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安全地帯・玉置浩二の音楽を語るブログ、管理人のトバです。安全地帯・玉置浩二の音楽こそが至高!と信じ続けて四十年くらい経ちました。よくそんなに信じられるものだと、自分でも驚きです。
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2018年01月13日

Jのブルース

安全地帯5 [ 安全地帯 ]

価格:2,511円
(2021/4/17 17:16時点)
感想(2件)



安全地帯V Harmony』六曲目、「Jのブルース」です。

わたくし、ブルースというジャンルがどういうものなのか、正直よくわかっておりません。サムとかオーティスとかマディとかいったブルースの巨人などと呼ばれる人のレコードを聴いたこともございません。「ロックの源流はブルース」とか、米国で悲惨な暮らしを強いられていたアフリカン・アメリカンの皆さんの、日々の悲しみが南部で音楽として結実したのがブルースだ、とか、基本的にスリーコードだ、とか、その手の話を聴いたり読んだりしたことはあっても、いまいちピンときたことがないというのが現状です。聴けばいいのに、レコード。

そんなわけで、BellyUp4Bluesでインターネットラジオを聴こうと思い立ったのですが、ちょうど流れていたのがThunderの"I Love The Weekend "で、ノリノリに聴いてしまいました(笑)。なんだ、やっぱあんまりロックと違わないんじゃん。というか、これはハードロックですね。どうも聴くタイミングを間違ったようです。ちなみに、次に流れてきたのはThe Tony Edwards Bandの"Brand New Day""Dangerous"でした。あー、こんな感じの曲、若いころは辛気臭くて嫌いだったけど、いまは聴けるなあ。というか、カッコいいですね。あ、もしかして、わたくしもどうやらブルースの心が少しだけわかってきたのかもしれません。きっと、もっとしんみりした、ドロドロの、いかにもブルースって感じの曲があるんでしょうし、それを受け容れられるかどうかはわかりませんけども。

さて、ハードロック馬鹿のコントはこれくらいにして、安全地帯の話にしましょう。この「Jのブルース」ですが、サックスと思しきホーン、アコースティック・ピアノ、クリーントーンのギター、コントラバス(風のエレキベース)、やけにジャズ&ブルース然としたドラム、ストリングス、そして玉置さんのボーカルで演奏されています。このラインナップをみると、例によってサポートメンバーを中心にレコーディングしたのではないでしょうか。とくにドラムは、田中さんのそれと違いすぎます。もしこれを田中さんが叩いたのだとしたら、あんたナニモノですかってくらい懐が深すぎです。いかにもビザンチンな大聖堂に入ったら聖餐台に長谷の大仏が鎮座していたくらいの衝撃です。ベースとギターは……うーん、なんともいえません。音づくりは明らかにメンバーのものと違うんですが、やってやれないことはないのでは……くらいに聴こえます。やってやれないことはない、くらいの時間のかかることは、おそらく、レコーディング時間の都合で、別スタジオのサポートメンバーにお任せしたのだろう、と考えられます。この演奏はちょっとロックミュージシャンである安全地帯には、専門がだいぶ異なるように聴こえるのです。

とはいえ、サポートメンバーとしてクレジットされている方々も、けっしてジャズやブルースの専門家ってわけではなく、凄腕のスタジオミュージシャン、いわゆる何でも屋さんです。ドラムの長谷部徹さんなんて、T-SQUAREの人ですもんね。こういう人たちは、これこれこんな風に弾いて・叩いてくれる?ってリクエストにパーフェクトに応えるんですから(ちなみに応えられないと、仕事がどんどん減ります)、スタジオミュージシャンって本当に凄いです。

「ポーッ!」と謎の音を緒に、サックスとギターのユニゾンがリードするイントロがはじまります。乾いた音のピアノ、ズシーンと響くベース、カツカツカツ……と響くシンバル、合の手で気分を高揚させるを入れるストリングス、と、完璧な盛り上げです。そしてダダダダ……とスネアが鳴り響き、調が変わり(またかよ!笑)、玉置さんの歌がはじまります。繰り返しになりますが、雰囲気盛り上げ完璧な前奏です。

