハイジは世界最恐絶叫マシーンを楽しめる度胸と体力がある



クラウドソーシング「ランサーズ」




ハイジは世界最恐絶叫マシーンを楽しめる度胸と体力がある


右向き三角1アルプスの少女ハイジは27mのブランコで遊んでいる。
右向き三角1落差ビルの6階に相当する18mで最高時速は68kmになる。
右向き三角1巨大ブランコで遊ぶためには相当の身体能力が必要。

アルプスの「少女ハイジ」のオープニングをご存じだろうか?ハイジが楽しそうにブランコをこぐシーンでは、ブランコの下に家や教会の尖塔がありかなり巨大なブランコで遊んでいる。

この映像からの情報を計算してみると、あのブランコは世界最恐の絶叫マシーンで、ハイジはかなり体を鍛えていることになる。

ハイジが遊ぶブランコの絶叫マシーン度

まず前方最高地点で一瞬止まってから後方最高地点に到達するまでが6秒かかっていて、往復で12秒かかることになり、これだけで計算するとロープの長さは36mとなる。

もう少し正確に計算するためには、ロープを含むブランコの重さとハイジの体重が必要となる。

ハイジは作中5歳から8歳へ成長する。ヨーロッパ女児の平均体重やハイジの容姿から40kgと仮定する。

ハイジの握っている感じから、ロープは16mmと推測され、ロープ1メートルの重さは170g。36mのロープが左右一本ずつと、結び目や座る板のことを考慮するとブランコの重さは13kgとなる。

長さ36mで重さ13kgのブランコに40kgのハイジがのると、往復に14秒かかることになり映像の12秒と一致しない。12秒となるように長さを調整すると、ブランコのロープの長さは27mということになる。

次に最下点(垂直の状態)と最高地点の角度を測ると70度もある。最下点から18mこいで上げていることになり、この高さはビルの6階に相当する。最高時速は68km出ることになり、ディズニーランドのスプラッシュマウンテンの最高速度62kmよりも速いことになる。

ここまでの情報を整理すると

右向き三角1ブランコの長さは27m
右向き三角1落差18m
右向き三角1最高速度68km

シートベルト、命綱なし、あるのは2本のロープと座面の板のみというブランコで、これだけの落差、速度というだけでもかなりの絶叫マシーンであるが、ブランコのはるか下に教会の尖塔が映っていることを忘れてはいけない。ハイジは地上から100mほどの上空でブランコをこいでいるのである。

スーパー女児ハイジ

ハイジの生活圏内で100m以上の建築物はない。おそらくは127mを超える巨木があり、そこに設置されたブランコだと思われる。

座面の板が地上100mにあるブランコの板にいきなり座ることはできない。座面までの高さ100mとブランコの高さ27mを足した127mをまず登らなくてはならない。そしてロープを伝い27m降りてやっと座ることができる。片道だけで垂直昇降154m。

そしてジェットコースター並のスピードがでるほど巨大ブランコをこぐ体力と、時速68kmでも振り落とされない握力も必要である。

世界最恐のブランコを笑顔で楽しんだ後は、27mのロープを昇り巨木を127m降りてくる。

10歳にもならないハイジだが、往復で308mの垂直昇降し、巨大なブランコをこぐことができ、大人以上の身体能力と度胸を持ている。





ナウシカは小人。巨神兵が人と同じ大きさ。







ナウシカ世界の住人は、現生人類よりもずっと小さい。

巨神兵が現生人類のサイズ。

そう思って見た方が、物体や生物の動きが力学的に自然になる。


ルパン三世の素顔は、仲間たちでさえ誰も知らない



ルパン一世の書いた盗術書=ルパン三世の盗みの教科書には『何物にも、本当の顔をさらしてはならない』と記されている

ゆえに次元も五右衛門も不二子も銭形もルパン三世の素顔を知らない。変装を解き、素顔として見せるあの猿顔すら変装なのである。


アリとキリギリスに隠された本当の教訓





イソップ寓話のアリとキリギリス。
キリギリスのように、将来の危機への備えを怠ると、その時が訪れたときに困ることになる。という教訓の話として語られるが、もともとは、アリのようにせこせこと貯めごんでいるものは、餓死寸前のものにさえ手を差し伸べないほど冷酷で、独善的なケチであるという話である。

