(2018年投稿記事です。)
近年、ロシア海軍の軍艦を見ていると非常に残念な傾向があります。
それは「流行のステルス船型」の波にロシア軍艦が呑まれていることです!
「ソ連感」たるゴテゴテの軍艦づくりはもはや時代遅れなのか?
今回は、ロシア軍艦の「ステルス船型化」についてご紹介!
(1)ロシア太平洋艦隊に配属される新型艦!
ロシア太平洋艦隊に、久しぶりに新型艦が配属されるニュースが流れました。
さてどんなのかな?と思って見てみると!
図1 カラクルート級コルベット(プロジェクト22800)
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/DqnP-zKWwAAG_jA.jpg
こんなのロシア軍艦じゃないやい(号泣)!!
「ソ連感」というものが失われた!ロシアよ、お主も「ステルス船型」に走るのか〜!
1.1 他の軍艦もステルス船型に・・・
それだけではありません!
「ソヴレメンヌイ級」の後継艦でさえも、「ステルス船型」に走っています!
図2 「アドミラル・ゴルシコフ級」フリゲート(22350型)
引用URL:https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/5/5a/Admiral_Gorshkov_frigate_03.jpg/1024px-Admiral_Gorshkov_frigate_03.jpg
ロシア海軍からは「(´・ω・`)知らんがな」といわれそうです。
1.2 ロマンがあった「ソ連艦」の曲線美!
かつての「ソ連海軍」の軍艦には、西側海軍にはなかったロマンがありました。
図3 キーロフ級巡洋艦とスラヴァ級巡洋艦
引用URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/キーロフ級ミサイル巡洋艦#/media/File:Nuclear_cruiser_Kirov.jpg
かつて存在した、「ソ連感」のロマンはどこに行ったんだ〜!
1.3 みんな「フェーズドアレーレーダー」が悪いんや・・・
最近流行の「ステルス船型」は、「フェーズドアレーレーダー」の登場が大きいでしょう。
大型のアンテナを展開する必要が無くなり、艦橋の側面に設置すれば良いのです。
ロシアでも研究が進んでおり、地対空ミサイル用のレーダーを転用する例が多いようです。
図4 S-500用レーダーと思われるもの
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/DdU8WzwW4AMxeQK.jpg
もはや、かつての「軍艦」のロマンが失われようとしています。
\ロシア軍艦のロマン!/
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(2)最初に「ステルス」理論を発表したのはソ連なんだよね・・・
ウダウダと「ステルス化」について、愚痴を垂れてみましたが、最初にレーダーの反射面積に関する論文を発表したのは「ソ連」です。
2.1 「回折理論による鋭角面の電波解析(1962年)」が最初!
1962年に、ソ連モスクワ工科大学「ピヨートル・ユフィムツェフ」が発表した論文が「ステルス」の基礎理論となりました。
当時ソ連では、あまり注目されなかった論文です。
しかし、英訳した論文を米国が入手して、航空機に応用したのが「ステルス」の始まりです。
RCS(レーダー反射面積)という言葉も、最初はソ連の論文からでした。
2.2 航空機から艦艇への応用
航空機の分野で大きく発展した「ステルス化」は、やがて艦艇の分野にも広がります。
艦艇にて初めてステルスの思想を取り入れたのが「キーロフ級巡洋艦」です。
西側では「ラファイエット級(フランス)」フリゲート艦が、設計段階から「ステルス化」を考慮した建造となりました。
図5 ラファイエット級フリゲート
引用URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/ラファイエット級フリゲート#/media/File:FS_Surcouf.jpg
意外と艦艇への「ステルス化」は、遅い部類なんです。
現在では「ステルス」を考慮していない艦艇設計は、ほとんどありません。
(3)これからのロシア軍艦に注目!
ロシア軍艦も「ステルス化」のブームに乗っている状況です。
しかし、ロシア軍艦のことですからきっと驚かせてくれるに違いない!
既に、新型駆逐艦のコンセプトモデルでは、仰天の変態設計になっています。
図6 ロシア新型駆逐艦(プロジェクト23560)
引用URL:wiki
戦艦「扶桑」「山城」もびっくりの多重艦橋ですよ!
ここからどうなるのか、実際の駆逐艦が出て来るのが楽しみです!
それでは、Ураааааааа!!
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