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2017年07月11日

分析疫学

今日は、「分析疫学」についてお話します。
この内容もよく国家試験で狙われるところになりますので、しっかり理解しておいてください。

「分析疫学」とは、記述疫学で設定した仮説を証明するために行う疫学のことです。
「コホート研究」と「症例対象研究」に分類されます。
疫学的因果関係を証明するために必要です。

【コホート研究】=前向き調査
母集団と考えられる集団から「無作為抽出」によって、対象者となる集団(コホート)を選び出し、
ある疾患のリスクファクターと考えられる要因に、「現在暴露している集団」と「暴露していない集団」
に分ける。
そしてこの2集団を一定期間追跡して、目的とする疾患の発生率を比較する研究。
・必要な情報:暴露情報
・関連性を表す統計量:「リスク比」
・長所:一つの要因に対して同時に複数の疾患が調査可能、罹患率を正確に求めることができる、
    要因と疾病との間の時間的順序が観察できる、バイアスが生じにくい、研究結果の信頼度が高い
・短所:調査に時間、費用、労力がかかる、対象者が多くなりやすい、まれな疾患の調査に向いていない

【症例対象研究】=後ろ向き調査
・必要な情報:罹患情報
・関連性を表す統計量:「オッズ比」
・長所:一つの疾患に対して同時に複数の当院が調査可能、調査にかかる時間・費用・労力が少なくて済む、
    まれな疾患の調査も対応可能、疾患の判定が確実、対象者が少なくて済む
・短所:研究結果の信頼性が低い、罹患率を求めることが出来ない、
    相対危険度・寄与危険度が求められない、対象群の選択や選択時の調査にバイアスが生じやすい

このように、「コホート研究」は現在から未来に向かって追跡調査するので、
「前向き調査」とも呼ばれます。
対して、「症例対象研究」は現在から過去にさかのぼって調査するので、
「後ろ向き研究」とも呼ばれます。
ポイントは、「コホート研究」は「無作為抽出」によって多くの対象者を研究するが信頼性は高い、
「症例対象研究」はすでに疾病にかかっている人を対象にするので対象者は少ないが信頼性は低い。
これを理解できれば、上記の長所と短所も納得がいきますよね!

上記で出てきた「リスク比」、「オッズ比」については、明日以降詳しくお話します。
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食品会社で勤務しながら、半年間の独学を経て管理栄養士の国家試験に合格。その後、管理栄養士として勤務するために病院へ転職。6年間で3つの病院を経験。現在は、管理栄養士国家試験の参考書の校正や答案添削を行っています。 <取得資格>管理栄養士、栄養教諭、糖尿病療養指導士、病態栄養認定管理栄養士、NST専門療養士
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