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2020年02月04日

空母(笑)と言われた「日向(ひゅうが)181」と「いずも」!

『空母というには無理があるんじゃないかねえ〜?』
(2015年投稿記事です。)
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またまた、新型DDHについて、性懲りもなく空母だ!という話が出てきます。

まあ、ロッキード・マーチン社がこんな絵を寄贈してきたら空母とか言い出したくなるでしょう。
図1 ロッキード社から寄贈された「ひゅうが」就役記念(後ろに「日向」)
記事1-10 1枚目.jpg
引用URL:http://blog-imgs-26.fc2.com/p/t/d/ptd6557/20090411-05.jpg
まあ最近は少しは落ち着いてきたかと思います。

さすがに「おおすみ」型輸送艦から、全通甲板型艦艇が多くなってきました。

形だけで空母だ!というのは無理があります。

今日は、ひゅうがDDH181といずも型DDHについてあれこれ書いていって見ましょう。
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(1)竣工まで大変だった「ひゅうが」就役後も大変だったなあ・・・


建造に関わりあいのある人間であれば、誰しもが「ひゅうが」型や「いずも」型をして、空母とは言わないでしょう。

私もいくつか部分で関与をさせて頂きましたが、空母とは言えないと思っています。

最初は16DDHと呼ばれていた頃から『空母?そんなの無理じゃ!』といった感じでした。

あまりにも巨大な船体のため、どこをどうするという議論に明け暮れていました。

新装備の搭載や、航空管制機能の検討などかなりの時間がかかりました。
 
建造造船所も、建造船台の拡張の準備に追われるなど忙しい日々でした。  
 
建造が始まってからもいろいろな問題処理に追われました。

ようやく竣工して就役してからも大変でした。

『船が曲がらない〜〜!!』

そんな悲鳴が艦長以下操艦をする方々から、よく聞かれました。
 
巨大船体に加えて大型のソーナー(OQS-XX)を搭載していましたので操艦が難しい船です。

図2 公試中の「ひゅうが」
記事1-10 2枚目.jpg引用URL:http://www.mod.go.jp/msdf/formal/gallery/ships/dd/hyuga/img/181_03l.jpg

まあ、はっきりいって空母がどうのという以前にちゃんと完成出来るかという心配が大きかったです。

就役後も最初の1年はいろんな試験などがあり、空母だのと言っている暇はありませんでした。
\「ひゅうが」について!/

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(2)「いずも」に関するあれこれ

22DDHとなる「いずも」についてはさらに、巨大化したため、いろんなものも巨大化しました。
  
『マジかよ、こんなに大きくなるのか・・・』


「いずも」に関する重要部分に関与して、設計図を見たときには驚きました。

この時任されたものについて、私自身もこれほど巨大なものになるとは想像していませんでした。


受注した会社担当者も方も
『うちの会社の設立以来、最大規模の製品ですよ・・・』
と言っていたのが印象的でした。

まあ、設計の参考として、大戦中の空母の設計手法を使っていたのは事実です。

『やっぱり空母か!』というと全く違うと言わざるを得ません。

実際に、旧海軍で設計を行っていたOBの方から『これで空母なんて言えるか!』と怒られたそうです。

やはり『空母』を設計するのは大変な労力と技術力が必要です。
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(3)艦番号におけるいろんなこと

新型DDHは、艦番号が「181」から始まっています。

当初、140番代を使用していたDDHなので「ひゅうが」についても、「145」になるといわれていました。

しかし、新しいコンセプトの艦艇であるため、「181」の180番代になりました。

以前、180番代を使用していたのは、海上自衛隊の創設期に主力艦として活躍した「あさかぜ」でした。
図3 以前の「181」である「あさかぜ」
記事1-10 3枚目(181あさかぜ).jpg引用URL:http://hush.gooside.com/name/a/Asakaze/dd181asakaze_1.jpg
「ひゅうが」型を始めとするDDHは、これからの新しい時代における艦艇として新しい艦番号に変更されることになりました。

まあ、完全な新型艦ですので番号も改めていこうという形になったのだと思います。

最後に、ひゅうがを始めとした新型艦艇の建造に携わったものとして、大きく言えることは、

『DDHはあくまで空母ではない!』というところです。
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