アリとキリギリスの話を簡単に説明すると、アリは冬に備えて夏の間は食料を蓄えるために働き続け、キリギリスは夏の間中、歌を歌って楽しく過ごす。そして最後に冬がきて・・・

最後の冬の内容が世代によって違う。

最近は、最後はアリがキリギリスに食料をわけ、お礼にキリギリスがバイオリンを演奏する話しとされている。この終わり方であれば、将来の危機への備えを怠るなという教訓で納得できる。

しかし、もともとの終わり方は違う。こちらの終わり方に馴染みあるという世代もあるだろう。

冬になり、蓄えのないキリギリスは、アリに助けを求めるが、「夏は歌っていたんだから、冬は踊ったらどうだ」と追い返しキリギリスは餓死してしまう。

これも、将来の危機への備えを怠るなという教訓を含んでいるが、イソップ寓話の始まりを知ると違う教訓が現れる。

イソップ寓話は、紀元前6世紀にアイソーポスという奴隷が話していた寓話が始まりである。

アリとキリギリスという話は、「アリとセミ」という話で語られ、貴族富豪は、餓死寸前のものにさえ手を差し伸べないほど冷酷で、独善的なけちでアリのようだと揶揄し、そういった者に助けを求めてもムダだという教訓の話だった。

時代とともに、地位や名誉あるものは慈悲深いと解釈させるために、今のようにアリがキリギリスを助ける終わり方に改変されたが、慈悲深さの部分は、現実とかけ離れているため理解されず、将来の危機への備えを怠るなという教訓だけが残った。






無数の十字架が立てられたリトアニアの「十字架の丘」



「十字架の丘」とは、リトアニア北部の都市シャウレイから北方約12キロの地点に位置する、無数の十字架が立てられたカトリック教会の巡礼地のことである。

この地に初めて十字架が立てられたのは、1830年から1831年頃にかけて、ポーランドとリトアニアにて発生した11月蜂起の後だと考えられており、現在では合計で約50,000個以上もの十字架が無造作に立てられている。

2001年には、ユネスコの無形文化遺産において、「リトアニアの十字架の手工芸とその象徴」として掲載されており、現在ではリトアニアを代表する観光地の一つとして広く知られている。

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「十字架の丘」とは?


「十字架の丘」とは、リトアニア北部の都市シャウレイから北方約12キロの地点に位置する、無数の十字架が立てられたカトリック教会の巡礼地のことである。この「カトリック教会」とは、ローマ教皇を中心として全世界に約12億人以上もの信徒を有する、キリスト教では最大の教派のことである。

この地に初めて十字架が立てられたのは、1830年から1831年頃にかけて、ポーランドとリトアニアにて発生した11月蜂起の後だと考えられている。この11月蜂起における、多くの犠牲者を追悼する目的から、この地に遺族が十字架を立てたことが始まりだとされている。

現在では合計で約50,000個以上もの十字架が無造作に立てられており、この地を訪れる巡礼者によって数多くのイエス・キリストの像やマリア像、ロザリオなどが置かれたままとなっている。1993年9月7日には、教皇のヨハネ・パウロ2世がこの地を訪れており、この地が「希望と平和、愛、そして、多くの犠牲者のための場所」であると述べている。

2001年には、ユネスコの無形文化遺産において、「リトアニアの十字架の手工芸とその象徴」として掲載されており、現在ではリトアニアを代表する観光地の一つとして広く知られている。またこの地には誰でも自由に出入りすることが可能となっており、好きな場所に十字架を立てることが許されている。