声を立ててもいいって、当たり前じゃないですか、市道を通行してもよい、みたいな、いきなりそんな許可を出されても……なんて野暮なツッコミはナシです。この時期の玉置さんは、この手の話においては、強烈なカリスマなのです。こんなごく当たり前の、ほぼ無意味な許可であっても、ああ、いいんだ……うれしい……と思わせる強烈なパワーを持っています。他のボーカリストだったら「は?なんでいちいちお前が指示してくるわけ?何様のつもり?」と言われそうなことだって、玉置さんにはできちゃうのです。

もちろんこれには、玉置さん自身の歌の力、肉体の魅力等が最大の作用因として機能しています。ただ、モノには雰囲気の演出ってものが必要なのですね。完璧なジャズ&ブルースを演出する編曲、そして楽器陣が、この圧倒的カリスマパワーには必要不可欠でしょう。神聖ローマ帝国の皇帝がムシロでスマキにされてコンビニの前に座り込んでいても、誰も敬いません。壮麗な宮殿、高く立派な王座、宮廷服をまとい神妙な顔つきをした重臣たち、法王に戴冠された西ローマ帝国由来の冠……こうしたもろもろの演出があってはじめて、皇帝は皇帝たりうるのです。

権威を演出する話ばっかりしてますが、ここは、「こえを(三連)」「たてても(四連)」「いいさ(三連)と細かく刻むことで、次の「あ」「まい」「こ」「へを」とスローになる箇所とのコントラストを抜群に効かせています。これは皇帝本人のパワーといえるでしょう(笑)。

さてまた調を戻し前奏と同じ調で、そしてここが肝心なところですが、サックスが玉置さんのボーカルとユニゾン気味に吹かれ、もっと、もっと、もっと……まだ、まだ、まだ……と迫ってくるのです。松井さん、半分遊んでるんじゃないかってくらい、うりうり、これでもかホラこれでもか、と攻めまくってきます。これはたまりません。『安全地帯V』は、こういうたまらない曲ばっかりなんです。ふと、「果実の彩り」とか「記念の指輪」とか言っていた時代が懐かしくなってきます(笑)。より直接的、より刹那的、なんというべきかわかりませんが、かつての比喩を超えた新しい比喩に到達した感があります。

またまた余談になりますが、キティで、安全地帯の税金対策バンドなどと揶揄する向きもあったという、気のどくな評価を受けるバンド、ピカソの辻畑哲也さんが、かつてラジオでこのようなことを言っていたことがあります。「これまでのピカソの歌っていうのは、直接的な好きだって気持ちを外すような曲が多かったんですね。でも今取り組んでいるのは、その外したところからもう一度ダイレクトに好きだって言えるような曲なんです。そういう好きだって気持ちは強いと思うんです」といった内容でした。もう三十年も前の、たまたま聴いたラジオでしたから、一字一句正確に思い出すのはムリですし、もしかしたら全然間違って記憶しているのかもしれませんが、ずいぶん強く印象に残りました。そしてその番組内で行われたスタジオライブは、そうとうの実力をもつバンドのそれだったのです。誰ですか、「税金対策」なんて言ったのは(笑)。こりゃアルバムを買わなければ!と翌日すぐにレコード屋さんに行って、ラジオで聞き覚えのある曲の含まれたアルバムを手に入れたのでした。後で知りましたが、彼らの曲はアニメ「めぞん一刻」で長らくエンディングに採用されていたのですね。第二期では、「好きさ」の安全地帯と、コンビを組んだ形になります。

さてその「好きさ」、のちの「じれったい」、そしてこの「Jのブルース」といった、直接的な気持ちを玉置さんの魅力と歌唱力にまかせて連呼するスタイルは、この辻畑氏がいう「もう一度ダイレクト」な気持ちであったのかもしれません。

付記してきますが、辻畑氏による上述のセリフは、1987年か1988年のものでした。ですから、安全地帯はその「もう一度ダイレクト」シーンの先陣を切ったことになるといえるかもしれません。

