2017年07月08日
第31回管理栄養士国家試験の傾向と分析
今日は今年の管理栄養士国家試験の分析編。
そのように出題されたのか教科ごとにみてみましょう。
【分析データ】
科目別平均点と正答率です(カッコ内が正答率)。
@社会・環境と健康:9.3点(54.9%)
A人体の構造と機能・疾病の成り立ち:15.6点(57.7%)
B食べ物と健康:14.7点(58.7%)
C基礎栄養学:7.5点(53.7%)
D応用栄養学:11.4点(71.4%)
E栄養教育論:10.5点(70.1%)
F臨床栄養学:19.0点(67.8%)
G公衆栄養学:11.2点(62.0%)
H給食経営管理論:14.0点(69.8%)
I応用力試験:12.1点(60.4%)
⇒「応用栄養学」と「栄養教育論」は暗記でカバーできる出題も多く、やはり得点しやすい科目と言えます。
対する「社会・環境と健康」、「基礎栄養学」は苦手な人が多い科目ですね。
【出題傾向分析】
第31回管理栄養士国家試験は、新出題基準での2回目の出題となりました。
出題形式は、去年の第30回と同様、「五肢択一式」、「五肢択二式」、「四肢択一式」の3つでした。
去年と比べ、五肢択二式の問題数が33問⇒25問と8問減り、
四肢択一式が22問⇒32問と10問増えていました。
難易度は、去年よりやや易しく、全体的には基本的な内容を問うものが大半を占めていました。
出題内容は、従来からの頻出事項に加え、
管理栄養士として働く際に実際に体験するであろう場面からのものが増えていました。
【科目別特記事項】
・人体の構造と機能及び疾病の成り立ち
No.18の基底膜の構造、No.21のアロステリック酵素反応曲線の形状、
No.26の抗核抗体と聞き慣れない内容も含まれていたものの、
全体としては過去に本試験で出題された選択肢が散見され、
その内容もオーソドックスなものばかりでした。
・食べ物と健康
例年より難易度は低めでした。
栄養機能食品の栄養表示に関する出題は2年連続、
食品加工における酵素に関する出題は3年連続でした。
平成27年4月より導入された機能性表示食品制度に関する問題が初めて出題されました。
・基礎栄誉学
No.70の栄養学に歴史に関する出題は3年ぶりでした。
例年必ず1問は出題されている「水・電解質の栄養学的意義」からの出題がありませんでした。
・応用栄養学
「日本人の食事摂取基準(2015年版)からの出題が2問と、例年に比べ少なかったです。
このうち、No.86は、2010年版から大きく変更された箇所の詳細を問うものでした。
また、No.91、No.95、No.96は実践を想定したミニ事例問題の出題で初めてのパターンでした。
・臨床栄養学
「栄養補給法」からの出題が1問で、例年に比べて少なく、
「肥満・代謝疾患」、「消化器疾患」からの出題が各4問と多くなっていました。
過去に本試験で出題された選択肢もみられ、内容もオーソドックスなものばかりでした。
計算問題も例年に準ずるものでした。
・応用力試験
昨年同様、全9事例での出題でした。
去年と比較して、「給食経営管理論」からの出題が増え、難易度がやや上がり、
与えられた図表がより実践的なものになっていました。
No.186・187の95%信頼区間に関する2問は難問でした。
また、No.199・200の大規模災害発生時の危機管理に関する問題は新傾向でした。
来年はどのような問題が出題されるかは分かりませんが、
過去の傾向と知っていくことは非常に重要ですね。
そのように出題されたのか教科ごとにみてみましょう。
【分析データ】
科目別平均点と正答率です(カッコ内が正答率)。
@社会・環境と健康:9.3点(54.9%)
A人体の構造と機能・疾病の成り立ち:15.6点(57.7%)
B食べ物と健康:14.7点(58.7%)
C基礎栄養学:7.5点(53.7%)
D応用栄養学:11.4点(71.4%)
E栄養教育論:10.5点(70.1%)
F臨床栄養学:19.0点(67.8%)
G公衆栄養学:11.2点(62.0%)
H給食経営管理論:14.0点(69.8%)
I応用力試験:12.1点(60.4%)
⇒「応用栄養学」と「栄養教育論」は暗記でカバーできる出題も多く、やはり得点しやすい科目と言えます。
対する「社会・環境と健康」、「基礎栄養学」は苦手な人が多い科目ですね。
【出題傾向分析】
第31回管理栄養士国家試験は、新出題基準での2回目の出題となりました。
出題形式は、去年の第30回と同様、「五肢択一式」、「五肢択二式」、「四肢択一式」の3つでした。
去年と比べ、五肢択二式の問題数が33問⇒25問と8問減り、
四肢択一式が22問⇒32問と10問増えていました。
難易度は、去年よりやや易しく、全体的には基本的な内容を問うものが大半を占めていました。
出題内容は、従来からの頻出事項に加え、
管理栄養士として働く際に実際に体験するであろう場面からのものが増えていました。
【科目別特記事項】
・人体の構造と機能及び疾病の成り立ち
No.18の基底膜の構造、No.21のアロステリック酵素反応曲線の形状、
No.26の抗核抗体と聞き慣れない内容も含まれていたものの、
全体としては過去に本試験で出題された選択肢が散見され、
その内容もオーソドックスなものばかりでした。
・食べ物と健康
例年より難易度は低めでした。
栄養機能食品の栄養表示に関する出題は2年連続、
食品加工における酵素に関する出題は3年連続でした。
平成27年4月より導入された機能性表示食品制度に関する問題が初めて出題されました。
・基礎栄誉学
No.70の栄養学に歴史に関する出題は3年ぶりでした。
例年必ず1問は出題されている「水・電解質の栄養学的意義」からの出題がありませんでした。
・応用栄養学
「日本人の食事摂取基準(2015年版)からの出題が2問と、例年に比べ少なかったです。
このうち、No.86は、2010年版から大きく変更された箇所の詳細を問うものでした。
また、No.91、No.95、No.96は実践を想定したミニ事例問題の出題で初めてのパターンでした。
・臨床栄養学
「栄養補給法」からの出題が1問で、例年に比べて少なく、
「肥満・代謝疾患」、「消化器疾患」からの出題が各4問と多くなっていました。
過去に本試験で出題された選択肢もみられ、内容もオーソドックスなものばかりでした。
計算問題も例年に準ずるものでした。
・応用力試験
昨年同様、全9事例での出題でした。
去年と比較して、「給食経営管理論」からの出題が増え、難易度がやや上がり、
与えられた図表がより実践的なものになっていました。
No.186・187の95%信頼区間に関する2問は難問でした。
また、No.199・200の大規模災害発生時の危機管理に関する問題は新傾向でした。
来年はどのような問題が出題されるかは分かりませんが、
過去の傾向と知っていくことは非常に重要ですね。
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