この世界は、ただの作り物?「シミュレーション仮説」



「シミュレーション仮説」とは、2003年にスウェーデン人の哲学者ニック・ボストロムによって提唱された「現在、我々が生活しているこの世界は、実は人類とは別の高度に発展した文明によって構築されたシミュレーションによるものなのではないか」という仮説のことである。この仮説は、一見すれば突拍子もないものに思えるが、地球上に生命が誕生する確率が、非現実的なほどに低いことなどに対する一つの解釈として注目を集め、その後、物理学・生物学・宇宙学などの様々な分野で議論が行われることになった。





シミュレーション仮説の詳細

このシミュレーション仮説における、哲学者ニック・ボストロムの主張は下記の通りである。

右向き三角1現在、我々が生活しているこの世界とは全く別の高度に発展した文明において、人工意識を備えた個体群を含む、一つの世界が構築されており、全ての動きがシミュレーションされている可能性がある

右向き三角1シミュレーション内の個体は、自らが「シミュレーションの中に存在していること」に気づくことはなく、その世界を「実世界」と捉えて生活することになる

右向き三角1そのような高度な文明が存在する場合、娯楽や研究などの目的により、複数のシミュレーションが同時に実行されているのかもしれない

1961年にアメリカ人の天文学者フランク・ドレイクが、人類と接触する可能性のある地球外生命の存在とその数を「ドレイクの方程式」として数学的に表している。この方程式に従えば、人類よりも高度に発展した文明を持つ地球外生命は、ほぼ間違いなく存在するということになる。

また古典物理学において、フランス人の数学者ピエール=シモン・ラプラスは、決定論の一つとして後に「ラプラスの悪魔」と呼ばれることになる理論を主張した。この理論によれば、ある瞬間における全ての物質の力学的エネルギーの状態を知ることができ、また同時に全てのデータ解析が可能な場合、理論的には世界の全ての物質の動きをシミュレーションすることが可能になる。

そのため、この仮説は一見すれば突拍子もないものに思えるが、地球上に生命が誕生する確率が、非現実的なほどに低いことなどを含む、科学的に解明することが困難とされている多くの事象に対する一つの解釈として世界中で注目を集め、その後、物理学・生物学・宇宙学などの様々な分野で議論が行われることになった。

シミュレーション仮説の根拠

このシミュレーション仮説を裏付ける根拠としては、下記のようなものが挙げられている。

右向き三角1宇宙の構成要素である、ダークエネルギー、暗黒物質、原子などの物質の割合が、「知的設計者」の存在を疑わせるほど絶妙なバランスで保たれている

右向き三角1地球は太陽からの距離をはじめ、太陽を中心に公転する他の惑星との位置関係、その軌道の性質や引力の大きさなど、生命が活動するのに必要な自然環境が奇跡に近い確率で整っている

右向き三角1地球上に生命が誕生する確率が、非現実的なほどに低いということが判明しており、一説では、その確率は「10の283万乗分の1」とも推測されているため、ただの偶然として片付けるのは難しい

右向き三角1量子力学において、観測問題、量子もつれ、量子テレポーテーションなどの科学的に解明することが困難な問題が、いくつも見つかっている

右向き三角1真空状態における光の速度は無限ではなく、「299,792,458m/s」と表されているが、これはシミュレーションを実行しているコンピュータのメモリが有限のためである

右向き三角1幽霊を目撃する人々や前世の記憶を持つ人々が存在し、また人間をはじめとする多くの動物が睡眠中に夢を見るのは、一種のバグとも考えられる

右向き三角1これまでに過去から未来への「時間の流れ」が科学的に観測されたことはなく、その理由は我々がシミュレーションによって構築された世界の中に存在しているためである

右向き三角1生物の進化論においては、一つの仮説を立証するごとに新たな矛盾が生じている状況であり、自然選択説については多くの不可解な点が見つかっているため、現実的に地球外生命の関与が大きく疑われている

右向き三角1現在、人間の脳の機能は全体の約5%ほどしか解析されておらず、また近年の研究では、その構造は最先端の精密機械よりも緻密に形成されていることが判明している

右向き三角1旧約聖書に記されている、「ノアの方舟」や「バベルの塔」、「モーゼの海割り」などの物語は、人間の文明が発展する以前にシミュレーションを実行している何らかの存在が、我々の世界に介入したことを示唆している

その真相とは?

