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2019年04月08日

「慢性腎臓病の栄養管理」

今日は、腎臓病の栄養管理に関する書籍をご紹介します。
私が、この書籍を購入したのは、多くの疾患の栄養管理について記載されている書籍だけでは、
腎臓病の知識が足りないと感じたからです。
そう、腎臓病については、病期分類されており、それぞれの栄養管理が大きく異なります。
糖尿病からの合併症の糖尿病性腎症であれば、食事療法は大きくところか正反対であったりしますよね。
今まで脂質を制限するように言われていたのに、沢山とるように、
またあまり気にしていなかったたんぱく質制限や電解質コントロールなどなど。
そして、透析導入となれば、水分の制限が厳しくなり、たんぱく質制限は緩くなる。
病期によって大きく変化するのが腎臓病の食事療法の大きな特徴です。
そのため、腎臓病の書籍というのは必ず必要になってきます。
中身はこんな感じ。
慢性腎臓病の栄養管理.jpg

この書籍の面白いところは、基本的なことは勿論のこと、
肥満やメタボリックシンドロームや糖尿病、高血圧、高尿酸血症、脂質異常症との関連についても記載されていること。
腎臓病を単体でみてはいけないということを思い知らされます。
そして、管理栄養士目線で記載されている本なので、
管理栄養士がしっておくべき薬物療法の基本についても記載されているのが嬉しいところです。

腎臓病の栄養食事指導で、気を付けなければならないことは、
腎臓病は不可逆的に進行するので、食事療法を行うことは改善につながるわけではないということ。
透析導入のスピードを遅らせるだけであって、でもそのためには食事療法は非常に重要であることを
しっかりと説明しなければなりません。
腎臓病が進行すると尿毒症を発症し、患者自身が辛い状況になりますから、
そのためには食事療法は非常に重要になります。
この本でしっかり腎臓病について学び、
患者の進行度に応じた適切な栄養食事指導、栄養管理を行いましょう。

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食品会社で勤務しながら、半年間の独学を経て管理栄養士の国家試験に合格。その後、管理栄養士として勤務するために病院へ転職。6年間で3つの病院を経験。現在は、管理栄養士国家試験の参考書の校正や答案添削を行っています。 <取得資格>管理栄養士、栄養教諭、糖尿病療養指導士、病態栄養認定管理栄養士、NST専門療養士
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