2020年08月02日
そういう事か、ゴルフのアウトコースとインコースは人生に通じる道なのか
こんにちはとっちゃんです。
いつもありがとうございます。
今では27ホール以上を有するゴルフ場などではコースごとに個性ある名前が付けられていますが、今回はその基本となったアウトコースとインコースについて解説してみます。
ゴルフをご存じない方でも「アウト」「イン」という言葉は聞いたことがあるのではないでしょうか。
これはスコットランドで生まれた歴史ある言葉なのです。
実はそう呼ばれたのには今とは違う、ゴルフ場の作りに理由がありました。
その由来と意味は単純ですがとても興味深いです。
■ゴルフ場のアウトとインはとのようにして生まれたのか
名前の由来はゴルフ発祥の地として知られる、スコットランドのセントアンドリュースゴルフ場から来ています。
このゴルフ場は全英オープンなどの開催地としても広く世界に知られています。
こうした古いタイプのリンクスコースは、海岸沿いに各ホールが直線的に連なったレイアウトになっています。
セントアンドリュースは、クラブハウスを出ると最初の9ホールはどんどん遠ざかっていきます。
そして10番から18番までの9ホールはクラブハウスへ帰ってくるような動線を描く設計となっています。
したがって、最初の9つを「going out」あるいは「outward nine」(外側に向かう9ホールの意)、折り返したあとの9つを「coming in」あるいは「inward nine」(内側に向かう9ホールの意)と呼んでいました。
これが、「アウト」、「イン」の語源とされています。
また一般的には、アウトコースとは午前中に回るのでテレビ中継などでも「フロントナイン」午後からのインコースを「バックナイン」と表現することがあります。
■何故アウトスタートとインスタートに別れる必要があるのか?
どうもその背景には、プレイ人口の増加が大きく関係しているようです。
一般的に少人数であればアウトスタートでも良いのですが、これがゴルフコンペやプロでも使われる有名なコースともなるとそのプレイ人数がどうしても増えてしまいます。
すべてのスタートを1番から始めた場合、季節によっては終盤には日が暮れてしまうこともあり時間がかかって仕方ありません。
そこで考えられたのが円滑な流れにするためにイン、アウトの両方からスタートさせることでより多くのゴルファーが一度にコースを利用できるという方法です。
■時代とともにコースレイアウトにも変化が生まれた
先に挙げたスコットランドの例ではイン、アウトに別れてのスタートはまず考えられません。
そこで、アメリカで考えられたのがクラブハウスの前に1番と10番が並んでいるコース構成です。
現代のゴルフコースは、世界中どこでも9ホールプレー終了時点で、一度クラブハウスに戻ってこれるレイアウトが主流です。
特に日本では、一部のコースを除いて9ホール終了後お昼の休憩や食事を挟みますので一旦クラブハウスに戻っていくケースがほとんどです。
したがって、本来の意味である「going out」、「coming in」はなかなか味わえなくなっていますが伝統的な呼び名は今も残っているということです。
もっとも日本を除くほとんどの国では昼休憩をしないスループレーを基本としています。
■まとめ
では何故そのように外国と日本でゴルフ文化に差が出てきたのかと言えばこれに尽きます。
日本においてはバブル期に社交目的で造られたゴルフ場が多いため、イン、アウトに別れてのスタートや前半と後半の間に昼食休憩を挟むコースが当たり前となったからです。
私にも経験がありますが、バブル期には昼の休憩時間が1時間半以上はザラでした。
そしてクラブハウスの中も外も人で溢れている時代でした。
食堂のテーブルの上には徳利が何本も転がり、話し声と歓声で仲間の話がよく聞き取れないほどのざわめきに包まれていました。
そこはまるでゴルフ場ではなく宴会場のようでそれがまた楽しいという時代でもありました。
そういえば、代理店とのあるコンペでのこんなエピソードを思い出しました。
同伴プレーヤーの中にやや高齢ですが、無類の酒好きの方がいらっしゃいました。
余りに混んでいたせいなのか、「ワンカップ大関」というお酒をチビチビ飲みながらプレーしていました。
パットは軽く「ワンカップ」以上外れます。
結局何本飲んだのでしょうか・・
最後の頃はベロベロで、当然のことながらその方の成績は「大関」どころか「最下位の番付」でした。
後で聞いた話によると「今日の酒の量は少なすぎた、あれは相撲で言えば序の口だ」との回答。
この飄々とした受け答えにとにかく笑うしかありませんでした。
今ならマナー違反でつまみ出されるかも知れません。
私も嫌いな方ではありませんが、昼食時にはハイボール一杯と決めています。
何故ならそれ以上になると家内の表情がとたんに険しくなってくるからです。
ところでゴルフって朝ドキドキしながらスタートしていき、やがてクラブハウスに戻ってきますね。
その間、いろんな荒波にもまれてアウトでは泣き、インでは笑顔で帰ってくるものもいます。
昔「男は一歩外に出れば7人の敵がいる」と言われましたが、ゴルフの場合敢えて言えば「風」「雨」「池」「暑さ」「寒さ」などほとんど自然のものが敵です。
本当の敵は自分自身しかいないので誰のせいにもできないのです。
ここに私はゴルフの難しさと人生の厳しさや悲哀が重なって見えて仕方ないのです。
「ゴルフと人生、アウトとインの繰り返し」
ここには実にいろいろな人間絵巻が展開されているものです。
ハイ、ではまたお会いしましょう!!
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posted by 戸崎史朗 at 12:04
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