この仮説については、その提唱者であるニック・ボストロム自身が、「シミュレーション内の個体は、自らが『シミュレーションの中に存在していること』に気づくことはなく、その世界を『実世界』と捉えて生活することになる」と主張している通り、この仮説を立証することは難しく、悪魔の証明のような状態となっている。

また道徳的な観点から、何らかの知的な存在によってこの宇宙や生命などが設計されたとする「インテリジェント・デザイン」の説などと同様に、この仮説について科学的に議論すること自体がナンセンスとされることが多く、本格的な研究などは進められていないというのが現状となっている。

今後、仮にコンピュータプログラムにおけるバグなどのような「決定的な欠陥」が発見されることがあれば、この世界とは別の高度に発展した文明の存在を、我々が知覚する手段が見つかるのかもしれない。








山中の奥深くに存在する、幻の家。「迷い家」とは?

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「迷い家(マヨイガ)」とは、東北地方・関東地方などの一部の地域にて古くから伝わる、「そこへ訪れた者には、富がもたらされる」という幻の家にまつわる伝承のことである。

この伝承によれば、その家は山中の奥深いところにあり、道に迷ってしまった者が偶然訪れることになるのだという。

その家に訪れた者は、そこから何か一つだけ物品を持ち出すことが許されており、その物品によって富を授かることができるが、その家には二度と訪れることはできないものとされている。

この伝承は、1910年に民俗学者の柳田國男が発表した「遠野物語」の中において、岩手県の遠野市出身である「佐々木喜善」という人物から聞き出した話を「迷い家」として紹介したことにより、日本全国へと広く知られることになった。

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「迷い家」の内容

この「迷い家」という伝承には複数の派生型が存在するが、1910年に民俗学者の柳田國男が発表した「遠野物語」における、迷い家の内容とは下記の通りである。


ある田舎の村に住んでいる女性が、山菜を取るために山へと入った。

その女性は山菜を取ることに夢中になるあまり、いつの間にか山の奥深いところまで進んでしまい、そこで道に迷ってしまった。急いで村へと帰ろうとするが、村の方角が一向にわからず、山中で一人途方に暮れていた。

その時、突然目の前に黒塗りの立派な門構えのある、大きな屋敷が目に入った。女性が恐る恐る、その屋敷を訪ねてみると、その庭にはたくさんの鶏が飼われており、馬小屋には大きな馬が繋がれていた。その屋敷の入り口から中を覗き込んでみると、そこには広い土間があり、囲炉裏にかけられた鉄瓶には沸々と湯が沸いていた。その女性は家の中へと入って軽く声をかけてみたが、辺りには住人の気配は一切なかった。

その女性は急に怖くなり、屋敷から走って飛び出した。すると、なぜか今度はすぐに村への道を見つけ出すことができたため、無事に家へと帰ることができた。しかし、その女性は、この不思議な体験を誰にも話すことはなかった。

それから数日後、その女性は近くの小川で上流の方から流れてきた朱塗りの椀を一つ拾った。その椀はとても豪華なものだったが、あくまで拾い物だったため、食器として使うと家族の者に叱られると女性は考え、米をすくうために使っていた。

しかし、不思議なことにこの椀ですくった米は、いつまで経っても減ることはなかった。この出来事に驚いた家族の者が女性を問い詰めたところ、女性は山の中で迷い込んだ屋敷のことについて全てを話した。

その後、この家には次々と幸運が舞い込み、いつまでも裕福に暮らしたのだという。



この話は、遠野物語に収められている63話のものだが、同じく迷い家について書かれた64話では、その結末が大きく異なっている。この64話の結末としては、その屋敷を訪れた者が、後日、欲を持った者を何人か引き連れて再び屋敷へと向かったところ、結局屋敷を探し出すことはできず、全ての幸運を逃してしまうというものになっている。


