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2018年12月17日

国家試験解説「応用力試験(No.187,188)」〜栄養教育論、公衆栄養学〜

次の文を読み「187」、「188」に答えよ。K事業所に勤務する管理栄養士である。特定健康診査の結果により、Aさんに特定保健指導を始めることとなった。48歳、女性。BMI26.0kg/m2、腹囲87.0cm、血圧126/80mmHg。空腹時血液検査値は、血糖120mg/dL、トリグリセリド160mg/dL、尿酸6.9mg/dL。服薬なし。喫煙習慣あり。缶ビール1本(350ml)を毎日飲んでいる。保健指導レベルは、積極的支援レベルとなった。


Q187.Aさんの初回面接を行い、食習慣の行動目標を設定することになった。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
(1)漬物は2日に1回に減らす。
(2)速く食べることをやめ、毎食20分以上かける。
(3)毎朝果物を食べるようにする。
(4)調理に使う脂質の種類を見直す。
【解説】…正答(2)
<アセスメント>
・BMI26.0kg/u、腹囲87.0p→腹囲90p未満かつBMI25.0kg/u以上のため、健康診断結果及び質問票より追加リスクが3以上で「積極的支援」となる。
・血圧126/80mm/Hg→正常(診断基準:140/90mmHg以上、階層化の基準:130/85mmHg以上)
・空腹時血糖120mg/dL→追加リスク(階層化の基準:100mg/dL以上)
・血清トリグリセリド160mg/dL→追加リスク(階層化の基準:150mg/dL以上)
・尿酸6.9mg/dL→やや高め(基準値[女性]:2.1〜6mg/dL)
・喫煙→追加リスク。飲酒習慣あり。
(1)適切でない。血圧は正常範囲内であるため、減塩のための行動目標の設定は最も適切とはいえない。
(2)適切。食べ方を見直すことで食べ過ぎを防ぎ、結果として原料が期待できるため、
   行動目標として最も適切であるといえる。
(3)適切でない。果物かたのエネルギー及び果糖の過剰摂取が懸念される目標であり、
   トリグリセリドが高値である本症例において、適切な目標ではない。
(4)適切でない。調理に使う脂質の種類を見直し、n-3系多価不飽和脂肪酸からの摂取を推奨することで、
   血清トリグリセリド値の改善が期待できる。
   しかしながら、BMI・腹囲のアセスメント結果も考慮して総合的に考えると、
   内脂肪を減少させるための行動目標の設定が優先される。


Q188.Aさんの支援を続けた結果、6か月後には、BMIが25.0kg/m2、腹囲85.0cmに改善した。血圧120/80mmHg、空腹時血糖108mg/dL。喫煙・飲酒習慣は変化なし。Aさんに対する6か月後の指導内容である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
(1)現在の生活習慣の継続を勧める。
(2)禁酒を勧める。
(3)禁煙を勧める。
(4)医療機関への受診を勧める。
【解説】…正答(3)
(1)適切でない。喫煙や飲酒習慣の改善を促し、動脈硬化の伸展防止に努める指導をすべきである。
(2)適切でない。禁酒ではなく、休刊日を設け摂取に努めるよう指導するのが適切である。
(3)適切。食事指導と併せて喫煙指導を行うことで、より大きな効果が期待できる。
(4)適切でない。保健指導実施前に比べてBMI、腹囲が減少している。
   また、血圧、空腹時血糖ともに改善しており、
   数値も正常範囲内であるため医療機関への受診を勧める必要はない。
   また、血清トリグリセリド値については保健指導後の値が示されていないが、
   初回面接の時点で既に基準値を超えているため、
   初回面接において医療機関への受診を勧めるべきである。
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食品会社で勤務しながら、半年間の独学を経て管理栄養士の国家試験に合格。その後、管理栄養士として勤務するために病院へ転職。6年間で3つの病院を経験。現在は、管理栄養士国家試験の参考書の校正や答案添削を行っています。 <取得資格>管理栄養士、栄養教諭、糖尿病療養指導士、病態栄養認定管理栄養士、NST専門療養士
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