サビでは、いちオクターブ上の音域で、玉置さんが絶叫のように歌いあげます。しかも、ここも三連です。「か」「らだ」、「あ」「つく」「て」と、スローになる箇所とのコントラストでガンガン攻めてきます。やりすぎです、玉置さん!(笑)。二回目のサビ、つまり曲のラストになる箇所では、「い」「かな」「い」「で」、と、これまで三連であった箇所をスローに、ただし叫ぶように、歌い上げるのです。これは凄すぎて卑怯です。

アフリカン・アメリカンの悲しみ、怒り等から生まれたブルースは、時を超え大洋を越え、ここに玉置さんの信じがたいセクシーさを表現するものとなりました。こんな書き方をしたらブルースを何だと思っているのか!と怒られてしまうのかもしれませんけど、映画『ブルース・ブラザーズ』とかの愉快痛快な彼らだってブルースを名乗ってるんですから、いいじゃないですか。発祥はどうあれ、音楽はもっと自由に、人間の感情をさまざまに表現するものであっていいはずです。

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感想(2件)


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この記事へのコメント
そういや、バレンタインなんて行事がありましたね。いやはや、ここ数年、そんな行事があったと思い出すきっかけが起こることがたいへん少なく(笑)、一年のうち五分間くらいしか意識の中にないですね。お恥ずかしい。世の中には、諸星和己くんのように東京ドームに埋まるくらいチョコレートをもらえる人もいたというのに。

あー、ミハエルってそんな感じだったかもしれないです。千代の富士みたいに情け容赦なく強かった時代の前には、そんな琴錦や安芸の島みたいな時代があったわけですね。セナが死んだとき、確かまだレース中でしたよね、知らされたのは。事故そのものはそんな、死ぬような感じには思えなかったので、チャンピオンの行方がどうなるかとか、のんきに考えていたのでビックリしました。わたくしは三本500円のビデオテープを買う金もなくてビデオ撮ってなかったのですが、撮ってたとしても、わかっててあのシーンをもう一度みようとは思えませんね……。いや、痛ましいことです。

YouTUBE、アレ自体は全然いいですし、われわれは懐かしく見てればいいんですが、若い人たちが不憫でなりません。そのうち、名作はすべて過去にあるなんてことになりますからね。気がついたときは手遅れで、日本にはもう新しい音楽や映像を生み出す体力さえなくなっているでしょう。というか、YouTUBEとスマホあるのに若い人にCD買えってほうがムリですよね。携帯に毎月一万円使ってそれで音楽はぜんぶタダで聴くってどういうことかわかってるの、CD買いなさいよ、自分の首を絞めてるのがわからないのといつも言っているわたくしは、すっかり変人扱いです(笑)。

サントラ、ぜひお楽しみください!わたしがつくったわけではないですが(笑)、なんだかとてもうれしいです。
Posted by トバ at 2018年01月14日 18:04
はい、Youtubeで聴いたら、私も欲しくなりました♪ 来月はバレンタインで散財するので(北海道からお取り寄せ)、3月で検討です(笑)。この場合のチョコは、お世話になった人達に美味しいチョコを食べてもらいたい、という意味です(笑)

セナのビデオだけは何本か残しているのですが、デッキが壊れて処分した今、もう観ることは出来ません。セナ最後の時の映像はどうしても再度観る気になれなかったのですが、残してあります。私もトバさんと同じころに観なくなりました。シューマッハは、知らぬ間にヒタヒタとすぐ後ろに迫って来る頃が不気味で好きでしたね(笑)。
横道に逸れてばかりですみません。サントラ聴きます♪
Posted by pukupuku at 2018年01月14日 14:42
おお、そういやF1で「TRUTH」流れてましたね。懐かしい。わたしども世代のバンド小僧にはちょっとマネできないレベルの世界を教えてくれたのが、あの時代のT-SQUAREやカシオペアでした。「FACES」は当然ですが、「TRUTH」も、わたくしにはセナの勇姿をたたえる曲のように聴こえていました。セナがなくなってもしばらく見てましたが、ハッキネンがいなくなりミハエルの独壇場になったあたりからまったく観る気がしなくなって、当然にT-SQUAREを耳にする機会もなくなりました。おかげさまでちょっと聴きたくなったので、CDを物色してみようと思います。こういうときYouTUBEで済ませようなどと思わないのが、経済というものを知っているオトナです(笑)。