「迷い家」の特徴


この「迷い家」という伝承には複数の派生型が存在するが、その共通点を整理すると下記の通りである。

右向き三角1山中の奥深いところで道に迷い、立派な門構えの大きな屋敷に辿り着く

右向き三角1その屋敷には住人の気配は一切ないが、少し前まで人がいたような形跡が残っている

右向き三角1その屋敷から何か一つだけ物品を持ち出すことが許されており、何も持ち出さなかった場合、後日、何らかの形で結局は物品を手に入れることになる

右向き三角1その屋敷を訪れた者は富を授かり、多くの幸運が舞い込むことになるが、そこで欲を出して再び屋敷を探すなどの行動を取ると、全ての幸運を逃してしまう

右向き三角1その屋敷へは一生のうちに一度しか訪れることはできず、一度訪れたことのある者はどれだけ探しても、そこへは二度と訪れることはできない

その真相とは?

1910年に民俗学者の柳田國男が発表した「遠野物語」では、この「迷い家」と呼ばれる屋敷は、岩手県の遠野市にある白見山の奥深いところに存在するという具体的な地名などが書かれている。また遠野物語の草稿では、その屋敷までの大まかな地図が描かれているが、現在までに迷い家と思われるような屋敷や、そのような跡地などは一向に見つかっていない。

しかし、この遠野物語という書籍は、柳田國男が岩手県の遠野市周辺で語られていた逸話や伝承などを収集し、一冊の書籍にまとめたものである。柳田國男が遠野市という地域を選んだ理由としては、明治時代に「遠野市には、異世界への入り口が存在する」という言い伝えが存在しており、不思議な逸話や伝承などが多く語られていたためだと考えられる。実際に遠野物語には天狗や河童、座敷童子などの妖怪に関する話とは別として、神隠しなどの異世界の存在について触れたような貴重な話がいくつか収められている。

また遠野物語には、同じく迷い家に関する話でも、無欲な者は富を授かることができたのに対し、貪欲な者は富を授かることができなかったという結末が異なる二つの話が収録されている。つまり、遠野市には異世界への入り口があるという言い伝えに関連付けて、「欲を出さずに懸命に生きていれば、いつか幸運が訪れる」という教えを与えるために古い時代に作られた話である可能性が高いものと考えられる。

現在、この迷い家という伝承は、多くの創作作品のモチーフとされており、水木しげるによる漫画作品「ゲゲゲの鬼太郎」、藤田和日郎による漫画作品「うしおととら」、椎橋寛による漫画作品「ぬらりひょんの孫」などにも登場している。今後も、この迷い家という伝承は様々に形を変え、若い世代の人々に語られていくことになりそうである。

動画右向き三角1右向き三角1右向き三角1https://youtu.be/4o29kFnF0yg

2016年4月からTBSなどで放送されている、ディオメディア制作のテレビアニメ「迷家 -マヨイガ-」のPV映像である。この作品には「迷い家」の伝承をはじめ、様々なオカルト要素が盛り込まれており、その結末が気になる内容となっている。


月が人体に影響を及ぼす…?バイオタイド理論。







「バイオタイド理論」とは、1984年7月に出版された書籍「月の魔力」の中において、その著者であるアメリカ人の精神科医アーノルド・L・リーバーによって提唱された、「月の満ち欠けが、人間の行動や感情などに何らかの影響を与えている」とする理論のことである。

その著書の中でリーバーは、月の引力によって潮の満ち引きが発生することと、人間の体内は約60%が水分によって構成されていることに何らかの関連性があるものとしており、実際にリーバー自身が調べたデータをもとにして理論を展開している。

この理論は当時のアメリカ国内ではニューエイジ運動が巻き起こっていたこともあり、多くの人々の注目を集めるようになった。





「バイオタイド理論」とは?

