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2020年04月03日

自宅監禁日記(三月卅一日)



 家から出ない日々が続いて一番の問題は、何がいつ起こったのかわからなくなることだろう。チェコでコロナウイルス関連の死者が出てからすでに一ヶ月ぐらいたっているような気がするけど、一ヶ月前、三月一日に明らかになったのは、亡くなった人の存在ではなく、チェコで最初の感染者だった。時間が経つのが早いのか遅いのか、自分の感覚すら信用できなくなっていく。

 厚生省のページで、快癒者の数が一気に増えていた。オロモウツ地方でも三人目が出たとして、知事が喜びのコメントをしているけれども、この人は入院患者ではなく自宅療養というか、自宅待機をしていた人らしい。これで、この完治者の数がなかなか増えなかった理由がわかった気がする。入院している患者であれば、症状が消えた時点で検査をするのは簡単だが、自宅にいるとなるとそう簡単にはいかないのである。
 感染が明らかになっている人に対して、症状がおさまったからと言って病院に検査に出向くように求めるのは、これまでの厚生省の対応から見てありえない。そうなると、検査する側が出向いて検体を採取するということになるのだが、政府の方針で検査の延べ人数ではなく、絶対的な人数を増やすことが求められていたから、完治したかどうかの在宅検査は後回しにされていたのだろう。

 それが、感染症が老人ホームや、老人で長期的に入院が必要な患者を専門に扱う入院病院に蔓延し始めた結果、亡くなる人の数も増え始めており、死者の方が感知者よりも多くなると、社会に更なる不安を与えかねないと判断した厚生省が在宅の症状の出ていない、もしくはおさまった患者の検査を始めたということだと見ている。今後も、完治者の数の方がある程度多いという状態が維持されそうである。
 件のページでも、亡くなった方の情報、居住していた地域と、年齢層の発表を始めているが、圧倒的に60歳以上の高齢者が多く、50歳以下は3人しかいない。年齢の区分をもう少し細かくしてくれるとありがたいのだけど。オロモウツ地方でもついに一人目の死者が出てしまったようだ。ただし、これについては、オロモウツ地方が開設した情報ページでは触れられていない。二つのページの情報がずれていることもあるから、仕方ないのだろう。オロモウツ地方でも入院者と重症者の数を表示してくれたらいいのにとは思う。

 コロナウイルス関連の報道では、イタリアで死者何人、スペインで死者何人なんて、亡くなった人の数がものすごく多いかのように報道されているのだけど、実際はどうなんだろう。コロナウイルスなんてものがなかったとしても、人は毎日亡くなっていくわけである。今回コロナウイルスで亡くなる人の多くが、高齢者で重い持病を抱えている人だという事実は、その中にはコロナウイルスに感染していなくても亡くなっていた可能性の高い人が含まれるのではないかという思いを抱かせる。

 チェコでは、今年インフルエンザで亡くなった人の数が、60人弱だったらしい。流行がはじまったころにコロナウイルス騒ぎが起こり、対策として手洗いうがいが強調された結果、今年のインフルエンザの流行は、それほど大きなものにはならかなったから、亡くなった人の数も例年より少ないのだろう。その分、コロナウイルスで亡くなる人が増えたんじゃないかなんてことも考えてしまう。統計からこの3月の高齢者の病気での死亡者数の出して、今年の死亡者の数がどのぐらい多いのかなんてデータが知りたい。
 イタリアや、スペインでは、医療関係者の中からも犠牲者が出ているから事情は違うのかもしれないが、客観的な評価を下すためにも、例年の病死者数との比較はあったほうがいい。何倍、何十倍という数字が出てくるのか、それほど大きな違いはないのか、気にならないのかなあ。数字だけ見ると凄く多く見えるけど、その印象が正しいとは限らない。そういうのを報道するのがマスコミの役割だと思うんだけどなあ。

 またまた日記からずれていく。今日は夕方からビデオ会議で、それまではひたすらPC上で書類やら文書やらをいじっていた。肝心のビデオ会議は、途中から回線の状態が不安定になって、なんだか中途半端な、尻切れトンボなものに終わってしまった。また明日ではなく、また来週ということになったのはありがたい。こんなの毎日やっていたらストレスで、おかしくなりそうである。
 なんか、日記というのが名目だけになりつつある。バカの考え休むに似たり日記だったら正しいか。
2020年4月1日22時。




https://onemocneni-aktualne.mzcr.cz/covid-19
https://www.krajpomaha.cz/









posted by olomoučan at 06:59| Comment(0) | TrackBack(0) | チェコ
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