(2015年投稿の記事です。)
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みなさまこんにちは!管理人のペンギンです!当サイトをご覧いただきましてありがとうございます。
空母を持った!なんてヨタ話が騒がれていますね。「鳳翔」を次期艦への期待としてあるようです。
まあ、しかし本当のところ空母といえるだけの実力があるといえるかどうか?
鳳翔改め「ほうしょう」なんていう正規空母が持てるのか検証してみましょう。
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(1)海上自衛隊の空母?の実力はどんな感じ?
よく『空母だ!空母だ!』と騒がれていますが、その実力はどんなものでしょう?
実際に、写真だけを見るといずも型が『空母のように』見えます。
図1 かが同型艦のいずも
引用URL:http://i.ytimg.com/vi/IoPJR9II9e4/0.jpg
見た目は大戦中の空母そっくりですな。
何しろ、大戦中の空母加賀とほぼ同等の大きさです。
図2 艦艇比較図(22DDHは『いずも』)
引用URL:http://livedoor.blogimg.jp/military380/imgs/1/1/11093852.jpg
空母と言えば、航空機運用能力が必須ですが、こちらは
・最大収容可能航空機:14機
・搭載航空機:哨戒ヘリコプター7機、輸送・急難ヘリコプター2機
・最大5機同時離着陸可能
となっています。
現状においては、個定翼機の運用ができない状態でもあり、空母といえるとは言えません。(2015年投稿時)
諸外国と照らし合わせても、無理やりヘリ空母にこじつけられる程度です。
実際には、『ヘリコプターをより多く運用できる』護衛艦の領域を出ていないのが現状です。
私も、米海軍の空母の戦闘指揮所などを見学することがありましたが、それに比べるととても空母とは呼べるものではありません。
実際のところは、
『対潜中枢艦』『旗艦』
というのが正解に近いです。
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(2)鳳翔のように最初から空母として設計したのでは?
これもよく言われていることで、最初から空母として設計していて、改造が容易にできると主張する人もいます。
これもまた、よくある勘違いといえるでしょう。
空母鳳翔は最初から空母として設計されていました。
そのため、何度かの改装を経ても『空母』としての使命を全うしました。
図3 空母鳳翔
引用URL:http://blogs.c.yimg.jp/res/blog-8e-a8/midway_naval_battle/folder/609366/46/31898046/img_0
最初から空母として設計した鳳翔と同じように考えて、すぐに空母にできるわけではありません。
船の設計を行う時は、やはりその時代の設計思想などが反映されます。
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現在では、単機能の『空母』を建造する思想は時代遅れといえます。
というか、
『運用コストがどんだけ高いか分かっているのか〜(怒)!!』
現代世界の海軍艦艇設計思想として主流なのは多機能汎用艦です。
スペインの「ファン・カルロス・1世」、イタリアの「カヴール」などが該当します。
『ひゅうが』から『かが』までの新型DDHにもこの思想が反映されています。
単機能の空母を作るよりも、多様な任務に対応できる多機能艦を建造したといえます。
また、攻撃型空母「ほうしょう」なんていう夢を語る方もいますが、憲法解釈上『攻撃型空母の保有は認められない』という政府答弁がありますので、よほどの情勢変化がない限り幻に終わるでしょう。
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(3)「出雲(いずも)」や「かが」の扱いは?
それでは就役した「いずも」や「かが」は、どんな役割なのかという疑問になります。
答えとしては、
『護衛隊群の旗艦機能、対潜戦の中枢機能を持ち、災害対応などの多用途任務を遂行できるプラットフォーム』
というのが正解でしょう。
大戦のころの「個艦性能重視」とは違い、現代ではC4ISR抜きで艦艇のことを語ることはできません。
あくまで艦艇も「プラットフォーム」の一つに過ぎません。
多種多様な任務に耐えうる艦艇が求められています。
某国の『空母』はこれを搭載する柔軟な発想はないでしょう。
図4 陸自のトラック(73式大型トラック)
引用URL:http://img09.deviantart.net/c180/i/2013/233/2/4/isuzu_type_73_large_truck_by_ddmurasame-d6j2lfs.jpg
現代海洋戦略では、柔軟な発想が求められます。
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