「バイオタイド理論」とは、1984年7月に出版された書籍「月の魔力」の中において、その著者であるアメリカ人の精神科医アーノルド・L・リーバーによって提唱された、「月の満ち欠けが、人間の行動や感情などに何らかの影響を与えている」とする理論のことである。

その理論を立てるに至った経緯としては、当時フロリダ州の都市マイアミにある大学病院の精神科に勤務していたリーバーは、多くの患者の症状が一定の周期ごとに不安定になることに気づいたのだという。またアメリカ国内では、満月の日には出産率が高く、同時に殺人事件や交通事故などの発生率も高くなるという噂が囁かれており、これらに何らかの因果関係があるのではないかと推測したことが事の発端となっている。

その著書の中でリーバーは、月の引力によって潮の満ち引きが発生することと、人間の体内は約60%が水分によって構成されていることに何らかの関連性があるものと考えている。実際、リーバー自身が調査したという、1956年から1970年にかけてフロリダ州のデイド郡で発生した殺人事件の発生件数と、1958年から1970年にかけてオハイオ州のカヤホガ郡で発生した殺人事件の発生件数のデータが引き合いに出されているが、その結果、満月の日から前後三日以内がもっとも殺人事件の発生件数が多くなるということが判明したのだという。その他、全部で96種類もの様々な統計テストが行われており、月が人体に何らかの影響を与えていることの有意性が証明されたとしている。

この「月」という神秘的なものに関連した理論は、当時のアメリカ国内ではニューエイジ運動が巻き起こっていたこともあり、多くの人々の注目を集め、その月が持つ不思議な力の存在を信じる者が多く現れるようになった。

月の満ち欠けによる影響

世界各国で月の満ち欠けによる影響として囁かれている噂は、主に下記のようなものが挙げられる。

【満月の日】
右向き三角1出産率と殺人事件・交通事故などの発生率が高くなる
右向き三角1感情が高ぶりやすくなる
右向き三角1株価が上がる

【新月の日】
右向き三角1自然死によって亡くなることが増える
右向き三角1株価が下がる

その真相とは?

精神科医アーノルド・L・リーバーの著書「月の魔力」に記載されている、全部で96種類もの様々な統計テストによって得られたデータについては、リーバー自身が自らの都合がいいようにデータを取捨選択している可能性が高く、その統計解析の方法についても不明な点が多いため、現在では科学的・医学的には否定されている。

現在まで、「満月の日には出産率が高くなる」というような、学術的な統計データは一切確認されておらず、あくまで噂や都市伝説の域を出ていない。また月の満ち欠けの周期を基とする、「太陰暦」を採用している国々では、祝日や祭典などが満月・新月の日と多く重なっているため、必然的に殺人事件や交通事故などのトラブルと月の満ち欠けとの間に関連性が生じているように見えてしまう。もともと、古い時代には世界中の多くの国々が太陰暦を採用していたことから推測すると、月の満ち欠けについての様々な噂や都市伝説などが、現在でも世界中に存在している理由も説明がつく。

また2005年から2008年にかけて、カナダのケベック州にあるラバル大学が、月の満ち欠けと精神状態との因果関係について調査を行っている。その調査では、心理学者からなる研究チームが、精神疾患によって病院に入院している約770人もの患者を対象として、月の満ち欠けと症状の変化を関連性を調べているが、その結果、両方の間には全く因果関係が見られなかったことを発表している。

しかし、この調査が行われる前に実施された「月の満ち欠けが、患者の精神状態に影響を与えていると思うか」というアンケートの結果では、看護師の約80%と医師の約63%が、月の満ち欠けと患者の精神状態との間に何らかの因果関係があることを確信していたことが判明していた。つまり、単純に噂や都市伝説による偏見や思い込みが、誤った認識や記憶の偏りを生み出した可能性が高いのである。

これらのことから、月の満ち欠けが人間の行動や感情などに影響を与えることはなく、あくまで噂や都市伝説の域を出ないものだと考えられる。


2017年08月24日

扇風機をつけたまま眠ると…。





「扇風機」とは、人間の体温を下げることを目的として使用される、回転する羽根によって人工的に風を発生させるための機器のことである。

この機器は日本人にとっては夏の必需品ともされているが、そこには一つの恐ろしい都市伝説が存在する。

その都市伝説の内容とは、「密閉された部屋の中で扇風機をつけたままの状態で眠ると、その扇風機の風を浴びていた者が突然死してしまうことがある」というものである。

この都心伝説については、1970年代から1980年代にかけて日本全国へと急速に広まったものと考えられており、現在でも韓国などの一部の国々では広く信じられているという。





「扇風機」とは?

