(2018年投稿記事です。)
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いきなりぶっ飛んだ発言で申し訳ありません。
舞鶴の第4術科学校にて経理補給の教育を受けると、敵が財務省に感じてしまいます。
艦艇装備幹部に必須の、経理補給の知識を学びに、舞鶴での実習です。
濃密な4週間の時間を過ごすことになりました。
(前回記事):『中国海軍052D型駆逐艦の厨房から見える技術思想!』
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(1)海上自衛隊第4術科学校について!
海上自衛隊の術科学校は、4つの術科学校が存在します。
その中で、第4術科学校については、実は創設されたのが1975年と結構最近のことです。
図1 海上自衛隊第4術科学校
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引用URL:http://www.mod.go.jp/msdf/fourmss/7enkaku/4mss.jpg
それまでは、第1~第3術科学校で分散して行われていた教育を集合する形で新編された比較的新しい学校です。
1・1 海上自衛隊第四術科学校の教育内容
海上自衛隊第4術科学校の任務は、
・経理
・補給
・給養(調理、栄養管理等)
・監理
など海軍では主計科と呼ばれた知識技能を習得させるための、教育訓練と研究を行っています。
旧海軍でいうと、海軍経理学校のような役割をもっています。
1・2 主計に関する海上保安庁との面白バトル!
海上自衛隊では海軍時代に使用していた、経理補給給養をまとめた主計という言葉を使用しなくなりました。
しかし、海上保安庁は現在でも主計という言葉を使用しています。
海上保安庁の主計コース教育が、舞鶴の海上保安学校で行っています。
図2 海上保安庁舞鶴『海上保安学校』主計コースの風景

引用URL:http://www.kaiho.mlit.go.jp/school/elements/main_edu/p_curriculum/syukei_1.jpg
そのため海上保安庁こそ海軍の正当な後継者じゃ~!と言いながら、料理バトルが勃発することも?!
1.3 幹部学生で舞鶴に行くとちょっとラッキーなことも!
第4術科学校は、他の学校とは違い、幹部自衛官の数が少ない所があります。
そのため幹部学生は、他の課程の曹士学生の教育実習での助手として駆り出されることもあります。
舞鶴での幹部学生一番のメリットは、給養課程での来客役に駆り出されます。
調理実習の成果とテーブルマナー・配膳などの教育で、実際に調理した料理を喫食できるメリットがあります。
図3 テーブルマナー・配膳実習
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引用URL:http://www.mod.go.jp/msdf/fourmss/8index3/ninmu/kyuuyou/manar01.jpg
意外と役得なメリットになります。
通常は学生同士で行いますが、外部からの士官の来客という設定で幹部学生が動員されます。
私たちのように舞鶴に実習に来た別課程の幹部学生は、絶好の機会として使われます。
舞鶴に幹部学生としていくと、そんなメリットがありますよ。
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(2)経理・補給業務を習得するほどキツイ!
装備幹部が、経理補給をどうして習うのか?なんて思う方もいるかもしれません。
しかし装備幹部にとって、経理・補給は業務に密接に関係します。
装備の整備・修理・調達などを行うときは、必ず契約・経理・補給が関わります。
物品を請求すると補給、整備・修理の時は工事や売買の価格の計算などで契約・経理の知識が必要になってきます。
『なぜ、この装備がこの価格になるのか?』
このような説明をしっかりできないと、装備幹部とは言えません。
舞鶴での経理補給業務実習は、装備幹部としての必須事項なのです。
2.1 金が無ぇ!と叫びたくなる実情
近年、防衛費が5兆円台に到達しており、防衛省は金が余ってんだろう?なんて声も聞こえそうです。
しかし、現場での実態は金が無い!という状態がほとんどです。
図4 歳出化経費と後年度負担の関係

引用URL:http://www.clearing.mod.go.jp/hakusho_data/2010/2010/image/m2205040.png
実態として国債の存在があります。
※国庫債務負担行為(通称:国債)
通常、予算は「単年度主義」という原則があります。契約した年に、支払いを終了させます。
しかし、事業や物品の調達において年月を要する場合、契約の翌年以降に支払いを行える制度
国債があるため、実際に単年度で自由にできるお金があまりありません。
さらに継続費と呼ばれる、現時点では防衛省のみが使う制度も予算を圧迫します。
2.2 補給は闘いだ!
物品の補給業務は、簡単に見えて複雑怪奇な物です。
防衛省では物品補給に関する規則があり、簡単に動かせるものではありません。
図5 すべては補給で物が動く!
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引用URL:http://www.mod.go.jp/msdf/oominato/img_flash/03.jpg
・『この物品の移動は、〇〇の許可が必要』
・『これは、うちの権限で渡してよい』
とにかく補給は、闘いの日々といえます!
\舞鶴にはヘリ部隊もいるよ!/
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(3)舞鶴でも装備に関する研修は続く・・・
舞鶴の第4術科学校には経理補給の実習で出張しましたが、装備関係の研修もあります。
舞鶴地区はちょうど横須賀と同じように、いろんな部隊等が近い場所にあります。
その中で舞鶴弾薬整備補給所の研修も、忙しい日程の合間を縫って行われました。
図6 舞鶴弾薬整備補給所
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引用URL:https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/spot/000/000/686/504/686504/686504.jpg?ct=7ed65c470de1
横須賀にも弾薬整備補給所はありますが、ちょっとここは特殊な場所なのです。
(SM-3ミサイル整備ラインやら機雷関連とか・・・)
詳細を書くことはできませんが、装備幹部として必ず研修を受けるべき場所となっています。
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(4)ようやく横須賀へ帰投できるぞ~!
江田島・舞鶴と長期の実習を行ってきましたが、ようやく横須賀の2術校に帰れる日が来ました!
実習のため長期出張という、当時の専門幹部装備課程はかなり有益な時間でした。
最近では、課程期間が8週間に短縮されて、私たちのようなじっくり教育を受けることがなくなったそうですが、舞鶴の実習だけは続けてほしいものです。
まあ、江田島・舞鶴共に、外に遊びに行く時間がほとんどありませんでしたが・・・
ようやく、横須賀に戻れるぞ~!
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