あー、『MEN IN BLACK』ってありましたね。あの衣装といいエイリアンと戦って地球を救う話といい、ネタの香りがプンプンしていたので、そのうち観ようと思ったまま忘れておりました。いずれ、といいつつ忘れなければ(笑)。昨夜『Finding Forrester』を観たばかりなもので、ちょっと身体と感性の回復が必要なのです。

『プルシアンブルーの肖像』、いいものをお買いになりましたね!歌詞カードの掌編小説を先に読んだわたくしが、本編を観てどんなに落胆したか、ご想像いただけると思います(笑)。このサントラはいいですよー。
Posted by トバ at 2018年01月14日 12:02
長谷部さん!! F1好きだったから、T-SQUARE聴いてました。懐かしくなって久しぶりに『TRUTH 』と『Faces(セナのテーマ曲)』聴いて来ました♪

玉置さん、20代でこの曲創って無理なく歌い上げて、なんてオトナな20代! 若くして、こういう曲が似合うくらい、色々な経験をしたのでしょうね。

『MIB(メイ・イン・ブラック)』が衣装だけ似てますね(笑)。
やっと『プルシアンブルーの肖像』(CD)を手に入れました。何故かネットでポチる気になれなくて、足で探してみました(笑)。
Posted by pukupuku at 2018年01月14日 02:00
こういう曲がたまらないと感じる人は、オトナだなーと思います。このころの玉置さんは、いまのわたくしから見ればとんだ小僧の年齢ですが(笑)、それでもちょっと敵わないオトナの世界の人って感じですねー。いやーお恥ずかしい。ジャンルに縛られないとかいって自分の好きなジャンルばっかり演奏している連中が青臭く見えますね。玉置さんは、あちこちのジャンルを跳びまわりながら、それぞれのジャンルの縛りを楽しんでいるように思われます。

ああ、そういやレイ・チャールズ、「Too Late Too Late」を歌ったんでしたっけ。わたくしレイ・チャールズなんて知らないお子ちゃまでしたから、その有難みがまるでわかっておりませんでした。今でもよくはわかってませんが(笑)、少なくとも知ってはおります。それにしても『ブルース・ブラザーズ』は面白かったですね。バディもの+ショーものですから、わたくしは好きに決まってるんですけど、類似の映画がなかなかないのがさみしいところです。

わたくしもやっと食わず嫌いとかやせ我慢とかに、だんだん意味を感じなくなるお年頃になってまいりました(笑)。いま思うと、若いころは損をしていたかもなあ、と思います。まだ流行の曲をカラオケで歌うために聴くほど落ちぶれちゃいませんけど(やせ我慢)。
Posted by トバ at 2018年01月14日 00:32
私もブルースのことは何も知りませんが、初めてこの曲を聴いた時は驚きました。ジャンルを軽々と越えて作ってしまうんだな!と。しかも情感たっぷりに歌い上げる玉置さんは仰るように卑怯です(笑)。そして、ズルい。 こんなの聴かされちゃ、タマラナイじゃないですか!

『ブルース・ブラザーズ』のDVD、何故か持ってます(笑)。私の趣味ではなかったのですが、強烈に勧める友人がいまして、買いました。大物がごろごろ出てきて、しかもハチャメチャな大爆笑映画ですが、レイ・チャールズも出てきます。そのレイ・チャールズが玉置さんの曲を歌っていたなんて、安全地帯に嵌るまで知りませんでした。この頃から「食わず嫌いはイカンなぁ」と、人が勧めてくれるものを素直に観たり聴いたりするようになりました。
Posted by pukupuku at 2018年01月13日 22:17
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