「扇風機」とは、人間の体温を下げることを目的として使用される、回転する羽根によって人工的に風を発生させるための機器のことである。また室内の空気を循環させる目的で使用される、「エアサーキュレーター」という機器とは構造が微妙に異なっている。

この機器は、小型の電気モーターを軸として取り付けられた、数枚の羽根を高速で回転させることにより、人工的に風を起こすという仕組みとなっている。この機器は19世紀後半のアメリカ合衆国にて、電気モーターの発明と同じ時期に開発されたものであり、日本国内では1894年に現在の東芝の前身である、芝浦製作所によって初めて発売がされている。

現在では、節電、エコロジー、省エネルギーなどを強く意識し、環境問題を配慮した新しいタイプの扇風機が開発されている。また最新の機種では様々な機能が充実しており、風量を段階式に調節できるもの、タイマー機能を有しているもの、リモコン操作が可能なものなどは当たり前のような状況となっている。

しかし、この機器は日本人にとっては夏の必需品ともされているが、そこには一つの恐ろしい都市伝説が存在する。

「扇風機」にまつわる都市伝説

この「扇風機」にまつわる都市伝説の内容とは、「密閉された部屋の中で扇風機をつけたままの状態で眠ると、その扇風機の風を浴びていた者が突然死してしまうことがある」というものである。

この都心伝説については、1970年代から1980年代にかけて日本全国へと急速に広まったものと考えられており、現在でも韓国などの一部の国々では広く信じられているという。

また1971年7月15日に元プロ野球選手の吉沢岳男が、38歳の若さで脳出血によって死亡した際、当時の新聞記事などでは「扇風機の電源を切り忘れたまま眠りに就いたことが、突然死の原因に繋がったのではないか」という推測が紹介されていた。

その真相とは?

1972年7月21日付けの毎日新聞には、茨城県の水戸市にて風呂上りの男性が扇風機をつけたままの状態で寝ていたところ、低体温症による心臓麻痺が原因で死亡したという記事が掲載されている。その後、1970年代には毎日新聞にて同様に扇風機をつけたままの状態で寝たことが原因とされる、いくつかの死亡事故が断続的に報じられている。

現在のところ、扇風機の風と人間の死亡事故を直接結びつけるような、医学的・科学的な根拠などは一切確認されていない。しかし、人間が扇風機の風を浴びた際に涼しいと感じる理由としては、下記の二つのことが挙げられている。

右向き三角1人間の体温より低い温度の空気に触れることにより、皮膚表面の温度が失われる
右向き三角1汗など皮膚表面の水分が蒸発し、気体へと変化する際に気化熱として人間の体温を奪っていく

そのため、幼い子供や老人、体調の悪い者などが扇風機の風を長時間浴び続けることにより、低体温症や脱水状態に陥る可能性が考えられる。仮に低体温症と脱水状態に同時に陥った場合、急激に血液の流れが悪くなり、一時的に脳梗塞や心筋梗塞などを起こしやすい状態となる。

つまり、扇風機の風と人間の死亡事故を直接結びつけることはできないものの、扇風機の風を長時間浴び続けることが間接的な要因の一つとなって、何らかの重い病気に繋がるという可能性は十分に考えられるのである。これらのことから、この都市伝説については全く根拠のない話だとは言い難いものとなっている。

もし、扇風機をつけたままの状態で眠りにつく際には、その風量や風向き、また就寝前の水分補給などにご注意していただきたい。







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